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偽りのアムネシア~王子様とOL~  作者: 幸村 侑樹
【第2章】
79/115

innocent ou coupable

『落とされたカトラリーを拾われ、パンを丸かじりされていました』


 帰りの車内でダミアンは、メイドたちから聞いた話に皮肉な笑みをもらす。

(マナーもなっていないフィアンセか。パンを丸かじりね)

(本来のミハイル殿下でしたら、ありえないお振舞では?)

(単にあの女を庇っただけだろう。何も知らない庶民のようだしな)

 側近の推測をダミアンは一蹴する。


(では、やはり記憶喪失は虚偽であるとお考えですか?)


(おそらくは、あいつの過失で接触した無知な外国人に危害が及ぶのを懸念して、馬鹿馬鹿しい芝居を打ったというところだろう。明確な治療法のない記憶喪失なら、ある日突然治ってもおかしくはない。()()いい(・・)医者(・・)もいるしな。主犯を逮捕するまでの時間稼ぎ——といったところだろう。今は愛犬たちとたわむれているそうだ」


 ダミアンはスマホの着信メールに失笑する。何かを言いかけ、側近は口をつぐむ。


(どうした? 何か私の耳に入れたいのだろう?)


 主にうながされ、ためらいがちに申し述べた。


(今回の、一連の襲撃について、ダミアン様への批判も日に日に増しております)


 心象が悪くなれば、選挙戦にも影響する。


(この私をカムフラージュに使うとは、なかなか賢いな)

 ダミアンは、くっと愉快そうに口元を歪める。少しでも手を誤れば、失脚も必定だろう。


(仮にも王族を脅迫とは、やはり五家であることは飾りではないか)


(——主犯に関してですが)


あれ(・・)は、私には一切関与していない)



***



 同じ頃——。

(なぁ、本当に約束守ってくれよ? オレだってぎりぎりなんだからさ)

 王城内でルートヴィヒがスマホで通話していた。


 懇願する彼に、電話口の相手は赤い口元で微笑んだ。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

次回更新も読んでいただけるとうれしいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡


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