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偽りのアムネシア~王子様とOL~  作者: 幸村 侑樹
【第2章】
73/115

Amnesia-アムネシア- 4

「そろそろ戻ろう?」


 彩那は立ちあがる。いつまでも励まされてばかりではだめだ。


「いいの? まだゆっくり見ていてだいじょうぶだよ」

「うん。ありがとう。だいじょうぶ」

 彩那の返事にミハイルも立ちあがった。


「あれ、雨?」


 パラパラとまばらに打ちつける音を耳が拾う。ガラス越しに、無数の雨粒が流れているのが見える。

「ぼたん雪になっていたからね」


 温室を出ると真っ白だった足元は石畳へと戻っていた。


 雨に溶かされていく雪に、なんだか、魔法が解けたみたいで少しさみしく感じた。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

次回更新も読んでいただけるとうれしいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡


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