今日から同じ部屋 3-(1)
(見た? ミハイル様があんな)
(やっぱりご記憶を失くされたせいよ。あの紳士なミハイル様が無作法なまねなんて)
廊下に締めだされたメイドたちは持ち場へと戻る。
(でも、語学力の高さはそのままね)
(だからこそあの女が気に食わないわ。あんなどこの馬の骨ともわからないやつなんて)
(英語すらまともに話せないのに。あれではミハイル様のご負担が増えるだけじゃないの)
ミハイルたちの会話内容がわからず、苛立ちをつのらせる。母語のみを話しているという点では、彼女らも彩那と同じなのだが、由緒正しい王家に仕えるプライドがそれを許さない。どう見てもふつうの外国人。ただの観光客レベルだ。あんなのが第一王子の婚約者なんて許されるわけがない。どうせ王家というブランドにたかってきたハエの一匹に決まっている。
(あんな女、絶対にミハイル様のフィアンセだなんて認めないから‼)
ナディヤとニーナは首元からネックレスを取り出す。
太陽と青いリボン、白い羽根のペンダントトップが揺れていた。
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