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偽りのアムネシア~王子様とOL~  作者: 幸村 侑樹
【プロローグ】
4/115

裏切り

まだ危険なシーン続行です。


※一部ルビが正常に表記されないため、()内に日本語訳を入れています。

「なんなんだよ、本物?」「怖い怖い怖いー!」

「冗談でしょっ?」

 野次馬たちは恐怖を口走りながら車内にうずくまった。


『...... Wir sind das P-Team. Die Gruppe der Täter trägt Schals mit einem Rautenmuster um den Mund.(全員、口元にダイヤモンド柄のスカーフを巻いている)』


 ワイヤレスイヤホンから聞こえる報告に、ミハイルたちにも動揺が走る。


Patrick(パトリック).」


Das(まさか) glaube(とは思う) ich(けど) nicht().」


 ハインリヒの耳打ちにミハイルは自嘲した。後部座席の足元に身を潜めたまま、彼らは緊迫した状況に警戒を強めていた。やがて連続していた銃撃音にパン、パンと乾いた音が割って入るように反響し——あたりは静まり返る。



『Unterdrückung abgeschlossen. Bestätigungsarbeiten laufen.(後続車の二名も制圧した。残りがいないか確認する)』


Verstanden(了解).」


 助手席のフットスペースからディルクが応答した。事態は収まったものの、ミハイルたちは動かず経過を見守る。周囲の車は流れ弾で穴が開いたり、ガラスが割れたりしている中、あれだけの銃撃にも関わらずワンボックスカーの表面は、ほぼ無傷だった。


「今度は何?」「もう勘弁してよ」「早く帰りたい」車列の中を拳銃片手に徘徊する男たちに、周囲のドライバーたちのぼやきが飛ぶ。



「Die Polizei ist eingetroffen, also überlassen wir ihr den Rest.(警察も来たようですので、あとはそちらに任せましょう)」


 遠くから聞こえてきたサイレンの音にハインリヒが一定の安堵を示す。ようやく車内でも次の動きを取ろうとした瞬間——パンッと破裂音が鳴った。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

次回更新も読んでいただけるとうれしいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡


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