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偽りのアムネシア~王子様とOL~  作者: 幸村 侑樹
【第2章】
37/115

書斎会議 1 ~従兄弟~①

国家警察庁のゴットフリート、登場です( ̄▽ ̄)

※一部ルビが正常に表記されないため、()内に日本語訳を入れています。


Yo(よっ。). Endlich(やっ) bist() du(来た) da().」


 書斎に入ると、ひょうひょうとしたドイツ語に出迎えられた。「Ich(まち) habe(くた) es() satt(れた) zu(ぜ、) warten(おふ), ihr(たり) zwei(さん).」ソファに足を投げだして寝ころぶ男が、気だるそうに体を起こす。


 白衣を羽織っているが、医師とはほど遠い粗野さが透けて見える。つかつかとハインリヒが男に歩み寄る。


Autsch(いだだ)! Lasst(だだ) mich(だだ) los(っ!)!」


Seien(いい) Sie(加減) still(にしろ。)! Gottfried(ゴットフリート).」


Nennen(ゲッツ) Sie(って) mich() Getz(んで). Du(くれ) und(よ。) ich(オレ) sind() beste(おまえ) Freunde(の仲じゃ), nicht() wahr(かよ)?」


 ハインリヒに羽交い絞めにされながらも、ゴットフリートは茶化す。その様子を尻目にミハイルはソファに座った。


Aufhören(ギブ! ギブ!)! Lass(殺す) los(気かっ!)!」


 締めあげる力が強くなり、ゴットフリートがじたばたした。


Heinz(まあまあ、ハインツ).」


 ミハイルの一声で、ハインリヒはゴットフリートを解放する。


「Seine Hoheit ist in der Tat sehr großzügig. Das Kaliber des nächsten Staatsoberhauptes.(さすが殿下は寛大でいらっしゃる。次期元首の器ってか)」


 王族を前にしてもゴットフリートはなれなれしい。


Halt() die() Klappe(つつしめ).」


Du(おまえ) bist(こそ) viel(軍に) eleganter(いる頃とは) geworden(ちがって), als(ずい) du(ぶん) es(お上) in() der() Armee(なったじゃ) warst(ないの).」


 ハインリヒの小言にも彼は聞く耳をもたない。いつものことなのだが、護衛官としては不愉快極まりないらしい。


 ゴットフリートは、かつてハインリヒと同期の軍人だった。現在はローゼンシュタイン国家警察の警察官である。「Oh(), verdammt(たく。人に). Warum(こんな) muss(格好) ich(させ) mich() so() anziehen(ってよ)?」うっとうしそうに、ゴットフリートは襟を持ってばさばさと動かした。


Das(よく) steht(似合) Ihnen(っている) gut().」


 黒髪のかつら頭をがしがし搔く彼にミハイルは笑う。「Allerdings(殿下ほど) nicht(じゃ) so() viel() wie() Seine(せん) Hoheit(がね).」とゴットフリートはだてメガネを持ちあげて見せる。


 ステレオタイプすぎる格好だが、だれが見ても医者とわかるし、白衣の印象が強く残るため目くらましにはちょうどいい。ゴットフリートがたたずまいを正す。


「Wie ich bereits sagte, geschah der Anschlag hier zur gleichen Zeit, als Seine Hoheit auf der Autobahn angegriffen wurde.(さっきも言ったが、殿下が高速で襲われたのと同時刻に、こっちでも襲撃が起きた)」


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

次回更新も読んでいただけるとうれしいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡


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