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偽りのアムネシア~王子様とOL~  作者: 幸村 侑樹
【プロローグ】
3/115

奇襲と黒い影

恋愛要素もまだ出てきません。しばらく危険なシーンが続きます。


※一部ルビが正常に表記されないので、()内に日本語訳を挿入しています。

「Physisch angegriffen von nebenan! Bringen Sie diese Leute sofort unter Kontrolle!(となりから体当たりされている! 至急応援をたのむ!)


 ディルクがワイヤレスイヤホンに叫ぶより早く、ワンボックスカーの前後車両から一斉に男たちが飛び出し銃をかまえた。体当たりをくり返していたのは黒のセダンだった。彼らは対象車のタイヤに発砲する。タイヤの空気が抜けた車体は崩れるように道路に沈んだ。窓にはスモークフィルムが貼られ中の様子をうかがい知ることはできない。えぐるようにへこんだ接触面が衝撃の大きさを物語っている。


Lasst(投降し、) die(跪いて、) Waffen(両手を) fallen(頭の) und(後ろ) ergebt() euch(組め‼)‼」


 男たちが取り囲むも反応はない。車内に踏みこもうとするが、ドアにはロックがかけられている。



Bringt(ハンマー) den() Hammer(持ってこい!)!」


 男たちは車用脱出ハンマーで窓ガラスを割り始めた。洋画さながらの光景に、周囲のドライバーたちは遠巻きにスマホで撮影したり、窓から顔を出してのぞきこんだりしている。

 何かの撮影とでも勘ちがいしているらしく高揚したどよめきが入り乱れた。ガシャンと音を立てて窓が破られる。引きずりだされた搭乗者は全員、宝石ような柄のスカーフを口元に巻いていた。


「……Wir sind die P-Mannschaft.Sie alle tragen diamantgemusterte Schals um den Mund.

(……こちらP班。全員、口元にダイヤモンド柄のスカーフを巻いている)」


 ワイヤレスイヤホンに向けて、ひとりが強ばった声を発する。そして彼らの耳を爆音が貫いていく。それはさっき追突した最後尾の車からだった。全開になった運転席と助手席の窓から自動小銃を抱えた男たちが身を乗りだしていた。その銃口はワンボックスカーへと向けられ、悲鳴を巻きこみながら弾が連射される。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

次回更新も読んでいただけるとうれしいです(⋈◍>◡<◍)。✧♡


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