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偽りのアムネシア~王子様とOL~  作者: 幸村 侑樹
【第1章】
16/115

お姫様抱っこ~驚愕2

「みっ、みー、みーっ!」

 名前を言おうとするも、驚きで頭文字だけしか出てこない。

「っ……」

 すると脇を支えていた腕が伸ばされ、口元をふさがれた。一瞬びくっとなったものの、芸能人なのだから当たり前だと思い直す。


 交差点を渡り終わったところで男性は彩那をおろし、「あの……」と、とまどいがちに口を開いた。

「すみません。芸能人だからバレたらまずいですよね」

 彩那が小声で返すと、彼はきょろきょろとあたりをながめまわした。

「ここって、ドコですか?」

「え? 日本、ジャパンですけど」

「ニホン……」

 そうつぶやくと彼はうつむく。どうにも様子がおかしい。

「助けていただいて、本当にありがとうございました」

「イエ、偶然通りかかっただけですから」

 とりあえず礼を言うと男性は笑ってバッグを手渡してきた。

——本当にMISHAなのかな?

 さっきはあわてていたし見まちがいかもしれない。他人の空似ということもある。びっくりしすぎて酔いがさめた彩那は、はやる気持ちをおさえながら男性を見つめた。

——背、高いなぁ

 立って並んでみると、自分の顔の位置に彼の胸元がある。

「あ。ちょっと、じっとしててください」

 サングラスがずれている。彩那は爪先立ちになり男性のこめかみに手を伸ばす。テンプルをもちあげると茶色いレンズの下からヘーゼル色の大きな瞳がチラッと見えた——ファッション雑誌と大型ビジョン——そして今、目の前にいる人物が頭の中でぴたりと重なる。

——やっぱりMISHAだ

 彩那はそう確信した。しかし、どうしてこんなところに有名モデルがいるのだろうか。疑問を持ったが、すぐに撮影で来日したかプライベートで遊びに来たのかもしれないと思った。

——もしかして今って交渉のチャンス?

 有名モデルとこんな至近距離で話せる機会なんて滅多にない。彩那はバッグの中をごそごそ漁って名刺入れを取りだした。


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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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