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悪役令嬢はハーレムを作りたい!  作者: 大天使ミコエル


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40/240

40 剣術大会(3)

 高等科の試合は、中等科の試合とは比べものにならないほど、本格的なものだった。

 練習用の剣で、本物よりも軽いとはいえ、鋭さは木剣よりも数段上。

 本気で試合に臨む騎士の卵も多く、怪我自体は少ないものの、重い怪我になりがちだ。


 集中しなくては……!


 トーナメント方式で行われるこの試合は、できるだけ最後まで、同じ家門の者と戦わないように組まれている。

 決勝まで残らないとロドリアスやジェイリーには会わない。

 出場者は中等科と同様の40名。

 シードが8名。

 5回勝てば優勝だ。


 控え室には無言で剣を振るう人間が大勢いた。


「来たね」

 声をかけてきたのはエリックだった。

 エリックも王族の一員として、剣術を嗜んでいる。


 近くで剣を振っていたロドリアスとジェイリーも寄ってきた。


 今日一番の優勝候補はやはりロドリアスだろう。

 去年、1年生であったにも関わらず、優勝したのも他ならぬロドリアスだ。


 お兄様やジェイリーのように剣は振るえない。

 残念ながら、アリアナの剣は、“ちょっとした嗜み”、“護身術”程度のものだ。


 でも。


 サウスフィールドの家に生まれたからには、そこらの男子生徒よりは強いはずだ。

 実際、中等科優勝者には勝っているのだから。


 真っ直ぐに、ロドリアスを見た。

「手加減はしません」

 アリアナが言うと、ロドリアスは柔らかく微笑んだ。

「ああ」

 勝者の笑みだ。


 ロドリアスとジェイリーは、シード権を持っている。

 先にアリアナとエリックが試合に出ることになった。

 エリックは、王族であり、女の子達が注目する一番の出場者なだけあって、試合は最後にくるようになっている。

 まず、アリアナが出る番だった。


 順調にいけば、3回戦でエリックと。決勝でお兄様かジェイリーと当たる。


「行ってらっしゃい、アリアナ」

 ロドリアスに見送られ、試合会場に入る。


 暗い通路からパッと明るい陽の下に出る瞬間。

 わっと大きな歓声の中心に、アリアナはいた。

「アリアナ様ー!」

 女の子達の声援が聞こえる。

 大きく手を振って、応えると、「きゃー!」と大きな声が聞こえた。


 大勢の声。


 手の中に、中等科の頃とは違う、軽いけれど金属で出来た剣が握られている。

 目の前には、クラスメイトの少年が立っている。


 フワフワと飛んでいきそうな意識の中、試合はあっという間に終わった。

 カンッ!と相手が剣を離してしまい、アリアナは勝利を収めた。


 フッ……。フフフフフフフフ。

 私、なかなかいけるんじゃない?


 エリックも勝ち進んだ事を確認する。

 あと一つ進んだら、エリックと戦える。


 気合いを入れて2回戦に出て行くと、そこに立っていたのは2年生の女生徒だ。

 一見華奢だけれど、構えは安定している。

「オーッホッホッホッホ!」


「!?」


 まさか剣術の試合で高笑いする人がいるとは……。


 一つにまとめた縦ロールが、ブルンブルンと揺れる。


 キャラが濃い人だなぁ。


 カン!と剣が交わる合間、

「アリアナ様!ですわね!ワタクシ、あなたとは!一度お話ししてみたいと思ってましたの!」


「!?」


 相手の女生徒は、剣の腕はよかった。

 けれど、試合中にお喋りをしたせいで、剣がブレてしまったらしい。

 残念ながら、思ったよりも早く、アリアナは勝利を収めた。


 程なくして、エリックも2回戦を勝ち進んだ。


「お疲れ、エリック」

「ああ、次はアリアナとだ」

 エリックが、汗の滴る顔で、笑う。


 うん、顔がいい。


「ええ、楽しみにしてるわ」

試合のシーンですが、学生の剣技はさっくりいきましょう!

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