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悪役令嬢はハーレムを作りたい!  作者: 大天使ミコエル


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33/240

33 騎士の名家に生まれたからには(1)

 その日、授業は思ったよりも早く終わった。


 いつもなら一人で帰ってしまうところだけれど。


「すぐに帰る?」

 シシリーに声を掛けられる。

「お兄様達が、今日は剣術大会に向けて演習をしてるはずなの。見に行こうかと思って」

「いいじゃない。私も行くわ」


「珍しいわね。シシリーが、こういうのについて来るなんて」

「まあね。2年生にはロドリアス様も居るし、みんな注目してるのよ。それに、」

 シシリーの肩から1本に流れる三つ編みがピョコンと跳ねた。

「アリアナを何処かの男の子にエスコートなんてさせたら、あなたの騎士様達が怖いもの」

 シシリーが、面白そうに笑う。


 高等科では、もうすぐ剣術大会がある。

 腕に覚えのある立候補者がこぞって優勝を目指すその大会は、春を代表するイベントだ。

 優勝者はかなり大々的に称えられ、国の新聞にも載る。


 今日はその高等科2年生の演習日なのだ。


「アリアナは、出るの?剣術大会」

 シシリーに聞かれ、アリアナは目をキラキラさせた。

「もちろんよ!私が誰だか知っていて?アリアナ・サウスフィールドよ!」


 男女混合、学年混合のこの大会。

 1年女子のアリアナには不利ではあるけれど、それだけやりがいがあるというものだ。

 騎士の家に生まれたからには、出ないという選択肢はない。


 訓練場は思った以上に応援する人でいっぱいだった。

 それも、半数以上は女の子だ。

 黄色い声が響く。

「すごいのね」

 アリアナが呟くと、

「すごいだろ?」

 と隣から声がした。

「?」

 素直にそちらの方へ向くと、中等科の制服の少年が現在戦っている二人をまっすぐに見ていた。

 背の高さからして、中等科の1年生だろうか。


 話しかけられたような気がしたのは、気のせいだったか、何かの偶然だったんだろうと思いかけたその時。

 少年が、こちらを向いた。

「あれ、兄さんなんだ」


「へぇ」

 訓練場の中心では、確かに歓声の中で、男子二人が戦っている。

 その一人が。

 お兄様……!


 二人のうちの一人は、確かに、アリアナの兄、ロドリアスだった。

 ということは、ロドリアスの相手をしているのがこの子のお兄さんだ。


「じゃあ、あなたのお兄さんの相手が、私のお兄様ね」

「え?でも相手の人は……」

 少年は、改めてアリアナとロドリアスを見比べた。

「アリアナ様!?」

「ええ。私はアリアナ・サウスフィールド。あなたは?」


「僕は、シャルル。シャルル・バーガンディだ」

「バーガンディ侯爵のご子息ね」

「ああ。知っていてくれて嬉しいよ」


 剣が交わる音が響く。

 せっかく知り合いになったところだけれど、残念ながら、ロドリアスが圧していた。


「うちの兄が、勝つわ」

「そんなの……!最後までわからないだろ……!」


 お兄様は実直な人だ。

 例え練習試合だとしても、手を抜いたりしないはず。

 そして、天才と言われたその腕に間違いはない。


 その時、

 ガキンッ!

 と、剣が飛んでいく音が響いた。

新キャラ登場。

ショタ枠です。とはいえ、シャルルくん、1年生かと思われている小柄な子ですが、中等科3年生です。アリアナと一つしか違いません。

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