他人の評価
前話で話し言葉風に書いが,これが意外と書きやすい.しかし,なんだか個人ブログっぽさが出てしまい,文章が軽薄に感じられる.少し崩しながらも,である調で進めていくのが最良と考えている.
今回話したいと思うのは評価についてだ.評価と言っても色々な種類があるから今回はゲームにおける評価について話したいと思う.先にかいておこう僕はプロ野球スピリッツやウイニングイレブンが大っ嫌いだ.あのゲームコンセプトが気に入らない.僕はサッカーが好きだからウイニングイレブンを遊んでいた時期があったが突然,嫌悪感が増してきて出来なくなった.これはあくまで個人の問題で,個人の意見だから,いまそのゲームをしている人は全く僕に気にせずゲームを続けてほしい.
僕のウイイレへの嫌悪感が増したのは高校2年くらいの時期からだ.ちょうど進路について本格的に悩み始めたころだ.自分のしたいことが見つからない,自分の志望大学が見つからない.自分について悩む時期だ.そんな時,気晴らしのためにスマホを開きゲームを起動した.それがウイイレ.いつものようにお気に入りの外国人選手を使って,イベント消化の為にJリーグチームを倒していた時だふと脳裏に浮かんだ「Jリーグが世界に勝てるわけないだろ」と.その瞬間はなんてことない考えだったが,ゲームを終え,スマホを閉じたときに強烈な違和感を感じた.それは,高校それよりもっと前から努力してきたであろう選手たちを,僕は指先だけで動かし,馬鹿にさえしたからだ.目標も何もない唯の一般人が努力する選手たちを使い,努力する選手を倒し,コケにし,馬鹿にしたのだ.気分が悪かった.他人の回しで相撲をとるどころの話ではない.僕は力士に対してAT車で突っ込むくらいのことをした.僕は直ぐにウイイレをやめた.僕は何もしないのに,つけあがっていたのだ.ゲームシステム上の評価を絶対のものとして,選手たちを唯の数字として見て,ゲームがつけた数字を見て馬鹿にする.こんなバカな話があっていいのか.自分では何もできないくせして,ゲームを一枚隔てるだけで簡単に人を評価してしまう.そんな自分に嫌気がさした.
勿論,選手である以上他人からの評価は避けられない.MVPを含めスポーツ界にはあらゆる評価が存在する.僕が問題視しているのはたった一会社が決めたステータスを多くのユーザーが共有することだ.そのステータスをみて,我々は勝手に選手をステータスから再評価する.直接自分で確かめることもなく.プレーの一つ一つを評価するのではなく,勝手なレッテル貼りを行う.うまく言うことが出来ないが,僕はそこにどうしてもおこがましさを感じてしまうのだ.