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⑪日本人にできる資産防衛

16 リスクを分散する“資産防衛”を行うべき


筆者:最後にインフレ対策としての“資産防衛“を紹介していこうと思います。今後インフレは加速していくと思われますからね。


質問者:そもそもインフレって起きるんでしょうか? 


筆者:正直なところ円安対策を行わない限りでは徐々に起きてくることだと思いますね。円安はアメリカの利率との差から生じていますからアメリカが利率を上げるたびに円安が進行していくように思えます。

[東京 5月2日 ロイター]によりますと

『日銀は4月27―28日に開催した金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を賛成多数で決定。展望リポートでは、エネルギー価格の大幅上昇を反映して2022年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)の政策委員見通しの中央値が前回1月の前年度比プラス1.1%からプラス1.9%に大幅に引き上げられた。


展望リポートでは、原材料コストの上昇について、エネルギーや食料品を中心に消費者物価に転嫁されていくと指摘。特にロシアのウクライナ侵攻後は「エネルギー、食料品、非鉄金属といった輸入原材料のコストが一段と大きく上昇しているほか、食料品については、最終需要段階での転嫁ペースも速まりつつあるようにうかがわれる」とした。』

 とあります。輸入があまりできなくなればもっと物価は上がっていくでしょうからね。


 質問者:円安はアメリカのドルとの利率の差から生まれているということですが、日本は利率を上げないんですか?


 筆者:アメリカは原油高とそもそも経済対策のための財政出動をやったことによるインフレ対策なんですね。

そんな中、日本が利率を上げない理由としては、一つは景気が回復していないこと。二つ目は国債の返済額が増えるからということのようですけどね。“有事の円買い”すら起きない最悪の状況である以上、利率は上げていくべきだと思うんですよね。


 質問者:それですと、今度は中小企業などが利率を負担しなければいけないのではないでしょうか?


筆者:そもそもの話なんですけど、利率が低くても設備投資の金額ってそんなに上がってないんですよね……補助金のサポート金額を利率以上に上げる、会社の給付金を幅広くすればいいだけの話なんですよ。

 円安がこのまま進めば給料の減少または価格へ転嫁されますからゆくゆくは国民生活が貧しくなっていくんです。


質問者:政府は一応は物価対策としての追加予算を組んでいるという報道もありますけどね。


筆者:あれも予備費の範囲内で行っているに過ぎないですからね。あれで本当に対策したつもりでいるの? という感じなんですけど……。

 まぁ、“彼らの中では財政出動を十分している“のかもしれませんけどね。事実としてあるのは”不平等感がある給付”のみで国民の隅々まで給付が行き届いているようには思えません。

給付をするなら一律給付で儲かっているところからは確定申告や決算の時に税金として持って行けばいいだけのことです。


とまぁ、話が永遠と脱線していってるんですけど(笑)。こういった上記の円安対策を日本という国はしていく気配が無いので、円安は更に進行していく可能性は高そうなんですよね。


質問者:そうなるとインフレしていく可能性が高いんですね……。


筆者:インフレ対策としては、今現金・預金で日本に持っている人が一番危険だと思うんですよね。


質問者:ですが、日本で暮らしている方々は日本円を使わなければ生活ができないと思うのですが……。


筆者:実際に生活に必要な費用3ヶ月~6ヶ月ぐらいは現預金として持っていたほうが良いと思います。それ以外はリスク回避の意味も込めて日本の現預金以外で持っておくべきですね。


質問者:具体的にはどんな資産に投資すればいいんでしょうか?


筆者:日本円で持っているよりかはドル建ての預金や証券のほうが良いでしょうね。


質問者:え~、そもそも何か証券を買うとかあまりにも怖いんですけど……。


筆者:基本的にはGDPや株価は上昇するんですね。GDPがずっとゼロ成長だったり株価がバブル経済の最高値を更新していないのは日本ぐらいなもので、その日本にしか住んでいない又はそれ以外の国の情報を持っていないとよく分からないことも多いとは思うんですけどね。

 そんな海外の株式でアメリカなど全世界の優良企業の40社や200社の株を少しずつ買ってくれるインデックス投資を推奨しています。それを積立nisaと呼ばれているもので一番人気な存在です。


質問者:あ、それは聞いたことがあります! そう言う投資を行ってくれるんですね。


筆者:この積立nisaは国も推奨しています(国が推奨しているからと言って安全な投資とも限りませんが)。毎月同じ金額の積み立てを行うので従来の定期積立と同じ感覚で行えますよ。平均株価が低いときは多めに株式数を、高いときは少なめに株式数を買ってくれるような感じですね。


中には今世界中でインフレしているので株式は怖い……と思われる方もおられると思うのでもう一つ紹介しておきます。それは“金”などの物質に投資することです。


質問者:金って価値は下がらないんですか? 


筆者:下がらないと断言することはできませんが、インフレに一般的には強いと言われています。ただ、僕と同じようなこと程度はとうの昔から投資家の皆さんは考えているんでしょうね(笑)。今年最高額を更新して9000円弱まで行きました。今も1グラムあたり8500円前後で推移しています。


質問者:1グラムでそんなにするだなんて信じられないです……。


筆者:2019年ぐらいまでは1グラム4500円ほどだったようです。しかし、石油価格の高騰などいろいろな不安要素が重なっていき2020年ぐらいから急激に上昇して、勿論多少下がった時期もありましたが今ぐらいの水準になっているみたいです。


質問者:この情勢が更に高止まりか、状況次第ではさらに上がる可能性がありそうなんですね。


筆者:勿論円安になればドルベースで取引されているところを経由するともっと円として交換できるようになるでしょうね。


質問者:ちなみに筆者さんはどんな投資をされているんですか?


筆者:僕は小規模企業共済をやっています。


質問者:何ですかそれは……。


筆者:まぁ積立nisaと同じようなシステムですかね。ただ、こちらは元本保証です。ただ、個人事業主専用と言った感じなので万民にできるものでは無いです。


質問者:えー、小規模企業共済だけ元本保証だなんてズルいじゃないですかぁ~。


筆者:いや、個人事業主は国民年金一本の上に退職金が無いんで退職金代わりに積み立てなくてはいけないんです。個人事業主は自由さもありますけど色々とその分責任を伴うんで大変なんですよ。


質問者:まぁ、個人事業主が自己管理能力が無いといけないというのは分かりますね。

 ということで今回は終了ですね? 

それにしても何だかいつも思うのですが筆者さんは発想が少し違う気がします……。


筆者:僕はSF作品とかミステリー作品を読み過ぎたせいでしょうか、何だか吹っ飛んだ発想になっちゃうんですね(笑)。

ということで、今回の僕が語ったリスクについては信じるか信じないかはあなた次第です!


質問者:いや、某テレビ番組のフレーズをパクらないで下さいよ……。


筆者:ははは! 大事なことは情報を鵜呑みにしないで欲しいということです。僕なりに一生懸命調べたつもりなんですけど、これは一側面を見ているだけかもしれないんです。

 『これから先、ヤバくなるんじゃないか』っていう認知バイアスがかかってその系統の情報ばかりを集めている恐れがあるからですね。

“リスクを回避しているだろ”とか言われてしまうかもしれませんが、それぞれ皆さんが調べて結論を出して欲しいというメッセージも込めているんです。


質問者:確かにどんな情報でも鵜呑みにしたら詐欺師に引っかかる方もいますからね……。


筆者:そうなんですよ。恐怖を煽って何か高額商品を売りつけてくる人というのは大抵詐欺だと思っておいたほうが良いです。僕は詐欺師だと思われたくないので特定の商品については宣伝しません(笑)。それぞれ自分に合った商品に投資してくれればと思います。


質問者:悪いことをしようとする人はどこにでもいますからね……。自分の責任で判断したものが無くなるのでしたらまだ諦めもつきますけど詐欺だと……。


筆者:まぁ、悲しい気持ちになりますよね。また同じ記事を読んでも人それぞれ感想は違って当然だと思うので僕の見方が絶対正義だとも思いません。皆さんの結論を皆さん自信が信じて頂ければと思います。

ということでここまで読んでいただいて、お疲れさまでした。今回のことだけでなく日本の政治の問題点やや世界情勢について語っていこうと思います。これからもどうぞよろしくお願いします。

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