漫才ネタ
ボケ……ボ
ツッコミ……ツ
二人「どうもー! こんにちはー!」
ボ「名乗るほどのもんじゃございませーん」
ツ「いや名乗ろう!? 刻もう俺たちの存在!」
ボ「えー、じゃあ曹操と劉備玄徳でーす」
ツ「詐称!! その人たちもう歴史に存在刻んでる!!」
ボ「贅沢ばっかいって……じゃあ関羽と張飛でーす」
ツ「それも別の人! ていうかどうしたの、三国志読んだの?」
ボ「そうそう、あ、曹操」
ツ「腹立つ顔しよって」
ボ「やっぱ三国志面白いよね。お前も読んだことあるでしょ」
ツ「うん、まあ、中学生の必須科目みたいなとこあるよね」
ボ「一応知らない人のために説明するとね、大昔の中国で、サイタマ・チバ・カナガワっていう三国が……」
ツ「魏・呉・蜀!」
ボ「じゃあそれで。その三国が覇権を争う物語なんだけど、人物が魅力的でね」
ツ「あー、わかる。誰が好き?」
ボ「えっ、そんな……やだぁもぉ~。誰にも言わない?」
ツ「そういうノリいらんから」
ボ「俺はやっぱり、あの伝説の軍師。諸葛亮晴明」
ツ「陰陽師と混ざってる!! ホントに好きなの!?」
ボ「ライバルとの頭脳戦も熱い。ライバルの、ほら、ピカ……」
ツ「それ以上はいけない。司馬仲達。オーケー?」
ボ「オーケー。兎に角晴明と」
ツ「孔明」
ボ「孔明とライバルに関しては、有名な故事成語がありまして」
ツ「あー、死せる孔明生ける仲達を……」
ボ「いけ! シバチュー! 死せる孔明だ!」
ツ「いけないって言ったでしょう!!」
ボ「兎に角みんな魅力的なんだよね。だけど……あ、これ以上はネタバレになるか~」
ツ「え、なに」
ボ「ここだけの話にしてほしいんだけど」
ツ「うん」
ボ「みんな……もう死んでる!」
ツ「そりゃあね!? 逆に生きてたらすごいよね!? 仙人か!?」
ボ「仙人とか(笑) ファンタジーなこと言うね~」
ツ「腹立つ」
ボ「いろんな戦いも見どころでして。有名なのが辟易の戦い」
ツ「すごいイヤそうに戦ってる感じする!」
ボ「まあ他にも色々、長年にわたって戦うんですわ。それで最後は……あれ? 最後誰が勝つんだっけ」
ツ「そりゃあ……あれ? 誰だっけ」
ボ「えーと……三割がた曹操が勝つ!」
ツ「あと七割は!?」
ボ「そこはほら……雰囲気で?」
ツ「雰囲気て」
ボ「じゃあ持ち回り」
ツ「なんかの役員かな!?」
ボ「そんなん言うならお前決めろよ!」
ツ「逆ギレかよ! えーと……劉備五割いっとくか」
ボ「じゃあ二割がツンケン」
ツ「孫権」
ボ「べ、べつにあんたのために三国統一したんじゃないんだからね!」
ツ「ツンデレが雑!」
ボ「かわいいだろうが!!」
ツ「キレんな!!」
ボ「俺よりかわいくやってみろ!!」
ツ「……いいのか?」
ボ「おう!!」
ツ「ン、ン……私がいなきゃあんたなんて、覇権取れなかったんだからね! ……嘘。あんたががんばったの、ちゃんと知ってるし……な、なによ! 調子に乗らないでよね!」
ボ「う~わ……」
ツ「引くなよ!!!!」
ボ「べ、別に引いてないんだからね!!」
ツ「やめろ!」
ボ「兎に角、三国志面白いんで、興味を持った人は是非触れてみてください」
ツ「そうね。実際おすすめします。小説や漫画、映画なんかもあるから、手に取りやすいものでいいんじゃないかな」
ボ「俺のおすすめは相方のツンデレひとり芝居です」
ツ「もういい! ありがとうございま……ああ! コンビ名言ってなかった!」
ボ「ありがとうございました~」
(END)