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ゴブとチートとダンジョンと  作者: 青もんた
8/50

進化と性欲

俺は魔物として進化の時を迎えた。


『鑑定。進化後は【転生者】と【絶対者】の補正により、『称号』が解放されます。『称号』は知名度による名付けが反映されます。』


目の前にウィンドウのような表示が現れる。


(進化先はダーク・ホブ・ゴブリンか。)


『変異種のゴブリンで、通常のホブゴブリンよりも力が段違いで強く、闇の魔法を駆使出来る。人の言葉を流暢に喋る。肌が浅黒く顔立ちが端正になるため、屈強なダークエルフと間違えられる事が多い。性欲が凄い。』


なるほど!


強くて、イケメンで、魔法が使えて、人間の女を引っ掛けられると!


なんてチョロいんだ異世界。


「(よーし!進化一択じゃ!)ゲーギャッ!!!」


身体から迸る光と共に進化が完了する。


伸びた身長、太い二の腕、厚い胸板、割れた腹筋、そして雄々しい、、アレ。。。


「おぉ!!ついにゴブリン語ともおさらばだ!!」


『鑑定。ダーク・ホブ・ゴブリンに進化しました。『固有スキル』【絶倫】【ゴブリン支配】【毒耐性】を取得しました。『魔法』【闇魔法】【影分身】【影収納】を取得しました。『戦闘スキル』【格闘・極】【剣術】【投擲・極】を取得。『錬金術スキル』【毒生成】【解毒薬生成】を取得しました。【武器作製召喚】の能力がアップグレードし、より強力な近接武器が作製可能になりました。』


「「「ゲギャーー!!!」」」


再びゴブリン達が平伏し始める。


「『流石ですね、マスター。あっという間に上位種へ進化してしまうとは。』」


「ありがとなMK1。まぁ、検証は後だ後。とりあえず飯食おうぜ。」


俺は【料理召喚】で出した鳥手羽の唐揚げ、BLTサンドイッチ、炭酸レモン飲料を楽しんでいた。


ゴブリンにはオードブルで十分過ぎる。


暫く食べてたらそろそろ腹一杯だわ。


「MK1はこれから俺と下層に進むぞ。おい、ゴブリンども。お前らは飯食い終わったら倒した魔物から魔石抜いて来い。」


「『了解です、マスター。』」

「「「ギャーギャッ!」」」


食欲は満たした。


3大欲求ならばあとは性欲と睡眠欲だ。


ダーク・ホブ・ゴブリンに進化し、下半身の欲求が凄まじい。


なんとかしなければ!


(女冒険者や美麗騎士を捕まえてあんなことやこんなことを、、、いやいやダメだ!やはり悪い事をする悪女だけを、、ムフフ!)


下の階層に行ったところでそんなラッキースケベなイベントがあるわけなかろう。


そんな事を思っていたのだがいきなりトラブルに出くわした。


〜〜〜〜〜〜


4人の冒険者らしき人間が口論していた。


危険なダンジョンで何やってんだか。


男が神官服の女性を突き飛ばした。


「きゃあっ!?」


可愛らしい顔が土で汚れ、ズタボロになる。


「ティア!!お前にはもうウンザリなんだよ!このパーティにもうお前は要らない!!」


金髪のいけ好かないチンピラが喚いてるが、他の男と女は神官女性を助けるつもりはない様だ。


(これが有名なパーティ追放されましたがざまぁします的なスタートか。現実ではそう都合の良い終わりは無い。大抵処刑されて闇に葬られるんだろうが。どれどれ鑑定さんや。)


『鑑定。ティア-聖教会神官-癒しの聖女、ザックス-魔法剣士-勇者候補、ダフィ-盾役、エルメ-斥候-人間のフリしてる極悪殺人鬼サキュバスのビッチ。』


なんと!サキュバス!しかもビッチときた!


テクニシャンなら直ぐにでも夜の相手をしてもらわないと困る!!


そうと分かれば即行動!


俺は音も無く近付き言い放つ。


どうやらザックスとやらがティアに止めを刺そうとしているようだ。


「おい、お前ら、ここで何をしている?」


ビクッとした勇者候補と他の奴らは俺を見て固まった。


どうやらビビってるみたいだな。


強烈な固有スキル【絶対者】と【勝者のオーラ】が効いてるみたいだ。


「だっ、誰だか知らないが、お、おっ、俺達は冒険者パーティ『黄金の扉』だ!い、今はメンバー同士で話し合いをしていたところだ、、です、、、」


「ほう?そこの神官が殺されそうになっているのは見間違いか?もしかして賊の間違いじゃないか?特にそこのキワどい服の女から魔物臭がプンプンするぞ。サキュバスが冒険者とは、笑わせてくれる!おい!サキュバス!俺のモノになれ!魔物風情は俺様のペットで十分だ!!」


(うわっ!凄く悪役風味になっちゃった!!)


「「「えっ!!??」」」


冒険者達は皆エルメを見た。

彼女がサキュバスとか誰も知らなかったらしい。


「まさかバレるなんて、、、イチかバチか!!!」


捨て身で俺に襲いかかるエルメ。


(ふん!愚かな!!あられもない姿にしてやる!!ぶっつけ本番!【闇触手(ダーク・テンタクル)】!!)


黒い触手が素早く動くエルメの手足を絡め取り、魔力を吸い取る。


ついでに下着の隙間に這い回らせるのも忘れない。


「ふわぁぁああ!!??サキュバスのあたしが吸精されるなんて!種族的屈辱だわ!くっ!ころせ!」


「いや、それなんか違うから!」


盛大に突っ込んでやる俺だが目の前で起きてる問題は解決していない。


「冒険者ども!そのティアという女性を殺そうとして私まで危害を加えようとするとは!このクズめ!!」


魔法剣士ザックスと盾役のダフィとやらが盛大に狼狽える。


「ち、違う!俺達は知らなかった、、、」

「エルメがサキュバスだったなんて、、、俺達は騙されてたのか!」


「なーにが騙されただ!バカな連中だ。サキュバスは勇者と盾役にガチ惚れして、嫉妬で神官を貶め、男2人はまんまと肉欲にハマる。どうせ薄々勘付いてたんだろ!!被害者は神官だけだな!少なくともお前ら3人は仲良く美味しい思いしてるわけだ。サキュバス、そして神官殺害未遂で貴様ら2人は斬首だ斬首!!」



「ってかどうしてあたしがザックスとダフィに惚れてるの知ってんだよおまえ!死ね!!」


「あ゛ぁ?」


「ひぃ!?しゅみません!しゅみません!許してくだしゃい!」


エルメ、当てずっぽうに言ったが本当だったのか。


ほら、サキュバスも面食いだろうし、勇者候補をいただけるならステータスだろ。


ダフィは単純に夜のスタミナが凄いから、サキュバスは好きなはずだ。


どうやらザックスとダフィはヤケクソになったみたいだ。


「こんな強い奴に罪を暴かれるなんて。短い人生だったが、楽しかったなダフィ!」

「ああ!兄弟!来世で会おう!」


清々しいくらいの諦め顔で俺に突っ込んでくる穴兄弟ザックスとダフィの首を、俺は短剣でサクサクと刎ねた。


エルメは2人が死ぬ光景を見た瞬間に気絶して失禁。


惨劇は終わった。


『鑑定。レベルが上がりました。【闇触手(ダーク・テンタクル)】を取得しました。』


「出て来ていいぞぉMK1。」

「『了解しました。マイマスター。』」


コンバットゴーレムMK1はオーバーキル防止の為に隠していた。


何でもガトリングでミンチにして素材駄目にするから、よっぽどの事が無い限り使いたくない。


ゴブリン達も整列して追いついてきた。


「おい、ティアとやら、大丈夫か?」


俺が手を取って立たせたら、超絶金髪美女がいた。

まさに聖女って感じだ。


髪のキューティクルどうなってやがる?

自然発光してんぞ。


「あ、あの、助けていただき、ありがとうございます。」


おどおどした謝意を無視してややこしい事になる前に言いくるめよう。


「傷は大した事ないな。じゃあこの2人の身体は俺の戦利品だが、首は持っていけ。何があったかはお前から然るべき人間に伝えろ。このエルメってサキュバスは貰ってく。それじゃあな。気をつけて帰れ。」


俺はエルメをMK1に運ばせて、ゴブリンを連れて魔物狩りに向かった。


性欲問題は今すぐに解決しとくか。

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