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ゴブとチートとダンジョンと  作者: 青もんた
48/50

スキル獲得と修行先

スキルを授ける『スキル・プルーン』。


この実を食べられるのは伝説にある権力者や勇者だけと言われているらしいが、真相は分からない。


「わたしは苦しんでいる人を救う力を。。。」

「う〜ん?ご主人しゃまに褒めてもらえれば何でも良いかな?、、、あ!やっぱサキュバスらしい方が良いかも!」

「俺は御使様に降りかかる災厄を振り払う力を。。。」

(ウォ)は鬼ゼラとだいたい同じネ!けどちょっと冒険に必要なスキル欲しいアルかな。。。あとコスプレもしたいネ。。。洋服欲しいアル。。。」


宿の部屋でそれぞれがこうありたいという願望を語った。


「俺はもっと人生を楽しみたい。風雪(フェンシェ)も転移者で、中国出身だったから分かるだろう?車も無いし、武器も銃とかが無いだろ?別にここに前世を再現したいとかそういうんじゃないんだ。異世界(ここ)には魔力がある。」


「あー、そうアルね。風雪(フェンシェ)はわざわざ面倒な事したくないアルよ。己が拳があれば銃なんて無粋なモノ要らないアル。そういうのはルーカスに任せるネ。」


風雪(フェンシェ)はシンプルに異世界楽しんでるからな。


「まぁ、何はともあれ、食べてみようか。」


全員がスキル・プルーンを食べる。


「ベリーの味がします。。」

「干したブドウの味でしゅ。。。」

「俺は、、、リンゴの味がする。。」

風雪(フェンシェ)は桃の味!」

「メロン味だな。」


食べた時の味は全員バラバラだった。それも含めてお楽しみなんだろう。


「どれどれ、『鑑定』、と。」


どうやら固有スキルは無事獲得できているようだ。


「ティアに関しては、【ホーリー・レイ】だな。悪しき者を滅殺する聖なる光。呪いやアンデッドには効果的だ。エルメは【ジュエル・ルージュ】だ。このスキルを付与した武器で攻撃すると対象は宝石になってしまう。石化の上位版ってところか。ゼラは【怒髪天】と【金剛力】だ。この固有スキルは何故かセットらしくて、怒りが頂点に達すると発動する。風雪(フェンシェ)は【俯瞰視点】か。多対一の戦闘にも良いし、トラップや採集なんかにも役立ちそうだ。俺は【魂魄転生】というスキルで、死んだ者を転生させることが出来る。」


「死んだ者を転生させる!?」

「強いアンデッドを転生させたりとか、ですかね?」


なかなかそんな場面に出くわすとは思えないが。


残りの『スキル・プルーン』は10個。


「勇者パーティにもお裾分けしてやるか。あいつら邪神崇拝者とやらと戦ってるんだろう?」


ぶっちゃけ俺よりアイツらの方が必要なんじゃないか?


「ルーカス様。すこし大盤振る舞いすぎるのでは?これはルーカス様が手に入れた伝説級アイテムなんですよ?」

「そうでしゅ!あのメンバーの誰かがご主人しゃまにホの字になっちゃったらどうするんでしゅか!?」

「御使様は勇者様ともお知り合いとは、、、」

「あのマサルいう奴らアルか?(ウォ)はイケメン意外無理アル!」


マサル、今のは聞かせられないよ。。。


「落ち着け。確かにスキルを身につけるのは非常に大変だし、一生覚醒しないまま人生終わる奴だっている。けど俺達は違うだろ?これからは俺たちが出会って、必死に頑張ってるやつにだけ、特別に1つ渡す、ってのはどうだ?」


渋々ながら頷いてくれたようだ。


「ティア、聖教会で助けを求めている人間を君は助けてくれるじゃないか。俺も同じようなことをするだけだ。」


「ルーカス様。。。」


淡く光る『仄光石』に柔らかな肢体を照らされた女神達と共に、宿での夜は甘く過ぎていくのだった。



〜〜〜〜〜〜


朝食を取っていると宿屋のドワーフ夫婦から耳寄りな情報が届いた。


「ダンジョンの調査隊?」


「ああ。1週間後に辺境伯の衛兵が来るらしいな。それまで坑道は再開しない。仕入れが出来なきゃ、鍛冶屋達は今ある在庫でやり繰りするしかねぇのさ。」


「難儀な話だねぇ、全く。」


「確かにな。」


物資が滞れば俺の修行まで目処が立たなくなりそうだ。


「ガンクツの所に顔を出しに行くか。」


鍛治ギルドに向かうと案の定、ガンクツは鍛冶屋に取り囲まれていた。


「どうするつもりなんでぃ!?」

「坑道がダンジョン化したとはどういうことだ!?」

「あそこの鉄鉱石がなけりゃあ話にならんぞ!?」


「お前達、落ち着くんじゃ!!!書簡でダンガルーン辺境伯に調査隊の依頼を出したんじゃ!1週間後には来てくれるわい!到着を待たんか!!。。。はぁ、やれやれ、うるさくてかなわんわい。。。」


ガンクツは疲れ切った様子だった。


連日忙殺されてるに違いない。


「大変だな、ガンクツ。」

「お前さんか。全く、ダンジョンなんぞ出来てくれおって。この老骨を鞭打つ価値が本当にあるんじゃろうな!?えぇ?」

「それは俺に聞かれてもな。で?修業先は?」


ガンクツは思い出したようにポンと手を打った。


「おお、そうじゃったそうじゃった。鍛冶屋『カオスピット』の鍛治師。マーテル・フューエリカじゃ。彼女の所へ行け。」


「どんなやつだ?」


「魔剣のスペシャリストじゃ。生涯かけて魔剣しか打たん。お前さん、雰囲気的にはおあつらえ向きじゃろうて。きちんと挨拶しとくんじゃな。」


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