装備
(ふぅ!髪も無いからボディソープで全部いけた!)
俺自身は鑑定によると『ゴブリン』という種族らしい。
単体では雑魚ではあるが大概群れており、危険な魔物だ。
俺は生まれたて洗いたてのゴブリンボディのまま仁王立ちするが、この環境下で防御力ゼロは不味い。
(鑑定を使ったがナイフは鋼製で質は良い。あと小瓶は回復薬で魔石類が沢山ある。男の死体にはまだ物が残っているか?服欲しい。出来れば黒。)
俺は拝借したカバンを斜めがけしてさっきの臭い殺人現場に戻った。
〜〜〜〜〜〜
「ギャギャギャギャギャギャ!!!」
ゴブリンリーダーと思われる個体が、死体から手に入れた剣を見せびらかしている。
(馬鹿なヤツだ。身の丈に合わない武器振り回しやがって。背中もガラ空きだぜ!!!)
ザシュッ!!!
「ゴバッ!!?」
俺はゴブリンリーダーのがら空きの背中に静かに近づき、ナイフを腰だめで突き刺してテイクダウン、あっさりと殺した。
俺はすかさず剣を奪い、掲げる。
「(今日から俺様がボスだぜーー!!)ゲギャギャギャーー!!!」
呆気にとられていたゴブリン達は俺のアピールで盛り上がっていた。
どうやらこのゴブリンリーダーは相当嫌われてたみたいだ。
こういう世紀末っぽいやり方の方がゴブリンにはウケが良いらしい。
『鑑定。『戦闘スキル』【威圧】【忍び足】【隠密】【格闘】【バックスタブ】を取得。『固有スキル』【勝者のオーラ】を取得。レベルが上がりました。『錬金スキル』【加工】を取得。能力が向上しました。』
(ゲームみたいだな、、、)
その後は実に楽に進んだ。
群れのボスとなった俺はゴブリン達に指示をして遺品を集めさせてみた。
鎧にローブ、ブーツに日用品。
早速【加工】でフィッティングして、胸当てと胴当てを仕込んだ黒装束に、頭部を覆う頭巾を装着。
腰にはサイズダウンした剣とナイフを提げている。
いかにも暗殺者風だが、単純に黒は汚れが目立ちにくい。
とりあえずコイツらを消臭しなければ。




