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ゴブとチートとダンジョンと  作者: 青もんた
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ビバ!マイ・ダンジョン!

俺達とアーロンと護衛騎士はダンジョンの最終地点でマサル一行とローガン、MDMK1(マードック)、ゴブリン達と合流した。


合流した場所には大きな扉に四角い窪みがある。


「欠員はいないだろうな?」

「大丈夫だ。皆無事だったよ。ローガンが四天王を倒したんだ。ほら、魔石だ。」


俺は魔石を受け取るとローガンの腰に提げた刀を見遣った。


「ほう、ローガン。その腰の打刀が戦利品か?」

「うむ!拙者、この剣がウチガタナとやらなのは知らないが、貴殿ら転移者達は何故知っているのだ?」


俺とマサルは日本刀について説明する。


「そりゃお前、俺たちの故郷でその武器を腰に提げるのは浪漫というか。」


「普通、平民の持ち歩ける武器じゃないんだ。俺たちの居た時代では所有するにも登録やら何やら必要で、刃物は街中で持ち歩けない。」


「鋭さでは世界最強を冠していた。扱いの難しさも世界最高難易度だが、、、、」


ローガンも先の妖鬼モモキとの闘いを思い出していた。


「確かに足運びや体捌きは独特ながらも合理的であったな、、、あのモモキとやらが現役の武者であったならば敗れていたのは拙者やもしれん!むむ!となれば更なる高みを目指すしかないだろうに!!」


ローガンが刀を抜き放つと、淡い光を放っていた。


俺とマサルは近付いて良く観る。


「ん、魔剣か。銘が打ってある。【鬼火焚神(きびふんじん)】か。なかなか豪胆な銘だな。」


「製作者じゃなく、刀の目的を指す銘だな。禍々しい波紋に、薄桃色の刃。赤黒い峰。刀に詳しい訳じゃないが、俺は良いと思うぞ?」


「な、なるほど。拙者にはよく分からないが、これが刀というものか。扱い方は良く分からないが、あの妖鬼モモキの動き。必ずや習得して見せよう!!」



ローガンが刀を仕舞うと、俺はこのダンジョン探索の最重要アイテム、四つの魔石を組み合わせた。


「これで良し。お前ら、準備は良いか?」


「あぁ。頼むからコアを取って落として割るとかしないでくれよ。」


マサルが冗談めかして言った。


「俺はおっちょこちょいか!んなヘマする訳ないだろ?!」


「いやいや、分からないですよ?拙者は聖教会にある壺を間違って割ってしまった事がありますけどね。あれも誰かにぶつかった拍子でしたねぇ?」


「縁起でもない!これでダンジョン崩壊マイホーム消失とかはマジで勘弁だわ。」


俺は扉の窪みに魔石を嵌めるとガチリと鍵が回る音がして扉が軋みながらゆっくりと開いた。


真っ白な空間に、クルクルと光の輪を展開する球体が浮いていた。


「『遂に来たか。ダンジョンで生まれし者よ。私を破壊しに来たか、、、、やるがいい!!』」


「いや、全然遂にとかじゃないし。これから毎回来るよ。このダンジョン俺の家だから。つまりこの部屋は俺の部屋。お前はこれから俺のモノだ。それは絶対だ。」


俺はダンジョンコアを掴んだ。


「『くっ!殺せ!』」


「はい、くっころ頂きました〜。では早速、魔改造失礼しまーす。【ゴーレム召喚】!!!」


俺はダンジョンコアを核にゴーレムを形成する。


なるべく細くて綺麗な見た目にしよう。


モリモリと周辺の構成物を利用して肉付けされるダンジョンコア。


そして人型のゴーレムが完成した。


「どうだ!!新しい身体を手に入れた感想は!!!【錬金術】【加工】【召喚魔法】の相互作用を駆使した女性天使型ダンジョンコアポータルゴーレムMK1!!!その名も、ダンゴちゃん1号だ!」


「くっ!殺せ!て!?なんじゃこりゃああああああ!!!」


リアルさを追求した豊満であられもない姿のダンゴちゃん1号はマジでびっくりしている。


頭の上で天使の輪っかが揺れている。


「マサルは見ちゃダメ!!」

「な!なんでだ〜!!」


マサルはハナ、ピナ、彩音に羽交い締めにされて目を覆われている。


「アーロン王子!お許しください!」

「むぐっ!?放せヴィータ!!俺もあのパイパイむぐぐぐ、、、」

「アーロン王子!わたし達が居ながら他の女に色目など!!」


アーロン王子が護衛騎士のヴィータとシズネに殺されかけてるように見える。

それとも愛されてるのか???


「ご主人しゃましゅごい。天使作った。もはや神。」


「はぁ。。。ルーカス様、、、こんな事をしたら教皇様がなんと仰るか、、、でもまぁ良いでしょう。わたしの旦那様が何をしようとダンジョン内での出来事ですから。」


エルメとティアも何か諦めた様子だ。


「拙者、これを教皇様にお伝えする語彙力があるか自信が無くなってきました。ですが、邪悪な魔法ではなく単なる【ゴーレム召喚】というのが如何ともしがたい。」


ローガンは一応任務を思い出した様だ。


「お、おい貴様!!?わたしはダンジョンコアだぞ!!数々の精霊が集まりし魔の奔流であるわたしを!どうするつもりだ!!」


「え?どうするって、、、(ダンジョン)の留守番、合鍵代わり、郵便物の受取り、素材の管理、歩く不労所得??まぁつまりは俺の奴隷だ。俺の作ったゴーレムの時点で命令は絶対だ。ほら、腕輪見ろ。」


「奴隷、、、なんで奴隷!!?それに腕輪?」


俺とダンゴちゃんは同じ腕輪を付けている。


「それ、ポータルゴーレムとしての機能なんだけど、まず俺とダンゴちゃん、ティアとエルメはいつでもダンジョンに転移出来る。あと俺から呼び出したらお前は自動的に幽体でこちらに現れる。あと定時報告を義務付けしてる。珍しい物を手に入れたり、来客の時もな。」


口をパクパクさせて青褪めるダンゴちゃん。


「まぁ、お前はダンジョンコアだ。人間と同じ扱いは期待するなよ??あと何か俺に伝え忘れたりとかないか?」


ダンゴちゃんは盛大に怒り狂った。


「あるよ!!いっぱい!!だいたいダンジョンマスターって普通コアに乗っ取られるだろ!!??逆にゴーレムにされるなんて!?くそぉぉぉ悔じぃぃぃ!!しかも魔素も安定しちゃってる!!??アンタ、もしかして、めっちゃ強い???」


ひとしきり喋ったダンゴちゃんは俺に土下座していた。


『鑑定。ダンジョン・コアを隷属させました。おめでとうございます。貴方は真のダンジョン・マスターになりました。レベルが上がりました。進化可能です。』


「皆、どうやら俺は無事にダンジョン・マスターになれた様だ。」


「「おめでとうございます!!ルーカス様!!!」」

「『やりましたね!マスター!』」


エルメ、ティア、MK1が祝福した。


「まあやるとは思ったが、そういうやり方でダンジョンマスターになれるのか。てっきり一生ルーカスがダンジョンに縛り付けられるのかと思ってた。」

「普通はそんなんじゃない?でも今回は裏をかいた、って事かな??おめでとう!ルーカス!」

「あたし達も、たまには遊びに来ようよ。良いよね?ルーカス!」

「その時はライブハウス作って欲しいわ。貴方のゴブリン、バンドメンバーに良さそうだし。頼むわよ、ルーカス。」


マサル、ハナ、ピナ、彩音もなんだかんだ祝ってくれた。


「拙者もたまには様子を見に来よう。貴殿の出す料理も美味だしなぁ。」


ローガンも歴史的瞬間に立ち会ったのに料理の話とは、、、既に興味なさげだな。


「ルーカス!やっぱすげぇな!!ダンジョンコアを従わせるなんて!前代未聞だ!」

「「バーバノン王国万歳!!」」


アーロン王子と護衛騎士も今回の冒険に満足したようだ。


いずれグラナパイアのみならず、ビスタ・デ・イラにも冒険したい。


俺は皆に感謝を伝えた。


「皆、ありがとう。危ない場面もあったが、やはりダンジョンってのは面白いな。約束通りマサル達には例の生活ゴーレムを報酬として与える。ローガン、聖教会に感謝の品としてこのゴブリン型ブローチを。これを身に付けながらのダンジョン内での布教活動や祠などの建造を認めよう。ティアは俺が最期まで面倒を見るから心配しないでくれと聖教会に伝えてくれ。アーロン。俺のダンジョンはマイホームだから、貴族や王族といえど歓迎は平等だ。その点、お前は初めての客だ。無礼が無ければいつでも歓迎しよう。それじゃ、一回戻るか。」


俺はダンジョン最深部に印を付けた。


ダンゴちゃん用にベッドなどを改めて調達しなければいけないが、まずは引越し作業だな。


「ダンゴちゃん、行くぞ。華麗なるダンジョン生活の始まりだ!!」


「うぅ、、、めっちゃ不本意なのに凄い楽しみなのはなんでだろう?ていうかわたしの服はないのか?」


俺は【闇収納】からメイド服を取り出した。


何の疑問も抱かずに着用したダンゴちゃん。


「似合うな。」

「むほっ!!かわゆい奴隷仲間!!」

「確かに可愛らしいですわね?」


溢れんばかりの巨乳をノーブラのままメイド服の中から揺らしている。


「えっへん!!今日からダンジョンコアながらマスターの使用人!ダンゴちゃん見参!!人間の事は詳しくないけど、よろしくね!」

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