カレーライスと名付け
「またデカい魔石か。アイロニックエイプのと同じ形だ。マサル、見ろ。俺が前に倒した四天王の魔石と合わせると、、、」
ピタッと嵌り、残り二つ取り付け出来るように見える。
「ああ。組み合わせられるのが分かるな。でも何の為だろう?」
「鍵なのか、それともただのインテリアとして優れているのかは分からん。」
俺とマサルとの話し合いで四天王ケルベロスの魔石はマサルが、死体は俺が持つ事になった。
そしてコボルト達の無数の死骸に勇者一行はげんなりしている。
「素材、全部は回収出来ないな。」
「なんか勿体ないけど、、、血まみれだしね〜」
流石にMK1に素材回収をやらせるわけにもいかない。
「いや、意外となんとかなるかもしれんぞ。とりあえず、集められるだけ魔石集めよう。」
俺は皆が集めたありったけの魔石を使ってハーベスト・ゴーレムを作り出した。
「あとはこいつらに任せて一回俺の拠点に戻ろう!風呂に入って飯だ!カレーライス食べようか。マサル達は王様に報告もあるんだろ?」
「危なく忘れるところだったぜ。」
「「「「カレーライス賛成!!!」」」」
〜〜〜〜〜〜
【料理召喚】で全員カレーライスを頬張りながらケルベロス戦を振り返っていた。
「それにしてもMK1が【リジェネレーション】を使ったのはびっくりしたぞ。」
俺が施した覚えの無い回復系のスキルだった。
「『マスター。貴方が私を製作した際に自律機能のある【鑑定】スキルと魔石を基にした核に繋がる部品に、大量のミスリル触媒を使用している為、搭乗者の持っている能力にネットワークを繋げられます。』」
んん?つまりMK1の能力では無い?
戦闘中だったのであまり気にしていなかったが。
「わたしが使った記憶の無い【リジェネレーション】なんてゴーレムさんは使えたのですね。まるで聖女の様なスキルでしたわ。」
ティアはまだ自分の能力だと理解していなかった。
「『いいえ、貴女はこのスキルを以前使った形跡があります。何故なら『固有スキル』は発現せずに登録されないからです。紛れもなく貴女は『癒しの聖女』です。』」
「わ、わたしが聖女???勇者、魔王に連なる実力なんてある様には思えませんが、、、、、、」
「『もっと自信をつけましょう、ミ・レディ。マスターもきっとそう願います。』」
MK1め。
さりげなく俺を引き合いに出しやがって。
俯いて真っ赤っかになるティア。
「チッ!ゴーレムまでタラシだなんて!」
不機嫌に彩音が舌打ちする。
「それよりも!!!カレーおかわり!!」
「むほっ!美味っ!!ご主人しゃま!!おかわり!!!」
勇者とポンコツサキュバスが単細胞で羨ましい。
「はいはい。ほら、ビーフカレーライス大盛り【召喚】!」
「わ、わたしも大盛りで!!」
ティアもちゃっかり大盛りを頼んでいる。
ハナとピナも無心にがっついているな。
次はチーズデミグラスハンバーグだな。。。
〜〜〜〜〜〜
「名も無き英雄様。いきなりで不躾ではありますが、私は貴方様にお仕えしたいのです。。。どうか私をお連れになってはくれませんか???」
ティアからお願いされたのは俺と一緒に居たいという事だ。
俺としてはエルメとの一件は気にはなるが、ティアは好感が持てた。
きっと彼女は俺を裏切らないだろう。
聖教会の神官である彼女が信仰を捨てる訳でも無いが、俺は神に興味がある訳でもないが恨みがある訳でもない。
「いいぞ?好きなだけ尽くしてくれ。だが二つだけお願いがある。」
「なんでしょうか?」
「エルメを助けてやってくれ。あの娘は色々とあって、心が壊れてしまったからな。そしてティア、俺に名前を付けてくれ。俺は過去の自分は興味が無い。あるのはこれからの自分だけだ。その為に、名前をくれ。」
ティアは快く承諾した。
「エルメの事、お任せ下さい。それでは貴方様の名前を決めましょう。我らが神の寵愛が在らせられるよう、『ルーカス・ブラック』の名を与える。神の祝福が在らん事を。」
光を運ぶ黒か。
今日から俺はルーカス・ブラックだ。




