ケルベロス
「「「ギャウギャウギャウ!!!」」」
ダンジョン深域を探索中、勇者一行と俺、エルメ、ゴーレムMK1とそれに乗るティアはコボルトと交戦していた。
勇者一行の圧倒的チートスキルで大量のコボルトを倒したが、、、
「全然数が減らない!!、、」
「むぅ、流石に疲れてきたかな?」
「ピィ!!羽根も無限じゃないのよ!!」
「もう指攣ったからちょっと休むわ。」
更に奥から大量のコボルトが溢れ出してきた。
「おそらく、四天王が近いな。ここらで俺も肩慣らしさせてもらうか、、、行くぞ!!」
俺は闇に紛れて素早く移動し、音も無くコボルトの群れの真ん中に立つ。
そして影収納からミスリル製のヌンチャクを取り出す。
「神速の【ヌンチャク術・極】、【風刃】バージョン!!!」
ヒュヒュヒュヒュヒュ!!!
ドサドサドサドサドサッッッ!!!
一瞬にして細切れになるコボルト達と風に巻かれる血の竜巻が敵の視界を覆う。
舞い上がった血が落ちる頃には血の湖が出来ていた。
絶句する勇者一行。
「眼で追えない攻撃は避けようがないな。」
「血の匂いで鼻が曲がりそう。。。」
「ピィ、、、」
「今のあたし達じゃ勝てないわね、、、今はね、、、」
「ご主人しゃま!しゅごしゅぎるぅう!!」
エルメが絶叫していた。
「、、、からの【影分身】【変化】!!味方同士で潰し合え!!」
俺の作り出した偽コボルトとコボルト達が殺し合う。
俺の進む先は【影分身】が押し広げ、俺は更に攻撃を仕掛ける。
【影分身】は見た目コボルトだが俺の『戦闘スキル』を発現している為、ちょっとやそっとで負けたりはしない。
『鑑定。レベルが上がりました。『魂魄』を吸収しました。『固有スキル』【絶対者】によりコボルトを無力化しました。』
生き残りのコボルト達は静かに項垂れ、尻尾を垂れた。
「なんだ、諦めたのか。暴れ足りないが、そろそろ来るだろ、『四天王』。」
濃厚な殺気がダンジョンの洞窟に充満し始め、コボルトが尻尾を巻いて逃げ始める。
俺は黒頭巾の隙間から眼を細め、敵の攻撃に警戒した。
「!!!全員、俺の後ろに隠れろ!!広範囲!【闇纏】!!」
ドラゴンブレスかの如き火炎が俺たちを襲った。
どうやら彩音も防御魔法を展開した様で被害は皆無だ。
攻撃が収まると、目の前にはデカい家みたいな犬が睨んでいた。
「『敵生命体を確認。対象の脅威度をスキャン。緊急回避プロトコルに該当。搭乗者・ティアーユ・ブライトハートの『固有スキル』にリンク。戦闘員に【リジェネレーション】』を発動。」
「『わわっ!!こんなに沢山!?』」
ティアと魔力が繋がったMK1は俺、マサル、ハナ、ピナ、彩音の体力を回復させていく。
「3つの頭、ケルベロスか!!」
「ヘイトは引き受けるよ!!」
「あたしは眼を潰す!!!」
「武道館ーーーッッッ!!」
1人だけテンションおかしい奴がいたが気のせいだろう。
「俺はあの邪魔な尻尾を落とすか。フッ!!!」
ケルベロスの持つ『竜の尾』には厄介な能力がありそうだと感じた。
「グォオオォ!!??」
背後を取られた事に驚いたケルベロスは勇者一行から注意を逸らしてしまった。
「【鎖爆】」
俺の散弾銃から伸びる鎖付きのミートフックが奴の後ろ脚に絡み付き、転倒させる。
「『悪夢の散弾銃』を喰らえ。」
ドゥンッ!!!
ケルベロスの頭のうち一つを眉間から至近距離でブチ抜いた。
「今だ!!畳みかけろ!!」
ケルベロスはマサルに心臓を一突きされたのが決め手になり命を落とした。
『鑑定。レベルが上がりました。『魂魄』を吸収しました。』




