進化と魔改造
俺とエルメは昼飯にペペロンチーノとフランス産のボルドーワインを胃に流し込んでいた。
「お、進化出来るみたいだな。」
何処かでMK1が強敵を倒して経験値が入ったらしい。
「ブフォッ!?!?ゲホッ!?ほんとですかご主人しゃまっ!?このエルメも貴方様の雄姿を見たいでしゅっ!!」
エルメが口からペペロンチーノを噴出した。
最近、俺も自力で頑張って【闇魔法】を練習してエルメの様に翼を生やして飛翔する【闇翼】や、あらゆる攻撃を遮断する【闇纏】、『地獄の散弾銃』を使って覚えた『戦闘スキル』【魔弾】【速撃ち】、【オートリロード】、散弾銃に備え付けのミートフックで覚えた【鎖縛】、アームブレードを駆使していたら覚えた【ガントレット術・極】、他にも魔物相手に体捌きや組手を繰り返していた。
あまり怠け過ぎて進化先がダメダメだったらヤだったし。
『進化先は、『ナイトメア・ニンジャ・ゴブリン・ウォーリア』です。変異種のゴブリンで、ゴブリンキングを超えた上位種であり、全ての『魔法』、特に【闇魔法】に高い適正と耐性を持ち、戦闘時は何処から来るか分からない神出鬼没な忍術と、神速の剣術を用います。その速度は魔神をも上回り、並大抵の存在では太刀打ち出来ません。オーガキングやオークキングを瞬殺出来るくらい力も強く、その魔力による攻撃は幽体すら切り裂きます。ノスフェラトゥでも敵わないでしょう。凄まじい美男子。性欲も凄まじい。』
「ま、進化するわな。性欲を抑えるのは諦めたわ。」
眩い光が俺を包み、エルメが俺の姿を見て唖然としていた。
『鑑定。『固有スキル』【魂魄吸収】【変化】【石化の邪眼】を取得しました。【全属性魔法】を取得しました。『戦闘スキル』【迷彩化】【古武術・極】【吹き矢術・極】【トンファー術・極】【ヌンチャク術・極】【弓術・極】【縄術・極】【潜水・極】【無音移動・極】【罠術・極】を取得しました。』
うん、ちょっと張り切り過ぎたかな。
筋肉にモノを言わせたらスキルが肉弾戦に寄りまくってるし、男らしい強さの結晶みたいになってて笑ったわ。
「むっほぉぉおおお!?!?ご主人しゃまかっこよしゅぎましゅ!!きっと次代の魔王しゃまかもしれましぇん!!土下座ッ!!」
「縁起でもない事言うな。あと立て。」
エルメは夜の相手以外は既に幼児退行して残念になりつつある。
ちょっと甘やかし過ぎたかな。
惚れた男2人を惨殺した人間を神みたいに崇めるコイツにまともさを求める事自体間違いか。
「むっ!こ、この感触は!?」
俺は気付いた事がある。
髪だ!髪の毛があるぞ!
毛髪カムバック!!!
「嬉しい、、、」
俺の目尻に涙が光った。
何げにハゲてるのショックだったんだよね。
ゴブリンだからしょうがなかったけど。
しかも綺麗に輝く銀髪である。
MK1が慌てて戻ってきた。
「『マスター、おめでとうございます。』」
「ありがとう、MK1。お前のおかげだよ。これからもよろしく頼む。」
『鑑定。メモリ-前世の記憶-が解放されます。この記憶をどう活かすかは貴方次第です。』
鑑定のアナウンスの後に次々と過去の記憶を思い出していた。
思い出したのはゲームの記憶ばかり。
BraveStation4のソフト。
BOOM-Eternal、BoDシリーズ、BOFシリーズ、BBEXシリーズ、GIANTFALLシリーズ、KILLBONE、CRIMZON-FIVE-SAGE、TRIZON、SWitcher-Coldhunt、FoldOutシリーズ、FLYSIS。
曖昧だった記憶が全て鮮明になってきた。
記憶が戻った今ならやれる。
前々からMK1を改造したかったが、今日こそやってやる!
「良し。腹ごしらえも進化も終わった!MK1!お前を改造して一緒に闘えるコックピットを作る。大丈夫か?」
「『いつでも、マイマスター!』」
俺はコンバットゴーレムMK1にコックピットを作った。
操作感はかなりゲーセンの格ゲーに近いが良い感じである。
「試運転は順調だな!MK1。」
「『ええ。腹ごなしにアイロニックエイプでも狩りにいきましょう。マーカーを表示します。』」
(おぉ!!おれもついにパイロット昇格だ!)




