ゴーレム達の実力
キュイーン!ドゴォ!!
コンバットゴーレムMK1の溜め気味に振り抜かれた大剣が刀身を赤く燃え上がらせながら野良ゴーレムを一刀両断し、核にある魔石を流れる動きで掴み、引き抜いた。
「『マスター、制圧完了しました。戦闘時間は42秒。なかなか手強い敵でした。』」
「あ、あぁ、そうだな。普段なら秒殺どころか瞬殺だもんな、お前。」
『鑑定。レベルが上がりました。『固有スキル』【怪力】を取得。『戦闘スキル』に補正がかかります。『戦闘スキル』【チャージスラッシュ】を取得しました。』
何もしてないのに俺はレベルが上がるし、MK1経由でスキル取得しちゃうから通常の戦闘では手を出さないで貰っていたが、外野の敵とゴーレム戦はMK1に任せていた。
もはやMK1大先生だな。
ゴーレム対ゴーレムはやっぱ観てて燃えるし、闘いの参考になる。
ロボ戦はかっけぇぜ。
『鑑定。MK1が倒したのはミスリルゴーレムです。武器の作製、ゴーレムの作製、魔道具の作製において価値ある素材です。』
ミスリルはファンタジーゲーム序盤で重宝される素材だな。
「なるほど。MK1を強くするか、俺の武器を新調するか、便利グッズを作るか。どれをとっても損は無い訳だ。とりあえず異世界用の銃作るわ。」
とりあえず銃を作る事に決めた理由は簡単だ。
MK1のガトリング羨ましい!!
そして俺はその場でパパッと某ゲームのミートフック付きショットガン『悪夢の散弾銃』を作った。
そのままの勢いで某緑色の海兵隊員が地獄で使ってた『地獄剣』をミスリルで再現。
魔力を込めれば鍔が広がり、柄から赤い半透明のブレードが発生。
凄まじい切れ味で悪魔でも何でも一撃でゴアゴアにしちゃいます。
ミスリルで『伸縮アームソード』も作ってしまった。
とりあえず『地獄剣』は【影収納】で仕舞い、短剣と左前腕に取り付けた『伸縮アームソード』、『悪夢の散弾銃』をメインでいくか。
最近、配下のゴブリン達は全て変異種のマスキュリン・ホブ・ゴブリンに進化した。
ダンジョンの魔素で自然発生したゴブリンどもは何故か全て俺の下に集まった。
全てのゴブリンが固有スキル【ボディビル】と【筋肉美】を持っている。
最近は冒険者達に出くわすと、ゴブリン達は皆ポージングし出すらしい。
俺が教えたせいだからな。
ゴリマッチョから細マッチョまで色々いるから冒険者達も見入ってしまうくらいだ。
これで冒険者達の自信を砕く。
そして襲いかかる冒険者達を小枝の如く折り畳んでしまうらしい。
大体その後は男性冒険者達に筋トレをさせてから帰す。
女性冒険者達は短時間ゴブどものアパートに連れ込まれるらしいが、身体を火照らせてから帰るようだ。
色々致して筋肉に取り憑かれたみたいだな。
そんなゴブリン達の食事は何かというと、コンバットキッチンゴーレムが【料理召喚】で創り出すホエイプロテイン『ゴブス』だ。
起床時、戦闘後、筋トレ後、就寝前に一杯飲んでいる。
俺は自分で召喚出来るから、『GNSプレミアム』や『ゴブ・レジェンド』シリーズばっかり飲んでる。
既に身体はバキバキだ。
キッチンゴーレムは展開式で、3連魔石コンロ、料理召喚レンジ、巨大オーブン、水魔石と火魔石の温水が出る流し場、氷魔石を使った巨大な冷蔵冷凍庫。
様々な調理器具や調味料を備えている、優れたゴーレムだ。
エルメはポンコツ呼ばわりが嫌でちょこちょこ俺と一緒に料理し始めている。
戦闘時はなるべくキッチンが破損しないように振動がしない足運びと、相手の力を上手く使う合気道的なスタイルで大剣を上手く扱う。
コンバット洗濯機ゴーレムは『錬金術スキル』により【洗濯洗剤生成】【柔軟剤生成】【漂白剤生成】機能があり、小さな火と風の魔石を微調整した自動乾燥機能が付いている。
機体が軽いため、アクロバティックな戦闘を好む。
コンバットトイレゴーレムは2体制作した。
快適なOTOT製トイレの温水洗浄便座を模したのが6個取り付けられているゴブリン配下用1体。
俺とエルメ用のゴージャス仕様1体だ。
このトイレゴーレムは戦闘時に○ンコを撒き散らさないようにジャイロバランスを取り入れたこだわりの一体だ。
どのような状況でもスッキリ出来る。
○ンコグレネードは冒険者達に心理的トラウマを与える。
コンバット風呂ゴーレムは俺が作った風呂を再現している。
冒険者達には『辻風呂』と呼ばれている。
ついでにミスリルで作ったのは、、、
「エルメ、これを着けろ。お前が俺の所有物である証明だ。」
「ありがとうございましゅっ!ご主人しゃまっ!」
ミスリルで作ったエルメ用のチョーカーだ。
前からエルメが欲しがっていたからな。
誰かの奴隷であればその所有物への攻撃は所有者への攻撃と見なされるという。




