3人の大臣がやってきた
みんなが家族との再会を喜んでる間、することの無い僕は1人今後について考えていた。
子供も増えたし、女性もいる。学校も作らないと行けなくなるし、もちろん自給自足出来るように農業や畜産にも力をいれないといけない。王都から今は輸入して食べ物には困ってはないが、だからといって甘えていてはお金が足りなくなる。
宿屋も作らないといけない、問題山積みで頭が痛くなる程だけど自分の好きなように作れるし、きちんと出来たときを想像するだけで楽しくて仕方ない。
などと考えていたら、
「マツキーチさん。大臣が三人、船着き場に到着しました。」
と、タイタンが僕のところに来て言った。僕はすぐさま船着き場へと足を向けた。
船着き場に到着すると、赤い小舟に青のローブをまとった3人が乗っていた。顔は、フードで隠れて良く分からないが、若く見える。僕は、イベントが発生しそうに感じた為に
「スキップ」
と言った。すると、その中の1人が
「では、島内を見て回り今後の方針を検討するとしよう。」
と、言って船を降りてそれぞれが違う方向へと歩きだした。やっぱりイベントだったか。
ナビゲーターに話を聞くと、開拓された場所は安全が確認されたら、環境・衛生大臣、食糧・農業開発大臣、経済・物資大臣の3人が派遣される。そして、それぞれが開拓地の様子を見てどの様にしたら、発展できるのかを視察していく。
なるほど、とナビゲーターの話を聞いていると、急に辺りが暗くなり何も見えなくなった。
「強制終了されましたので、オートセーブを行い、ゲームを終了します。」
その声とともに、僕は、ゲームの世界から強制的に追い出されてしまった。




