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black and white   作者: ゆーなま
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black and white

 雪がちらつく小道を1人の男が駆け抜ける。

 アスファルトの道には薄っすらと雪が積もっており、普通なら走ることもままならないはずだが、そんなことを全く厭わず駆けていく。

「ち、意外と速いな」

 ボソッと愚痴をこぼし、男の後を追い黒髪の青年が同じ道を駆け抜ける。彼も男同様、足場の悪条件を気にしていない。


 逃亡する男は大通りを過ぎ、人通りのない裏道を駆ける。

 街灯も少なく民家もないため暗闇に近い状態だが、逃げる男は速度を落とすそぶりはない。

 全速力を維持し続けているせいか、呼吸がかなり荒い。

 追跡する青年は相手が疲れているのを察知したのか、平然とした様子で一段スピードを上げる。

「はあ、はあ、くそっ。行き止まりか」

 男が曲がった道の先は袋小路だった。追っ手を振り払おうと闇雲に道を曲がったことが裏目に出た。男は街灯の下で短剣を抜き待ち伏せた。

「ふう、ようやく追いついたな。どうも逃げる奴を追うのは昔から苦手でな。あー疲れた。」

 間を置かずして、青年が姿を現す。発言とは裏腹に全く疲労は見て取れない。

「別にあんたに恨みはないが、これも仕事なんでな。大人しく捕まってくれないか。あんたも痛い思いするのは嫌だろ?」

「・・・ふざけるな」

 男が低い声で呟くと同時に、殺気を放ち短剣を握る拳に力を込める。

「やめとけよ。あんた戦闘は本職じゃねーだろ?・・・ふー、仕方ねーな」

 青年が軽くため息をつき臨戦態勢となるその瞬間、強烈な殺気を察知し横に飛んだ。直後、青年が立っていた場所を黒刃が空振りする。

「何っ」

 ソウシロウを襲った人物はそのまま一瞬で短剣を構える逃亡者の男に肉薄すると、男の心臓に黒刃を突き立てた。

 あまりの速さに男は何が起こったのかも分からぬまま頭を垂れ、胸部から噴き出す自身の鮮血を確認した後沈黙した。

「お前は」

 男が倒れる時には、既に青年の方を向いていたその姿を見て、一瞬あっけにとられる。

 凄まじい速さと正確無比な攻撃を放った人物は真っ白な少女だった。真っ白な顔や髪にべったりと付着した血液と赤く光る瞳が街灯にさらされて赤と白のコントラストを生んでいる。

 青年は少女の風貌から、数歳年下であろうと感じた。ただ、無機質な表情を浮かべている顔立ちは妙に幼く見える。まるで、この状況が日常的だと言わんばかりの至って平静な貌だ。

「・・・」

 少女は無言で体勢を整えると、今度は呆気にとられている青年に肉薄する。

「ちょっと、待って」

 青年は状況が飲み込めず、困惑しながらも即座に対応する。

 そんな青年を気にもとめず、少女は刃渡り30センチ程度のダガーを両手に持ち、機械のように正確に青年の急所を狙い続ける。

 青年は東洋の片刃刀で応戦するが、少女の攻撃を防ぐので精一杯だ。

 瞬きする間もない連続攻撃の最中、青年は少女の首を狙った一撃を片刄刀で防ぐと、一瞬の隙をついて後方に飛び距離をとった。

「こいつは厄介だな」

 青年が小声で呟くと同時に少女が追い打ちをかけようと態勢を低く構えた、その瞬間。

 ウーーーーーー

 異変を知らせる軍隊のサイレンが鳴り響いた。

 《テンっ。そこまでじゃ。退くぞ》

 サイレンが鳴ると同時に老いた男の声が飛び、少女は戦闘態勢を解いた。そして、後方に飛び青年から一気に距離を取る。

「おいっ、待てっ」

 青年は混乱しながらも咄嗟に叫ぶ。だが、少女は何も聞こえないかのごとく暗闇に吸い込まれるように姿を消した。

「ちっ、冗談じゃねーぞ。生け捕りにしてこいって言われてんのに。これじゃ俺が殺したみたいじゃねーか」

 一人残された青年は悪態をつくと、少女とは別の方角に逃走する。

「しかし、あれは暗殺者だな。しかも超一流の」

 青年は猛スピードで逃走しながら状況を分析する。少女が幼く見えたのと、あまりの展開の早さに頭がついていかなかったがそう判断せざるを得なかった。青年もこの仕事について1年が経過し、相応に経験を積んだつもりであるが、自分より年下の手練れに遭遇したことが無い。

 しかも、少女に撤退命令を下した声の主に至ってはどこから声が聞こえたかもよくわからなかった。近くだったような感覚もあれば、あの場に居なかったような感覚もある。

「狐にでも化かされたみたいだな」

 青年はそう呟くと、暗闇に姿を消した。


【麻薬密売人、路上で刺殺体となり発見】

 翌日の朝、青年は宿泊先の安宿でテレビニュースを目にした。

【昨夜未明、麻薬の密売人とみられる男が路上で刺殺体となり発見された。】

「売買に失敗した代償として暗殺された可能性が高い、だって。この事件って隣町なんですよ。物騒ですよね。ソウシロウさんも稼ぎ屋でしょう?気をつけてくださいね」

「ああ、そうだな。気をつけるよ。」

 テレビニュースを一緒に見ていた宿の女主人の言葉に、ソウシロウと呼ばれた青年は素直に頷く。

(流石に、昨日あの場にいましたとは言えねーな)

 ソウシロウはそう心で呟く。

 昨日の出来事は平和な町に少なからず衝撃を与えたらしい。どの番組でもその話題で持ちきりだった。

「でもまさかソウシロウさんがやったんじゃないですよね?」

「まさか。勘弁してくれよ。」

「でも麻薬の密売人ってことは賞金首だったんじゃないの?」

「ああ、そういえばリストにあったかもな。でも賞金首だとしたら普通の稼ぎ屋なら生け捕りにするからな。多分俺らの仕事じゃねーよ」

 よほど事件がないのだろう。女主人は普段あまり接点のない稼ぎ屋のソウシロウに興味津々といった様子だ。ソウシロウは少し面倒臭そうに会話を続ける。

「ニュースで言っているように恐らく暗殺だろうな。」

「でも、バカですよね。麻薬の密売でどれだけ儲かるか知らないけど、命を失ったんじゃ割に合わないよね」

「ああ、全くだ」

 女主人の言葉にソウシロウは再び頷くと、酸味の強いコーヒーを啜った。

「さてと」

 この街に来た理由が殺された麻薬密売人を捕縛するためだったソウシロウにとって、これ以上滞在する理由はなくなった。懐も心細くなって来た手前、すぐに次の仕事にとりかかった方がいいのはわかっている。だがどうにも釈然としない。

(思いっきり獲物を横取りされた上一方的に襲撃されたからな。)

 それだけでなく、少女の無機質な表情も気になっていた。仕事と割り切っている感じでもなく、快楽殺人者というわけでもない。まるで純粋な子供が何の悪気もなく虫の羽根でももぐかのような異質性。少なくともあの少女は自分の意思で暗殺をしているようには見えなかった。

(けどなぁ。)

 ソウシロウはあの少女に接触する手段について考えを巡らせたが、相手は十中八九暗殺者。見つけるのは困難を極める。強いて言えば、少女の姿を明確に覚えているということが唯一の手がかりである。大抵の暗殺者は自分の姿を見られないように細心の注意を払う。

 あの少女の場合、今までも暗殺現場を見られたことはあったのだろう。但し目撃者全てを亡き者にしてきた。ソウシロウに迷いなく向かって来たところを見るとそう判断するのが妥当だ。

 そしてあの初老の男の声。声の主が少女を操っているといったところか。あの男の声を聞いてからの少女の動きが早すぎる。かなり厳格に訓練されているのだろう。

「まっ何にせよ、やられっぱなしは性に合わねーよな。」

 ソウシロウは独言ると、宿屋を後にした。



 水滴が岩肌を打つ音で少女は静かに目を覚ました。すでに昼を回るというのに真っ暗な洞窟の内部は湿度が高く、不快感が強い。

 少女は慣れた手つきでアルコールランプに火を灯し最低限の視界を確保する。そして、昨日寝る前に齧ったパンの残りを口に放り込んだ。パンはガサガサしていてとても美味しいとは言えない。空腹を満たすための行為だった。

 少女は血液が大量に付着した衣服を寝床の脇に脱ぎ捨て、飲み水で全身を洗いはじめる。

 《目が覚めたか。テン》

首からぶらせげていた通信機が赤く明滅し、初老の男の声を発した。

「はい。マスター」

 《お前が目撃者を仕留め損なうとはな。》

咎めるような男の口調に少女は無表情で謝罪する。

「申し訳ございません。」

 《戦闘力の高さだけがお前の取り柄だというのに。まだ鍛錬が足らんようだ。戻ったらしっかりと灸を据えてやる。》

「はい」

 《だが、このまま帰れというわけにもいかんな。お前は顔を見られたのだろう?暗殺者として目撃者を生かしておくということはその資格を失うことに等しい。わかるな?」

「はい」

 《なんとしても昨日の目撃者を殺すのだ。そいつの首を持ってくるまで戻ることは許さんからな》

「はい。マスター…ただ、」

 《なんだ?》

「わたしには昨日の人物がどこにいるのかわかりません」

 《そんなことは自分で考えろっ。この出来損ないがっ。誰のおかげで飯を食えると思っていんだっ。》

「はい。申し訳ございません。マスター」

 《ちっ、お前は本当に欠陥品だわい。こんな簡単な任務もまともに遂行できないなんて。この通信機でわしが直接指示をせんと仕事にならんとはな。お前はナンバーズの中でも一番の手練れだが、暗殺者としては本当に使えん奴よ。まあ、お前が仮にギルドに捕まったとしてもワシを特定できるほどの情報を与えていないから別にどうということはないがな。》

「はい、申し訳ございません。マスター」

 《ちっ、本当に何を考えておるかわからんやつだ。もういい。とにかく直ぐに昨日の男を抹殺してこい。》

「はい。わかりました。」

 少女の返答を待たずして首からぶら下がっている通信機は沈黙した。

 少女は付着した血液を洗い流すと新しい黒衣を纏った。彼女の獲物である二本のダガーと鋼線を隠すことができるゆったりとしたデザインだ。

 少女は無言で洞窟を飛び出した。



「おいおいソウシロウ知り合いだからって金も払わずに情報をくれなんてのは流石に無理があるってもんだぜ。しかも、〈お前より若く〉〈テンと呼ばれる女暗殺者〉って情報だけじゃな。暗殺者の情報ってのは元々出回ってないから苦労するんだよ」

「そういうなよクロード。いつも大枚叩いてお前から情報を買ってやってるじゃねーか」

 クロードと呼ばれた長髪の青年がディスプレイの中で呆れた顔を浮かべている。

「俺より年下でしかも一流の女暗殺者なんてそういないはずなんだよ。ちょっと探ってくれよ。」

 ディスプレイ越しの長髪の青年にソウシロウ手を合わせて懇願する。

「ちっ何が大枚だよ。いつも情報料値切るくせによ。・・・でもよ。そもそも今回の売人の情報の金ももらってねーんだぜ。それはどうすんだよ?」

「だから、その暗殺者を捕まえてギルドに突き出せば多分あんな小物を捉えるよりよっぽど金を渡せるって言ってるだろ?」

 全く乗り気でない長髪の青年はソウシロウの言葉を全く信じていない様子であった。

「全くAランクでお前ほど貧乏なやつはいないぜ全く。」

「なあ、頼むよ。親友だろ?」

「誰が親友だっ。ったく都合のいいことばっか言いやがって。わかったよ。俺もお前から情報代が回収できないと困るからな。その暗殺者のことは調べてやるよ。」

「そうかっ。流石だサンキューなクロード。」

 呆れ顔で承諾する情報屋の言葉にソウシロウは安堵の表情を受かべる。

「但し、調べた結果情報が乏しくても売人の情報と合わせて倍の料金だからな」

「げっ。倍はちょっと厳しいんじゃないか。もう少しまけてくれよ」

「倍だっ」

「ふーっ。わかったよクロード。宜しく頼む。」

「OK。じゃあ情報はいつものようにメールするから。少し待ってろ」

「ああ。わかった」

 ソウシロウの言葉を最後にディスプレイから長髪の情報屋が消えた。

「クロードなら何か掴んでくれるだろ。しかし、今回は高くつくな」

 ソウシロウは今回の支払い金額を暗算しながら本当に自分の判断が正しいのか悩み始めた。

 ソウシロウはまちの外れに停泊させてある飛空挺「弁天丸」の自室でパソコンと向かい合っていた。ギルドの稼ぎ屋に登録されるとパソコンと携帯電話が支給される。主に任務に関する情報などを確認したり、稼ぎ屋同士の情報交換に利用する。一般人では中々所有できない高価な代物だ。

「さてと、じゃあ街に戻りますかね。ちょうど食料も切れてかけて来たしな。自炊して節約しないとな」

 ソウシロウはそう呟くと弁天丸の自室を後にする。愛刀を装着し、だいぶ中身の乏しくなった財布を手にしたその時ー

 ピロリン

 携帯がメールの着信を告げる。

「おっ、さすがクロードだ。仕事が早いぜ」

 〈最近「ナンバーズ」と呼ばれる暗殺集団が勢力を伸ばしている。ナンバーズは全員が年端もいかない少年少女という噂だが、誰も彼らを見たものはいない。仕事は要人の暗殺が主。現時点ではまだ大きな仕事には手を出していないが一晩で数件仕事をすることもあり、この国では恐れられるようになった。特徴的なのは無駄のなさと戦闘力の高さ。ターゲットだけでなくターゲットが雇った用心棒をもほとんど一撃で抹殺している。現場の痕跡から仕事は単独で行うことが多いようだが、その戦闘力の高さからこの国の自警団も為すすべがなく野放し状態となっている。〉

「なるほど。まあ暗殺者の情報だとこんなものか。ナンバーズね。確かにクロードの情報でほぼ間違いなさそうだ」

 ソウシロウは少し考え込んだ後、予定通り食料の調達に向かうことにした。

(だとすると、こちらからあれこれ動く必要はなさそうだ。もう少し様子を見るか。まあ、軍資金の都合上そうゆっくりもしてられないんだが。)

 飛空挺を出る頃には雪がちらついていた。外はまだ明るいがこの季節は日が短くもうすぐ日が暮れる。ソウシロウは真っ白な空を見上げると街へと急いだ。



 当面の食料を調達した頃にはすでに辺りは薄暗くなっていた。

 先ほどちらつく程度だった雪はいつのまにか本降りとなり数センチの積雪となっている。飛空挺で世界中を飛び回っているソウシロウはこの国のこの季節が嫌いじゃなかった。ソウシロウの故郷も四季があり、雪が降った。雪が降り積もった夜は特に静かで、心地良かったのだ。

 ソウシロウが滞在している街はそれほど都会ではないが、この時間の商店街は夕飯の買い物に出かける人でそれなりに賑わっている。雪が積もっているせいなのか皆少し慌ただしい。

「ん、いい匂いだな」

 香ばしく焼けた鶏肉の匂いが帰路につくソウシロウの足を止める。

「おう、兄さん買ってかないか。この国の特産桜鳥の焼き鳥だ。ジューシィで美味いぞ」

 頭にバンダナを巻いた大柄な男が屋台の中からガハハと笑う。屋台ではあるが炭火を使っており、遠赤外線でじっくりと焼かれた大串の焼き鳥がソウシロウの食欲を掻き立てた。

「ああ、確かに美味そうだ。そうだな。3つばかり貰おう」

「あいよっ」

 男は大串を手早く紙に包むとソウシロウに手渡す。

 ソウシロウはすぐさま一本に喰らいつき、ジューシィな桜鳥を満喫した。

「美味いな。こりゃ3つ買って正解だった。早く帰って久しぶりに酒でも飲もうか。」

 あと数日はこの街に滞在しようと考えていた為発泡酒も仕入れていた。本当は純米酒が飲みたいところだったが、懐事情から諦めた。焼き鳥であれば発泡酒も悪くない。

 ソウシロウが商店街を抜ける頃既にあたりは闇に包まれていた。

「いかん少し長居したか。」

 ソウシロウはそう呟くと少し足を早める。焼き鳥は炭火で焼いているため焼きあがるまで思ったより時間がかかっていたようだ。雪もさっきより積もっている。

 ソウシロウは人の多い大通りから飛空挺までの近道である細い裏路地を行くことにした。

「ーっ」

 裏路地を進んでから間もなく凍てつくような殺気を感じ、ソウシロウは咄嗟に振り返った。

「・・・」

「お前はっ」

 あのときの少女が物凄い速さでソウシロウに肉薄する。

 こんなに早く接触するとは想定外であった。ソウシロウは手荷物を全て放り出し、愛刀を抜刀して対応する。

 少女は昨日同様機械のように正確にソウシロウの急所を狙う。

「問答無用かよっ」

 ソウシロウは弾丸のような少女のダガーを片刃刀で全ていなし、体勢を整えた。

 《ほう、ターゲットに接触したかっテンよ。失敗は許さんぞ》

 少女の首からぶら下がっている通信機から初老の男の指示が飛ぶ。

「はい。マスター」

 少女は相変わらず無表情のまま小さく答えると、休む間も無く大地を蹴る。

「ちっ戦闘はこいつにやらせて自分は安全圏で見物かよ。趣味わりージジイだ」

 ソウシロウ悪態を吐くと同時に、少女に肉薄する。草下流の縮地攻だ。テンと呼ばれた少女のそれも見事なものだが洗練されたソウシロウの技術の前ではまだ粗さが目立つ。

「いくぜぇえ紅ぃい」

 草下流“攻”三段「閃光」

 一度鞘に収めた愛刀の名を叫びながら視認するのが困難なほどの速度で抜刀する。

「くっ」

 テンは今ままでに体験したことのないような速度の斬撃に対応しようとダガーを繰り出すが間に合わず、ソウシロウの刃が少女の腰を捉えた。

 少女の体は剣圧で吹っ飛び、壁に突っ込んだ。凄まじい衝撃に民家の壁が大きな音を立てて崩れ落ちる。

「やっちまった。」

 ソウシロウは瓦礫の山をみて焦りの表情を浮かべる。並みの使い手なら確実に絶命している一撃だ。いくら凄腕とはいえ少女の体にはとても耐えられる衝撃ではない。

 ソウシロウは即座に駆け寄ると瓦礫の山を掘り返す。

「参ったな。生け捕りにして暗殺のことを吐かせるつもりだったのに。」

 このままでは下手をするとソウシロウがただの殺人者にされかねない。ソウシロウはなんとか少女を瓦礫の中から引っ張り出した。

「あれっ?こいつ、生きてるな」

 少女は衝撃で気を失っているものの確かに呼吸をしている。

「どういうカラクリか知らんが助かった。」

 ソウシロウほっと胸を撫で下ろした瞬間通信機が鳴り響く。

 《テンっ起きろっ。この役立たずがぁ》

 怒号に近い男の声にテンは目を見開くと、凄まじいい速さで目の前の敵に摑みかかる。

「くっ」

 ソウシロウは距離を取ろうと咄嗟に片刃刀の柄を突き出す。

 ギィン

 不可解な音とともに片刃刀が空中で静止した。

「これはっ、鋼線かっ」

 ソウシロウの刀の柄に細いが頑強な鋼線が巻き付いていた。少女は先ほどの一撃もこの鋼線で防いでいたのだ。持ちろんただの鋼線にソウシロウの剣撃を防げるわけがない。彼女はそれだけの手練れということだ。

 ソウシロウが間髪入れず愛刀を引き下げると、鋼線が引っ張られ少女は前のめりに体勢を崩した。

 そしてー

 ゴンッ

 強烈な頭突きを少女の額に見舞った。

 少女は頭を揺さぶられる衝撃に鋼線を落とし、後ろに倒れた。だが、その勢いを利用して少女の膝がソウシロウの顎を捉える。

「ぐっ」

 華奢な体から放たれたとは思えないほどの鋭い一撃だった。

 ソウシロウはなんとか意識を保ち、後退した。口の中は鉄の味が充満する。

 少女もふらつきながらなんとか立ち上がると再度戦闘態勢をとる。

 《テンっ貴様というやつはどこまで使えんのだ。こうなったら相打ちを狙えぃ。捕まるくらいならいっそそいつに殺されてしまえぃ。》

「はい、マスター」

 男の理不尽な指示にも少女は表情一つ変えず回答する。

 そしてなんの武器も持たず、またなんの躊躇もなく刀を構えるソウシロウに接近する。

「くそがぁぁぁぁ」

 ソウシロウは近づく敵めがけて抜刀した。

 ソウシロウの刃は少女の肌ではなく、首から下げた通信機を貫いていた。

「えっ」

 少女は初めて動揺を見せた。ソウシロウへの攻撃をやめ、バラバラになった通信機を拾い集める。

「マスター指示をください。私ではあの男を相打ちに持ち込むこともできません。」

 無言の通信機に向かって少女の抑揚のない声が語りかける。表情や口調は相変わらず機械的で感情が乏しいが、必死であるように見える。

「もうやめろよ」

 壊れた通信機に語りかける少女をソウシロウはそっと制止する。

「では殺してください。相打ちにも出来なければ“殺されろ”との指示でした」

 少女から殺気は感じられない。本当に言葉の通り死を受け入れているようだった。

 そんな少女の態度にソウシロウは無性に腹が立った。

「いやだね。死にたければ勝手に死ねよ。」

「ですが」

「うるせーな。あんなじじいの指示なんかまに受けるなっ。自分の部下に戦わせて自分は高みの見物。戦況が悪くなれば見放す。あんな奴の命令なんか聞くなよ。」

「・・・ではどうしろと。わたしにはマスターからの指示が全てでした」

「お前はやりたかったのか?人殺しが。」

「いえ、マスターがそれを望んだので」

「じゃあ、お前は何がやりたいんだよ?」

「私が何をやりたい?私のやりたいこと・・・」

「わかった。質問をかえる。お前は死にたいのか?生きたいのかどっちだ?」

「…私は」

 刀を突きつけられた少女は戸惑う。今まで自分で判断するという経験がなかった。ずっと命令されるがままに従っていた。それが求められた。いやそれしか求められてこなかった。複雑な表情をうかべる青年の質問の意味は理解できるが、自分の回答を持ち合わせていない。

 だがー

「・・・私はやりたいことはわからない。今まで考えたことがなかったから」

 抑揚のない声が絞り出すように言葉を紡ぐ。

「でも、生きたい、と思う」

 少女の赤い瞳が真っ直ぐにソウシロウを捉え、小さく言い放った。

 本格的に降り始めていた雪が辺りの雑音を吸着し、少女の静かな声をしっかりと青年に届けていた。



「わかった。それじゃとりあえず逃げよう。」

「はい。」

 少女の意思を聞いたソウシロウは少女に手を差し伸べた。少女はフラつきながらも何とか立ち上がるとノロノロと手放していた自分の武器を拾う。

「走れるか?」

「はい。」

 ソウシロウは焦燥にかられていた。先の戦闘で思いきり民家の壁をぶち壊している。更に、眼前の少女は昨日殺人も犯している。この国の警察が優秀でないとしても現行犯で捕まってしまったら流石に逃げ央せるのは難しい。

 二人は走り出す。

 だが少女はさきの戦闘で満身創痍だ。今の状態でも常人よりは速く走れるが、ソウシロウの走行速度には付いて行けない。

「はあ、はあ」

「悪いな。ちょっと担ぐぞ」

「えっ?」

 呼吸もすぐに乱れ始めた少女をソウシロウは軽々しく肩に担ぐ。女性を抱き上げると言うよりは米俵を担いでいるイメージだ。

 そして、草下流の縮地攻を応用して四肢に渾身の力を込め猛スピードで夜道を駆け抜けた。遠くでサイレンの音が聞こえ始める。ソウシロウは人一人と買い物袋をなんとか身につけ弁天丸までの帰路を急いだ。


「ふう、流石に飛空挺に乗っちまえば大丈夫だろう。足跡も極力残らないようにして来たからな。先ず人間の仕業だとは思われまい。」

 弁天丸のキッチンテーブルに荷物を下ろすと、ソウシロウは人心地ついた。そして先ほどまで自分を狙っていた暗殺者と改めて対峙する。少女は入り口付近に立ちすくんだままだ。

「さてと、悪かったな、連れて来ちまって。くつろいでくれとは言わないが、もう少し時間を潰してから外に出た方がいい。流石にさっきの今だからな」

「あの、なぜ私を連れて来たのですか?」

 少女はソウシロウの行動に警戒しているというより疑問を抱いているようだ。それは当然だろう。先程自身を狙って来た暗殺者を見逃すばかりか、匿っているのだから。

「そうだよな。正直自分でも明確な理由は分からねーよ。俺だって昨日獲物を横取りされて落し前をつけるためにお前を捕まえてギルドにつき出そうとしていたわけ出しな。ただ、あの通信機越しの男の態度に異様に腹が立って、あいつの思い通りに事を運ばせたくなかったんだよ。」

 ソウシロウは頭をかきながら続ける。

「あー後それに、お前は少なくとも自分の意思で仕事をしているように見えなかった。だから、もしかしたら暗殺なんてことをやめさせられるかもしれないと思ったんだ」

 ソウシロウはあの時咄嗟に感じたことを正直に伝えた。できれば自分より年下の少女には暗殺なんてして欲しくない。あれだけの実力を備えながら暗い道を生涯歩み続けるのは勿体ないと思った。恐らく軍隊や要人の用心棒などいくらでも仕事はあるだろう。少女は何も知らずに、他に道がなく暗殺者となった、そんな感じがしたのだ。

「で、もう一度聞く。お前は生きたいと言った。それで生きてどうしたい?」

 青年の言葉を静かに聞いていた少女は再度聞かれた問いにゆっくりと答え始める。

「私はマスターからの命令が全てでした。物心つく頃にはすでにマスターから殺人術と戦闘術を教えられていました。そして、褒めてもらえるのは仕事を完遂した時だけでした。それ以上でもそれ以下でもないと考えていました。・・・いえ、それすらも考えていませんでした。」

「だから、どうしたいかなんてわかりません。」

 少女は無表情のままだったが、初めての出来事に内心相当混乱しているのだろう。今の少女は触れれば崩れてしまいそうで、ソウシロウと初めて対峙したときよりも更に幼く脆い存在に見えた。

「わかった。質問を変えよう。このあとどうする?あいつの命令通り俺をもう一度殺すか?それとも自害するか?」

 ソウシロウは怒気も慈愛も込めずに淡々と尋ねた。もしまだ自分を狙うと言ったら今度こそ殺してやるまでだ。彼女がその道を選んだということは結局そういうことだから。

「私ではあなたを殺せません。かといってあなたを殺すか私が死ぬかというのがマスターの命令でした。私は死を恐れたことはありませんが、生きることを選びました。命令に背いた今わたしに戻る場所はありません。」

「戻りたいのか?あのクソジジイのところに?」

「・・・わかりません。わたしにはそれが全てでしたから。」

 少女はそれだけ言うと口を閉じた。色々と思考を巡らせているのだろう。初めて実力で敵わない敵に出会った。そしてその敵に生きたいかと聞かれ、生きたいと言った。全て初めての経験だった。これ以上は思考が追いつかない、そんな様子だった。

「わかった。お前さっき“やりたいことがわからない”って言ったよな?」

 ソウシロウの問いに少女は小さく頷く。

「やりたいことが見つかるまで一緒に探してやる。世界は広いんだ。そしてお前はまだ若い、全てを悟るには若すぎる。色々な景色を見せてやる。その中でやりたいことを探せばいい。俺もちょうど一人での仕事に限界を感じていたんだ、俺に協力してくれないか。暗殺なんてやめちまえ。」

「私を連れて行く?あなたの命を狙っていた相手ですよ?」

 少女の赤い瞳が僅かながら大きく見開いた。彼女がこの日初めてソウシロウに見せた表情だった。

「勿論、またあのジジイのところに戻りたくなったらそれもいいだろう。その時は今度こそ俺が殺してやる。それがお前の望みならな。」

 ソウシロウの言葉に少女の心は揺れた。少女にとってマスターは何なのか?敬愛なんてない。尊敬もない。今まで育ててくれた感謝?そんな感情もない。ただ、少女に行動原理を与えてくれるそれだけの人間だ。だけど少女にとっては絶対の存在であることも確かだ。今まで自分の意思で判断したことが皆無に等しい少女には難しくて感情を整理できない。ただ、暗殺をやめろと青年に言われた時、自分の肩が軽くなった気がした。不快ではない、長らく味わっていない心地よさだ。

「わかりました。よろしくお願いします。」

 少女は無表情のままうなづいた。今日2回目の自分の意思での決断だった。ただ、冷静な彼女はすぐに疑問が生じる。

「あの、私はあなたに付いて何をすれば宜しいのでしょうか?」

「そうだよな。わからないよな。一言で言えば世界規模の”何でも屋“なんだが。まあ、その辺は実際に仕事をしていく中でおいおい話すよ。とりあえずまず風呂に入れよ。正直お前結構臭うぞ。」

「わかりました。・・・あなたのことはなんて呼べばいいですか?新しいマスターだから新マスター?」

 少女は小首を傾げる。恐らくいたって真面目なのだろう。出会ってから彼女はいつだって真剣だ。

「いや、勘弁してくれ。俺はソウシロウ。ソウシロウ=クサカだ。お前のことはなんて呼べばいい?」

「私はマスターからはテンと呼ばれていました。」

「テン?なんだそりゃ?」

「正式には10号ですが、呼びにくかったようです。」

「お前名前ないのかよ。よしじゃあ呼び名を決めよう。流石に人を番号で呼ぶのはやだからさ。なんて呼ばれたいんだ?」

「私はなんでもいいですが。」

「いや、お前の名前だろうが。・・・よし、じゃあユキでいいか?お前に会う時はいつも雪が降っていたからな。なんとなく真っ白で外見も雪っぽいし」

「雪?この国の降雪物ですね。わかりました。」

 少女は他人事みたいに頷く。ちなみに、ユキはソウシロウが昔故郷で飼っていたウサギの名前であることは少女には秘密だ。

「あとさ」

 言われたままにバスルームに向かう少女をソウシロウが呼び止める。

「敬語やめてくれないか。俺もお前を、ユキを客人扱いしない。ビジネスパートナーとして対等ってことで。あと、俺はユキのマスターじゃないからな。特に、命令もしないし行動も制限しない。」

「わかりました、いえ、わかった。ソウシロウがそう言うなら」

 やはり他人事みたいに頷く。少女が本当に理解しているのか、現時点では何とも言えない。

「あと、使っていない部屋があるからそこをユキの部屋にしよう。今は物置になっているから今日はとりあえずリビングのソファーでいいか?」

 ソウシロウそう言ってキッチンと繋がっているリビングの右寄りにあるソファーを指差す。

「うん、それでいい」

「よし、じゃあこれからよろしくな。ユキ」

 少女は無表情のまま小さく頷くとソウシロウから借りた着替えを持ってバスルームへ足を進めた。

(本当にこれでよかったのか?)

 少女がシャワーを浴びている音を耳にしながらソウシロウは自問する。自分の意思ではないにしろすでに何人も殺めている暗殺者。ソウシロウ自身も稼ぎ屋としてターゲットを絶命させることもあるし、暗殺組織を壊滅させたこともあるから人を殺したことの罪を償えとは言わない。だが、何の感情もなく人を殺すということはある意味危険だ。命に頓着がないからだ。

(でもあいつは俺に生きたいといった)

 本当にただの殺人人形であればあそこで自害しているだろう。そんな暗殺者は何人も見て来ている。ユキはそんな奴らとは違う。ソウシロウは本能的にそう感じていた。

(ただ、連れ込んだのはまずかったかな。クロードに知られたらなんて言われるか)

 ソウシロウは数少ない友人の態度を想像し肩を落とす。

「明日から仕事頑張ろう」

 そう呟くと、夕食の準備に取り掛かるべく、キッチンテーブルの椅子に投げられていたエプロンを手に取った。



ユキがシャワーを浴びて再びキッチンに戻ると、ソウシロウがエプロン姿で料理をしていた。フライパンで材料を炒めているようだ。

「ソウシロウ、上がった」

「ん?おう、そうか。腹減っただろ?まだ少しかかるからとりあえずテーブルの上の焼き鳥でも食っててくれ」

ソウシロウは器用に鍋を振りながら答える。

ユキは静かにキッチンテーブルに着席すると、目の前に置かれた焼き鳥を手に取る。

そして、串から肉を一欠片外し、口の中に放り込んだ。

「・・・美味しい」

「だろ?3本買ってよかったよ。結構うまいよな、その焼き鳥」

ユキはソウシロウの言葉に返事をするのも忘れ、夢中で焼き鳥にかぶりついた。ユキは焼き鳥の食べ方なんてわからない。今まで食べ物が美味しいなんて感じたこともなかった。食事は空腹を満たし、生きていくのに最低限の栄養を摂取するためだけの行為だと思っていた。

「そこにあるの全部食っていいぞ」

夢中で焼き鳥を頬張るユキの姿を見て、ソウシロウは微笑みながら言った。ユキが今まであの男のもとでどのような生活を送っていたかはわからない。だが、あの男のユキに対する態度から人間としてのまともな扱いを受けていたとは思えない。

相変わらず無表情であるが、必死に鳥を頬張るユキは年相応の少女に見えた。

「さて、もっと腹に溜まるものも出来たぞ。肉野菜炒めだ。」

ユキは並べられたスプーンで野菜炒めを掬い、口へと運ぶ。

「美味しい。ソウシロウは料理上手」

「そうか?適当に作っただけだから普通だと思うぞ」

表情が変わらないので感心しているのかよくわからないが、そう言われると悪い気はしない。

ソウシロウは上機嫌で発泡酒を空けた。缶のふたを開けるとプシュッという小気味良い音が鳴る。

「ささやかだがな、今日はユキの歓迎会だ。遠慮せず飲んでくれ」

ソウシロウ言いながらユキの分をコップに注ぐ。

「何これ?見たことない。」

「これは発泡酒だ。この国の発泡酒はよく出来ていてうまいぞ。なんせ安いしな」

ソウシロウはそう言うと、自分の分を一気に飲み干す。疲れた体にこの一杯が染み渡る。

「・・・」

ユキもソウシロウを見て、同じように一気に飲み干す。

「んっ、」

炭酸飲料なんて口にしたことがないユキは喉や舌が弾けるような感覚に小さく嗚咽を漏す。

「お、おい大丈夫か?何も一気飲みしなくても」

「これは不味い。もういらない」

何とか飲み込んだユキは涙目になっていた。

その顔を見てソウシロウが高らかに笑う。

ユキはソウシロウがなぜ笑っているのかわからなかったが、特に反応せずに食べかけの食事に取り掛かる。本当に美味しいと思った。こんな穏やかな時間は今までの人生でひと時も味わかったことがなかった。戸惑いはあるが嫌ではない。むしろこの時間が心地よかった。

「やっぱり一人で食うより人がいた方が楽しいな。食事は」

「よくわからない、けど嫌じゃない」

ユキは短く答えると食事の残りに取り掛かる。

ソウシロウは酒と炒め物を交互に楽しんでいるようだ。ユキにとって他の人間と食事をしたのは初めてだし、こんなにゆっくり食べることも理解できなかった。食事は単なる空腹を満たす行為だったから。

だが、今は早く口に運びたいがこの時間がすぐに終わってほしくないそんな二律背反を感じていた。


食事も終わり、ユキがキッチンのソファで眠りにつくのを見届けた後、ソウシロウは自室でパソコンに向き合っていた。

(思いがけず同居人も増えたことだし、本格的に仕事を探すかな。クロードに借金もあるしなぁ。あいつに頼らずある程度稼げる仕事か。ユキのこともあるからほとぼりが冷めるまでこの国から離れた方がいいだろう)

ソウシロウはまだ飲み足りないのか、戸棚から飲みかけの洋酒のボトルを取り出すとグラスに指3本分ほと中身を注ぎ込む。琥珀色の液体が蛍光灯の光に照らされて美しく輝く。ソウシロウは一口含み、充満する香りを楽しむようにゆっくり飲み込んだ。発泡酒にはない熟成された旨味が体を温める。

(人を捕まえるのは情報がいるからな。やっぱりここはモンスター退治といきますか)

ソウシロウはパソコン上に映し出されているページをめくりながら、次の目的について思考を巡らせていた。
















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