ここは異世界?
俺は村上匠。そこら中にいる男子高校生だ。
まあ、彼女はいねぇしいたこともないけどな...
だけどそんな俺にありえねぇ突拍子もないことが起きちまったんだ。
俺がいつも通り学校から下校していたら突然トラックが迫って来てドシャンだ。
そして、俺の短い人生は幕を閉じちまったんだとさ...
そんな人生つまんねぇよなぁ...
童貞のまま死ぬなんて親不孝もんだよなぁ...
ならもう一度人生を初めて見ないかい?
____真っ暗だった俺の視界に光が差した。
「何処だ?ここは。俺は死んだんじゃあ...」
「ああ、そうだよ。君は間違いなく死んだ。」
「誰だお前は?」
見知らぬ男が話しかけて来た。白色のローブを羽織った中年のおっさんだ。
「ん?僕かい?僕は神様だよ?」
「か、神様???嘘だろ?」
「まあ信じるも信じないも君次第だけどね。まあそんなことはどうでもいいんだ。ここで君に二つの選択肢を与えよう。」
「選択肢だぁ?」
「うん、選択肢。まず一つ、君がこのまま死んでただの虚無となるか、新しい世界へと転生し、新しい人生を歩むか、だ。」
「新しい世界ってなんだよ...??」
「君がいままで住んでいた世界とは全く違ったものさ。魔法だって使えるしなんでも出来るんだよ。」
「な、なんでも?そりゃいいぜ!俺イく!新しい世界!」
「了解したよ。あぁ、あと新しい世界にイク時何か一つ特典を付けられるのだけど、どうする?」
「そうだな!じゃあ俺を最強にしてくれ!」
「ずいぶんと贅沢だけどまあいいだろう。では特典を付加しておくから新しい世界に行ってらっしゃい」
「おう、ありがとな!」
こうして俺はよくわからないおっさんに導かれ意気揚々と新しい世界、いわゆる異世界に飛び立ったのであった。
ドッピュドピュドピュドッピュという音が鳴り俺はさっきのおっさんのところからおかしな商店街に舞い降りた。
なんだこれ!?俺が目を開けるとエルフやゴブリンといった創作でしかみたことのないようなものが広がっていた。
おっと、人がいるぞ。すんごい美人だ、ここは俺のコミュ力を発揮してはなしかけるしか無いよなぁ?
「なぁ!そこの君ぃ!」
「!?あんたなに?」
惚れ惚れするほど赤く染まった髪を靡かせその女の子は可愛い顔で俺を睨みつける。ぞくぞく来るな。
「いやぁ...ナンパとかじゃないんだ。ただ道が聴きたくてさ、ここに来るの初めてなんだよ。」
そしてその女の子は俺を一瞥して言った。
「あっそ、じゃあ他の人に聞けば?」
「冷たいんだな。でも俺、言っとくけど最強だから。俺に逆らうとどうなるか、わかるよな???」
「はぁ?あなたみたいな初期装備の奴弱いに決まってんじゃない?」
「じゃあ闘ってみるか?ま、女の子が俺に敵うわけないけどな!」
「馬鹿にしやがって!いいわ、かかってきなさい!私の剣技味あわせてやる!!!」
「行くぞ!俺の最強、その目に刻め!!!」
この世界での戦い方なんて分からないけど俺は最強らしいからな!余裕だぜ。
赤髪の女の子は剣と盾を装備した。そこに俺は素手で突っ込む。
「おらぁ!!!」
俺は目にも留まらぬ速さで女の子に詰め寄り拳を振り上げる。そしてその拳を女の子の盾目掛けて振り下ろした。
「きゃあ!!!!!!!!!!」
俺の拳の一撃で女の子は後方30m先に吹き飛んだ。
そして、後で分かったことだがこの女の子はこの世界でも有数の剣士だったらしい。
第一話完!