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2

春・エドワード・ローランドは世界屈指のローランドカンパニーの総裁の息子で一族直系である。

母親が日本人なので、黒い髪とライトブラウンの瞳だが、彫りが深く長身で人の目を引く美形で、長めの髪の毛に妙な色気がある。

前髪をかきあげて令嬢を冷たく見下ろす。


「なっ何でローランドの妻が使用人なんかしてるの?」


「香山様はお帰りに下さい。」

春の正体に驚き目を見開く香山の令嬢に対して、執事は帰るように促す。被害を出さないために。


「香山?香山聞いたことないな。綾小路家の客人なのか?」

春は奥さまに向かって尋ねると、奥さまは否と答えた。

春は世界の上流階級に限らず、見込みがある人は必ず覚えているのだが、どうやら香山は春のお眼鏡にかなわなかったようだ。


「ふうん。綾小路家の客でないなら容赦はいらないかな。」

春が香山の令嬢に極上の笑顔を向ける。


「はっ春!久しぶりに春に合ったから香山の令嬢はほっといて、早くお家にかえりましょう!」

不穏な雰囲気を感じとり、手を上げて主張する。香山の令嬢には執事に香山の令嬢を連れ出すように目で合図を送る。


「マキ、ちょっと待っててね。電話を一本してから帰ろうね。」

しかし、春はスーツの内ポケットから携帯を取り出し、何処かへ電話しようとしていた。マキは香山のために奥の手に出た。

マキは春の腰に抱きつき、上目遣いで甘えた声を出す。


「待てない。服が濡れたから、早く一緒にお風呂に入ろう。」

春は携帯を素早くまたスーツに戻し、マキをお姫様抱っこする。


「少しも待てないの?しょうがないな。早く帰ろうか。」

春はマキのこめかみにキスをし、奥さまに帰る旨を伝える。

マキは恥ずかしくてHPは瀕死に近かった。


車に乗ると有無を言わさず、お膝上。家に帰るとお風呂に行き服を脱がされ、隅々まで綺麗に洗われ、傷がない確認される。

ふわふわのタオルで拭かれ、バスローブを着せられる。


マキのHPは0になったが、香山の令嬢を救うためならと思っていた。しかし、春はそんなに甘くはなかった。マキが珍しく甘えてくれたことが嬉しく気にしない振りをしたが、香山にはきっちりと制裁をするつもりだ。

まずは、久しぶりのマキを堪能することにする。




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