ゴブリンとの戦闘、あれ?弱くね?
戦闘の描写がとても難しいことに気がついてしまったアルテです。
今更だけど100pt達成!
え、遅いって?別にいいじゃないか( ̄▽ ̄)
俺とレインはジェネラルゴブリン二体との距離を詰める。
俺が向かっていったのが鋭そうな剣を持ったゴブリンでレインは巨大なハルバードを持ったゴブリンへと突っ込んでいく、
ジェネラルゴブリン
LV40
HP560/560
MP1000/1000
STR 300
DEX 270
VIT 250
ING 320
DEX 210
AGI 360
MND 340
LUK 45
スキル
剛力
咆哮
腕力強化・大
剣術LV8
レインの方のゴブリンは見てないがあちらも同じようなものなのだろう。
ゴブリンの姿は普通のゴブリン達より一回り大きく、引き締まった筋肉が見える。
「グガァアアアアアア!!」
どうやら部下たちが殺されたことに怒っているらしく、雄叫びをあげながらこちらに突っ込んできた。
同じくゴブリンとの距離を詰めようとした俺は、ゴブリンの雄叫びを聞いた瞬間、一瞬体が硬直した。
な、なんだ?奴のスキルか?
《咆哮》
半径10メートル以内の敵対モンスターを一時的に怯ませることができる。
はぁ?一時的に怯ませる!?それって強制的に隙を作らせることができるってことじゃねぇか!
硬直した隙を逃すまいと、ゴブリンは距離を詰め縦斬りを繰り出してくる。
咄嗟に剣で受け止めると、金属音と共に俺の剣が少し欠けた。
な、奴の武器の方がレアリティが高いのか!?
ミスリルソード
レア度;希少級
備考;ミスリル製で作られた剣、木を切断するどころか岩すら抵抗なく斬ることができる。
無理な体勢で受け止めたせいか、体勢が崩れその隙をさらなる剣撃で襲いかかる。
剣と剣がぶつかるごとに俺の剣にヒビが入っていく。
10合目で俺の剣が悲鳴をあげ、パキンッ、という音ともに刀身の真ん中から折れた。
「くそ!離れろ!」
俺は、剣が折れると同時に、回し蹴りを放ち、ゴブリンとの距離を離す。
マズイな、あのゴブリンかなり強いぞ。さて、どうする、自分の武器、折れた剣、想像魔法に火属性、水属性、風属性の魔法、無限収納から代わりの剣を出すこともできるが一瞬隙ができてしまうし。
そうだ!あの方法を使おう!
剣を構えているゴブリンとの距離をうまく図る。
次の瞬間、ゴブリンは再び俺に接近してきた。対して俺は、折れた剣を全力で投擲する。
投擲術を持っていない俺は、普通なら投擲の速度は遅く、どこへ飛んでいくかも解らず、避けらてしまうのだが、俺のステータスは普通ではない、圧倒的のステータスにより、猛烈な速度でゴブリンへと襲いかかる。
咄嗟に剣でゴブリンは打ち払い、軌道が曲がり肩をかすり飛んでいくが、その攻撃は囮だ。
本命はその隙を狙う、右手でピストルの形を作り、魔法を発動する。
風魔法で、烈風を大量に作り、圧縮、それを覆うように想像魔法で風の膜で包む。
風の膜の中で高密度の烈風を高速で螺旋運動させる。
その風の圧縮玉を折れた剣を打ち払ったゴブリンへと発射する。
発射された風の玉は猛烈な勢いでゴブリンへと向かい、直撃した。
その風の玉がゴブリンに触れた瞬間、圧縮された烈風が風の刃として解放された。
風の刃はゴブリンの方向へと集中的に飛び出し、ゴブリンの肉を、地面を、木を切り刻んだ。
圧縮した烈風を膜で包み、発射し風の刃として対象を切り刻む。
名付けるならば……
「風斬弾とでも言えばいいかな」
大量の風の刃によって切り裂かれたゴブリンは血を大量に流し、息絶えた。
息絶えたゴブリンの死体を解体し無限収納に入れる。
この魔法は高威力なのだがデメリットがある。例えば烈風を圧縮させなければならないため圧縮中は無防備になってしまう。しかも圧縮しすぎてしまえばプラズマが生まれてしまう為適度な調整が必要なのだ。
某白髪赤眼のベクトル操作の学園都市最強第一位はどうしてこんな調節がすぐにできるのだろうか?
まぁここら辺は改良していけばいいだろう。
ゴブリンが使っていたミスリルソードはこちらで有効活用させてもらおう。
「さて、レインの方はどうなっているかな?」
ミスリルソードを鞘に収め、レインを探すため再び歩を進めた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
sideレイン
不思議な気分ね。
まるで身体が覚えているかのようにハルバードを捌き、避け、的確に攻撃をゴブリンへと加えていく。
突きを剣で横に逸らして避け、薙ぎ払いをしゃがんで避ける。
隙をついて攻撃するが、ハルバードで受け止められ、防がれる。
相手はこちらのレベルよりも遥かに高いのだ、まともに受け止めれば、剣ごと切り裂かれる。
そんな命のやり取りをしているのに心は少しも揺れ動かない、恐怖心さえ出てこないのだ。
もしかしたら、これも記憶の手がかりかもしれないわね。
そんなことを思いながら、戦闘を続ける。
その状態に苛立ったのかゴブリンはハルバードを後ろに回し、渾身の横切りを繰り出した。
チャンスね。
その横切りを上体を後ろに反らして、避け、そのまま後ろに足を振り上げハルバードを打ち上げる。
ゴブリンの腕が跳ね上げられ、体ががら空きになる。その隙を逃さず、剣を投擲する。
投擲した剣はゴブリンの首に突き刺さる。
「グガァ!?」
痛みに悶えるゴブリン、それを逃さず、剣に抱きつき、剣を力いっぱい横に振るう。
首の頚動脈を斬られ、大量の血が吹き出し、大地を真っ赤に染めていく。
服が血で濡れないよう、距離を置き、剣を鞘に収める。
「これで、ユウト様の役に少しでもたてたかな」
そうして、私は、こちらに向かってきているマスターの元へと向かうのだった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「お疲れ様、レイン」
「ありがとうございます。ユウト様、ですがこれではミツギ草が……」
「安心しろもう集めている」
レインの顔が、は?、という顔になった。
「戦っている途中で集めたんだよ」
「い、いつの間に……ユウト様はアイテムボックス持ちなのですね」
「うん?……まぁ似ているものを持っているよ。それじゃあ戻るか」
「は、はい!」
こうして俺たちはゴブリンの死体を解体し、街へと戻っていった。
………
……
…
俺たちは街に戻り、ギルドの扉を開くと前回より注目されていた。。
『おい、あのルーキー生きてたぞ!』
『マジかよ、てっきり死んだかと思ってたぜ!ガハハハハ』
今すぐ今喋った奴を殴りたくなったが自重し、受付を見ると手でこちらを呼んでいた。
「ユウトさん?冒険者なりたての人がミツギ草の採取依頼で夕方までかかることは滅多にないので心配したんですよ?何かあったのですかー?」
「あぁ、ちょっと色々あってな、ミツギ草は少し多く持ってきた」
無限収納からミツギ草を大量に取り出し、カウンターに乗せる。
「色々って……まぁ!、アイテムボックスを持っているんですね!貴重なんですよ!」
よし、話題を逸らせた。このままクエストを終わらせてもらおう。
「薬草の数は……たくさん集めましたね。三百束もありますね。十束で銅貨3枚なので合計銅貨90枚が報酬になります。ギルドカードを出してください」
銅貨を無限収納に入れ、レインのギルドカードと一緒にカウンターに出す。
「…………すみません、どうしてゴブリンどころかジェネラルゴブリンを討伐しているんですか?」
おや?どうやらギルドカードは何を倒したのかを表示するみたいだな。
「薬草集めてたら、偶然群れと出会ってな」
「ちょ!ちょっと待ってください!今ギルドマスターを呼んできますから!」
「え?いや、別に呼ばなくて……」
いい、と言う前に受付の人は奥へと行ってしまった。
「なぁ……レイン、ジェネラルゴブリンってそんなにすごい奴だっけ?」
「マスター、もう少し常識を知ってください、ジェネラルゴブリンはBランクのモンスターです。Fランクの私たちが倒すなんて前代未聞ですよ!」
へぇーそうだったのかー、あれ、本気の20分の一であれだぜ?弱くないか?
「すみません、ギルドマスターがお呼びです。ちょっと来てくれませんか?」
受付の人が戻ってきたので指示に従い受付の奥に入っていった。
ご感想どんどん送ってきてください!