前編
難しい事は考えず、軽いスナック感覚でお読みください。
私の名前は日向まどか。今日からこの私立清翠学園に通う事になったピッチピチの十七歳☆
去年、女手一つで私を育ててくれた最愛の母が事故で帰らぬ人となり自失呆然としていた私の前に現れたのは、実父の使いだという初老の男性だった。
話を聞くと私の母はその昔、とある御屋敷でメイドとして働いており当主の息子と恋に落ちたのだそう。どこのドラマだと言いたくなるような身分違いな若者たちの恋に本人達もその周囲も大いに踊ったが、しかしどういう訳か母親はある日忽然と姿を消した。
多分、その時母は私を身ごもっていたなんじゃないだろうか。そんな状態で圧力を掛けてくる雇い主ややっかんで嫌がらせをしてくる同僚達のいる環境に身を置たくはないだろう。当時の実父(仮)の対処も後手後手だと聞くし、まだ若い母親は自分とお腹の小さな命を守るため逃亡するしかなかったのだと推測している。(お使いの男性も同じ仮説を立てていたようだ)
そして実父(仮)は己の不甲斐なさを悔み、自分が家と会社の実権を握るその日までわき目も振らず突き進んだそうだ。自分に言いよってくる異性や次から次へと寄こされるお見合い写真など、それこそ端から眼中にないと言わんばかりの形相だったらしい。
お使いの男性は言う。
「雅彰様はずっと貴女とお母様を探されていたのですよ」
初老男性は柔らかい皺をふんわり綻ばせて、切ない笑みを浮かべた。
実父(仮)は母と一緒になる事を諦めてはいなかった。寧ろそのために地盤を固めていたと言っても過言ではない。彼は、どうしようもなく母が欲しくて堪らなかったのだ。
一方、母の方もこれまで何人かの男性と親しくしていたようだが、その誰とも成就する事はなかった。そんな時、母は決まって小さなちゃぶ台に突っ伏して「やっぱり雅彰君じゃないと、だめだなぁ……」なんて涙声で呟くのだ。アンタ等両想いの癖して何でだってそんな遠回りしてるんだ馬鹿と歯を食いしばって鼻を啜った私を誰が咎められようか。
一族のいざこざも一段落着き、味方も申し分なく増えさてとうの昔に居場所を探り当てていた母と私を迎えに行こうかとしていた矢先の、母の訃報だった。
お使いの男性に連れられ、通された部屋のソファーに座って待っていたら慌ただしい足音が聞こえ、間もなく内開きのドアが乱暴に開け放たれた。息を切らせたこの男性こそ、私の実父その人だった。
いつだったか母親がしかめっ面の仁王像を前に「ああいう眉間の皺を見てると指で伸ばしてあげたくなるのよねぇ」なんて懐かしそうに笑っていたのをふいに思い出した(その当時私は恐ろしい顔をした仁王像に慄いて、母親の足に縋って帰ろう帰ろうと泣き喚いていたと言うのに、呑気な母である)
父の眉間に寄る消えない皺は、今や悲しみに歪められていた。
実の所、お使いの人に話を聞いても御屋敷に連れてこられても、お高いのであろうカップで美味しい紅茶を啜っていたついさっきまで、私の出自に対して「何か騙されているんじゃないか」と疑って掛かっていたのだが、一目見た瞬間不思議な事に、本当に心の底から不思議な事に、この人は間違いなく私の父であるとすとんと納得してしまったのだ。そして、それを表すようにつるりと「おとう、さん?」なんて零してしまったものだから、以下涙なしには見られないドラマあるある父子の感動の再会シーンである。
まあ、そんな怒涛の一年を過ごし今年の春から私は進級と共に転校をしたのだ。元々私が通っていた学校はお金の事情により私と母親との大げんかの末(一番学費の少ない学校でいい派の私vsもっと自分に合ったレベルの学校に行きなさい派の母)、お互い妥協し合って決めた学校だったので、そこで出来た友達はともかく学校そのものには思い入れもなかったのも幸いした。
私はほのかに甘い春の空気を胸一杯に吸い込んで、新しい生活に一歩足を踏み出した。
はずだったんだけど、なにこれ。
初々しい期待に胸を膨らませていた四月。それから二ヶ月経った現在、私はとりあえず事態解明のため五人の男子生徒と一人の女子生徒を人気の少ない校庭の隅に呼び出した。
「あ、あのね、ちょっと聞きたい事があるんですけど、皆さん何で私にそんな冷たく接するんですか?」
成長期が著しい男子生徒から見下ろされるのは中々威圧感があって怖い。しかも五対の目にあからさまな悪意が見て取れるのならばなおさらだ。
それでも私は平常を装って問い掛けた。しかしその問いは佐倉生徒会長に鼻で笑ってあしらわれてしまった。
「何でも何もねぇだろ。お前のその貧相な胸に手を当てて考えてみろ」
「いや、あの、考えても答えが出なかったから聞いている訳で……」
「この期に及んで何をそらっとぼけてるんでしょうね、この愚か者は」
「そこまで言われちゃいますか……」
冷徹無比で知られる四街道副会長のゴミ虫を見るような目に心が折れ掛けた。
今ここに集まってもらった面々はこの学園の生徒会役員と風紀委員に所属しているイケメン集団+αだ。
彼らは何故だか何もしていない私に対して敵愾心を持っているらしく、接触するたびに何かと邪険にされるのだが、本当にこんな扱いをされる事に心当たりが全くないこちらとしては誠に遺憾である。
「ねぇ、本当に何も心当たりがないのかなぁ?」
「うーん、まったくと言っていいほどないですね」
女性には事欠かないと自称している生徒会会計の横芝先輩に小馬鹿にするように聞かれたが、いくら考えても覚えがない物はない。
私は顎に手を当て、首を捻った。
「どうして先輩たちは恋愛フラグを立てさせてくれないんですか? 私、何か失敗しました? フラグ立てなきゃイベントも起こらないし、エンディングにだって行き着かないのに……」
例えば、学園内に佐倉先輩が独自に作った秘密の庭園に迷い込んだ私と薔薇の世話をしていた彼がぶつかる出会いのワンシーン。
例えば、四街道先輩が体育館裏でひっそりと猫に餌をやっているのを目撃してしまい、凍えるようなオーラで口止めされるシーン。
例えば、校舎内で偶然はち合わせた横芝先輩に公衆の面前でキスされてしまうシーン。
このどれもが悉く失敗、もしくは発生しない。
イベントに至るまでの手順は踏み間違えていないハズだが、どこかに漏れがあるのだろうか?
「……日向……お前……」
「ふっ……」
無口だが有言実行を信条とする風紀委員長都賀先輩が珍しく口を開きかけた、と思ったら彼らの後ろで事の様子を見守っていた女子生徒が意味ありげな苦笑を洩らした。
彼女は榎戸先輩。私のライバルとなる予定の人物である……はずなんだけどなぁ……?
「いや、失礼。君があまりにも夢見がちな事を言うものだから、ね」
本来の彼女はこんな男っぽい喋り方はしない。もっとお嬢様のテンプレートみたいな「ですわ」系口調だったのに。
私としては至極まともな疑問を口にしただけだったのに「夢見がち」と言われてしまって、大いに困惑した。
「夢、見がち……でしょうか?」
「だってそうだろう? フラグだのイベントだの、まるで自分が世界の中心にいるみたいな言い草だ」
「はぁ……」
え、この先輩本当にどうしちゃったの?
私が世界の中心? 当り前じゃないですか。
「いや、でも私はヒロインですし……」
「ぷっ、あっはははははは! 君は何て馬鹿な子なんだ!!!」
「はぁ? あの、ホント先輩どうしちゃったんですか? 貴女そんなキャラクターじゃないでしょう」
彼女は口調も可笑しければその姿形すらも可笑しかった。常ならばゆるふわカールの性格キツメのお嬢様って感じなのに、現在の彼女はどちらかといえば女性味のない、男装の似合いそうな麗人と言った感じである。
いくら美人さんであろうと、馬鹿と言われて良い気はしない。ムッとして彼女を睨むと、榎戸先輩は心底憐れんだ目を私に向けた。
「馬鹿、ではなく可哀想な人と言うべきかな、君は」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ??????」
なにこれ。イライラしてきた。
私から見れば今の榎戸先輩の方が可哀想な子に見える。
だってさ、何か彼女の男っぽさというのがハリボテのような作り物に見えてしまうのだ。
「ここは現実だ。君は転生者? それともトリップしてきたのかな? 大方、逆ハーレムでも狙っていたみたいだけど、残念! 現実世界ではそんなもの成立しないんだよ」
「……」
榎戸先輩は何やら意味不明な事を語り出した。正直、右から左である。
ちろりと他の面々の様子を窺っていると、ようやくこの異常事態に気付いたみたいで眉を顰める者、おろおろし出す者等反応は三者三様でだった。
「いいかい? 君は私や彼らを乙女ゲームのキャラと勘違いしているようだけど、そうじゃない。生きている人間なんだ。そしてここは、君が好き勝手出来る乙女ゲームの世界なんかじゃないんだ。
そう、ゲームの世界じゃない」
いいえ、まったく分かりません。
というかとても聞き捨てならない事を言われたような……。
「あの、先輩? もう一度言って頂けます?」
「ふふ、何をそんなに吃驚しているのかな? もしかして、シナリオを知っている人間が自分だけだとでも、」
「あ、そういうのいいです」
「は?」
「先輩、さっき何て言いました?」
「……もしかして君は、まだ現状を把握出来ていないのか? ここはゲームの世界じゃない、現実の、」
「は? 榎戸先輩何言ってるんっすか? ここはゲームの世界に決まってるじゃねーっすか」
私の言いたかった台詞を丸っと奪ってくれたのは呼びだした男子五人の紹介しそびれた最後の一人、単細胞で喧嘩っ早いと評判の生徒会庶務倉橋くんだ。
倉橋くんはその残念な頭故、話に早い段階でついてこれなくなっていたみたいだが、榎戸先輩から発せられた問題発言にようやく事態を理解できたようだ。
「あー、えっと、ちょっとタイム!」
これは思っていた以上に大変な事態になっているのかもしれない。そう判断した私は両手でTの字を作って大声で宣言した。
すると瞬時に私と先輩達以外の気配がぷっつりと途切れ、世界は完全に制止する。これは、私だけに許された禁断の呪文で、後々面倒臭いので本当はあまり使いたくなかったのだが、仕方ない。
「え? ねえねえ、これ本当にどういう事なの?」
「おい、まだイベント中じゃねえの?」
「そのイベント中に私語を挟んだ君が何を言う。てか、こんなイベント元々なかったでしょう」
「おい、待てよ。お前が俺達を呼んだのはイベントじゃなかったのか?」
「はいぃぃぃぃ? 違いますよ! 私は幕外でこれまでの不具合について話し合いたかっただけです!」
「……あれは、新しい仕様だと……聞いている」
「仕様ぅ? 何ですかそれ、私何も聞いてないんですが」
「ちょ、ちょっと待って!!!」
メインキャラ六人でごちゃごちゃ話し合いをしていたら、すっかり蚊帳の外にしてしまったサブキャラの榎戸先輩が真っ青な顔をしていた。
「あ……き、君達、さっきから、いったい何の話を……それに、この状態はいったい何なんだ」
「っていうか、先輩本当にどうしちゃったんですか、まるで別人みたいに。ハッキリ言って気色悪いですよ。皆さん、これに違和感なかったんですか?」
「なっ……!!!」
先輩の顔色に赤みが宿り、何だか紫っぽく変色している。この人、いつの間にこんな器用な芸当が出来るようになったんだ。
素の先輩は赤か青かの二択だったため、凄く新鮮……な訳ない。ただ気持ち悪いだけだ。
「もしかして貴女、メール見てないんですか?」
「メールぅぅぅ?」
「ニューゲーム前に業務連絡のメールが届いたでしょう」
「えー?」
業務外では普通に優しい四街道先輩にいつまで経っても慣れなくて、内心ちょっとビビりながらも、業務用スマホでメールボックスを立ち上げた。
しかし、センターに問い合わせを掛けても新着メールなんて一通もない。
「まどかちゃん、これ、一通未読のメールがあるじゃん」
後ろからスマホを覗きこんでいた横芝先輩を押しのけて、もう一度画面を見ると普段殆ど開かないボックスに未読一件の文字。
えーっと、このボックスって、迷惑メールボックスなんですが……。
ぽつりと呟いたら、男性陣にドン引かれた。
「業務メールを迷惑メールに指定するなんて貴女……」
「し、してないよ!!! 業務メールはほら!! いつもはここに入ってくるんですよ!! お父様と先輩方以外から来るメールを迷惑メールボックス行きにしているだけで!!」
「は? 何、最近お前からメールが返ってこないと思ったら、俺からのメールも迷惑メール扱いにしてたのかテメェ!!」
「ゲッ! ばれた!!!」
だって倉橋くんのメールは業務中からは想像も出来ないぐらい顔文字が可愛らしい上に、毎日の様にお前は彼女かってツッコミたくなる量を送ってくるから、色々居た堪れないんだもの! (オブラートを剥げばぶっちゃけうざいの一言だ)
私に噛み付こうとする倉橋くんを都賀先輩が羽交い締めで止めてくれたので、この隙に件のメールを開いてみた。
ふむ、なるほど。メールの内容を噛み砕いて言えば、こうだ。
『次の業務からヒロインが日向まどかから榎戸澄香に変更します。それに伴い、日向まどかのイベントは廃止、新たに榎戸澄香のイベントが発生します。詳しい指示はプレイ中に出されますので、各々その指示を順守してください』
だって。
そうか、これで私の起こそうとしたイベントが不発に終わった理由が理解出来た。
そうなるように仕向けられていたらそりゃ起こる訳ないよね! 納得!
「なんて、するかーーーーーーーーっ!!!」
怒りのあまり、スマホを倉橋くんの顔めがけて投げつけてしまった。倉橋くんの顔面にクリーンヒットした精密機器は都賀先輩のファインンプレーによってキャッチされたので、損傷の心配はしてない。
だがしかし、私は皆さんのちょろさが心配ですよ!
「先輩方! よくよく考えてもくださいよ。いつも新シナリオが追加される時はアップデートの工事が入るじゃないですか! だけど、今回そんなのありました!?」
「……そういえば、なかったな」
「気付けし俺様生徒会長!!! しかも、アップデート後はいつも皆でミーティングしてるでしょ!! 今回しなかったでしょ!! 何でそれで不思議に思わないんですか!!! 聞きに来いよ! そうすればもっと早くこの事態に気付けたのに!!」
「聞きに行こうとは思った。だが、俺の知らない間にアップデートがあったのかも知れないし、それなのにわざわざ忙しい日向に当り前の事を質問するなんて、気が引けて……」
「アンタはヘタレか!!!!!!」
目を反らした佐倉先輩の脳天に勢いでチョップをかましてしまった。
会長はゲーム中ではカリスマ溢れるキレ者設定なのに、今はこのザマ!
しかも、問題点はこれだけじゃない。
「よく見てください! そのメール、アドレスが違うじゃないですか!!」
「は? どこどこ?」
「あ、本当だねぇ」
「これは、気付かなかったな」
「気付けし!!!!!」
各々自分のスマホで確認を取って、得心がいったとばかりに頷き合ってるけどそんな呑気な事してる場合じゃないからね!!
業務中はあんなにも頼れる男子を装ってるのに、実際はこんなにも間抜けな攻略対象者達を見ていると頭痛がしてくる。はぁと短く溜息を付いて、このどこもかしこも可笑しかったシナリオの中心にいた一際可笑しな事になっている榎戸先輩に目をやった。
彼女はさっきまでの威勢はどこへいったのか、突っ立ったままぶるぶると震えていた。その目は私と攻略対象者達に向いているが、まるで化け物を見るような目付きだった。
「先輩なら分かりますか? これ、どういう事態なんですか?」
「さ、さっきから何を訳の、分からない事を……」
「私としちゃあ、先輩の方が訳分からないです。どうしたんですか? 何か知ってますか?」
「業務って! 新シナリオって何だ!! アップデートなんて、まるで、まるでここがゲームの中みたいな事言って!!」
「はぁ、ゲームの中の世界ですけど?」
「ま、待って……。ここは、現実世界じゃないの……?」
「うーん、先輩さっきから現実現実って言ってますけど、それって人間の世界の事を言ってますか? それでしたら答えはNOです。身も蓋もない言い方をすれば、私達は人間が作ったプログラムですよ? 当り前じゃないですか」
さっきから気になっているんだけど、この人私達の根底を否定するような事ばっかりいうのか。
私は至極真っ当な事を言ったはずなのに、私の台詞を聞いた先輩は目を見開いて、はくはくと息苦しそうに喘いでいる。
「わ、私は人間だ……」
「いいえ、違いますよ。どういう理屈かは知りませんが、プログラムがあたかも人間社会のようなものを構成しているだけです」
「嘘! だって、転生させてあげるって言われたのに!!」
「てんせい? 何ですか? てんせいって」
「生まれ変わる事だよ!」
「ああ! 再構築の事ですか!」
「違う!! 生きてる人間にだ! そう! 私はライバルキャラの榎戸澄香に転生したんだ!! だって……、だって、神様に言われたんだもん!!」
「え!? 神様!?」
その時だった。
話の腰を粉砕する陽気なチャイムの音が空間を切り裂いて鳴り響いた。そして、続いて聞こえてきたのは疲労感たっぷりの情けない声。
『ごめーんお待たせしましたー。その榎戸澄香はバグの一種なので、いったん回収しまーす。迷惑かけてホントごめんねー! それから、日向まどかちゃーん、後で僕の所にきてくださーい』
バグ
私と攻略対象者はああやっぱりと思ったが、榎戸先輩はその言葉にヒッと小さく悲鳴を上げた。
そして彼女は締めのチャイムが鳴り終わった後、姿がおぼろげになり最後は声一つ挙げる事なく霧散するように消えていった。何とも呆気ない。次に相見える時はいつもの高飛車でちょっとお間抜けな榎戸先輩である事を祈ろう。
「バグだって」
「うわーマジか。すっげー悪質だったな」
「じゃあ、このメールもバグなんですか?」
「さぁ? それを今から日向が聞いてきてくれるんだろ?」
「あんたら……」
すっかり騙されていた自分棚上げで手の平返しているお馬鹿さん達にはもう何も言うまい。そんな気力もないし。
唯一、労わるように頭を撫でてくれて「すまなかった」と謝罪してくれた都賀先輩の優しさに泣きそうだ。お礼に、ポケットに入っていたいちごの飴をあげたら花が綻ぶように喜んでくれた。うん、都賀先輩のギャップは全面的に許そうと思う。他の連中? テメー等は駄目に決まってるでしょーに!