表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏の空へ……  作者:
第1章 1年目夏
6/78

第5話 集団宿泊研修?何だそれ?

光南高校に入学してから早くも3週間が経った。


学校の方も本格的に授業が始まり、部活も一般入部組も入ってきたりと本格的になっている。


推薦組と一般入部組は約2週間くらい差が開いていて、一般入部組は基本的に軟式上がりが多いため硬球に慣れず苦労しているところを見て『オレもこんな時期があったの……かな?』と考えていなくもなかった。




だけどそんな時期に……なぜこれをやるのか。


「あ?集団宿泊研修?何だそれ?」


『今日から3年生が修学旅行だから1年生はその期間の2泊3日でやるそうよー?』


「何か今日3年生の姿見てねぇなー……って思った正体はそれだったのか。」


『あんたがどんだけ野球のことしか考えてないかよーく分かった気がするわ……。』


「あん?メシのことだって考えるぞ?」


『はいはい。分かった分かった。それじゃあね。』


何だか雪穂に呆れられたけど……いつものことだからまぁいっか。


つってもなぁ……。特に用意するもんもねぇし。


2日分の着替えだけと筆記用具とかあればいいっしょ。




翌日……。すわなち宿泊研修1日目。


さっそくピンチだ。


ま さ か 普 通 科 の 生 徒 と 一 緒 の バ ス に な る と は 。


2クラスずつバスに乗るらしいが、体育科は1つしかない。


すなわち普通科の人たちと乗ることになる。


しかもよりによって雪穂たちのクラスとは……。


初対面の人限定のコミュニケーション能力には長けてないオレにとってはこの空間は少々キツい。


この空間を乗り越えるための方法は……。


1 起きてるけど、ウォークマンを起動させる。

→2 寝る。ひたすら寝る。

3 いやいや、同じ仲間だ。話しかけよう。

4 近くの女子とトランプで遊ぼう


よし、寝よう。


最近上級生に混じって紅白戦・練習試合とかで投げてるから疲れてるんだよなぁ。


この機会に疲労を取ることにしよう。


オレはウォークマンからイヤホンだけを取り外し、耳に着けた後少しだけ重たい瞼を閉じた。



Side out



Side Y.Kobayashi



あたしは同じクラスで最近友達になった由依ちゃんと一緒に乗っていた。


右斜め前には野球以外頭のネジがユルッユルな幼馴染みが耳にイヤホンを着けて、寝ている。


「ねぇユキちゃん?」


「なに?由依ちゃん?」


由依ちゃんはあたしのことはユキちゃんと呼ぶ。


小さい頃(って言っても小学2年生くらいまでだけど)拓海にそう呼ばれていた。


かといって思い入れはあまり無いけどね。


「拓海くん……だっけ?カッコいいよね。」


「拓海が?」


あたしは驚く。


ありえない。


あんなドがつくほど野球バカの拓海がカッコいい?


由依ちゃんのセンスを疑ったが……、


「拓海くんが。運動部の人も含めて結構人気があるみたいだよ?もしかしたら夏の甲子園予選のメンバーに選ばれるかもっていう噂だし。」


あと新城くんもね。と付け加えてた。


あの拓海がねぇ……。人気ねぇ……。


うーん……。分かんないなぁ。


由依ちゃんの話に相槌を打ちながら考えてたら人の気配がしたのでそちらの方向を見てみると……、


「隣の補助席いいかな?」


ガッシリとした人が隣に座ろうとしていた。


誰だろ?この人?


「あれ?新城くんどうしたの?」


「いや、楠瀬が寝ちまったから避難してきた。」


「由依ちゃん……?この人は?」


「ユキちゃん、この人は野球部の新城くん。新城くん、この人は拓海くんの幼馴染みの小林 雪穂ちゃん。」


「「よろしく。」」


由依ちゃんが仲介し、あたしには新城くんを…新城くんにはあたしのことを紹介してくれた。


「新城くん、拓海は授業ちゃんと受けてる?」


「最近は少しだけ寝てるときが目立ってきたかな?でも起きてるときはちゃんと受けてるよ?」


「そう。でも起きてても頭の中に入ってないときがありから気を付けてね?」


といった感じで新城くんと由依ちゃんとあたしの3人は拓海の話で盛り上がった。


……たまにくしゃみしてたけどこんな近距離でも噂しててもなるの?



Side out



宿泊研修先に着いた。


オリエンテーションを聞くとメシは最終日の朝しか出ないのでさっそく野外炊事らしいんだけど……、


「楠瀬くん!これ味見してもらってもいいかな!?」


「楠瀬くん!次はこっちね!」


なんだこりゃ。


オレは他のグループ(主に女子)に半ば拉致られるように呼ばれ、次々に味見して回っていた。


頼むから仕事させろ。(仕事 火の管理と洗い物担当)


何だか後ろから呪詛のような声と『間接……!!」とか聞こえるし……。


オレ何か恨みでも買うようなことしたか?



ダレカタスケテー。




……オレはその後何とか振り切って自分のグループに戻り、火の管理ということで鉈を使って薪を割りまくる作業に徹していましたとさ。



なかなか野球の描写を書くまで時間がかかりますなぁ……。


頑張って野球の描写書けるまでストーリーを進めるので!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ