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レギオン⑥




 ゼンディル魔導国家の首都郊外に存在する監獄は、名を『マルティヌス監獄』と言い、大陸で最も堅牢であるという評価を受けている。

 脱獄不可能、難攻不落と大陸中の人々が口を揃えて言う理由は、地下500メートルの深さにまで掘り下げられたその構造と、魔導大国であるゼンディルの技術の粋を集めて作られた無数の魔法による罠、そしてゼンディルで作られた最新鋭の装備で全身を固めた精鋭部隊50人が常時警備に着いている為である。

 そんなマルティヌス監獄内に幽閉されるのは、準1級以上の戦犯や、あるいは死刑ないし終身刑、またはそれに準ずる刑の確定した凶悪犯ばかりである。


 もし1人でも脱獄すれば、何十人、何百人もの無辜の民が犠牲になる。

 だからこそ、配属されている兵士たちは全力で警備という任務に当たっている。

 通常、何もない退屈である事の多い警備任務だが、配属されている兵士たちに弛緩した空気は皆無だ。

 牢に入れられていて自由がないと分かっていても、凶悪犯が纏い発する空気というのには嫌でも神経をすり減らされる。

 そんな空気に日常的に当てられている彼らが、弛緩した空気を味わえる筈がない。

 言い換えれば、油断など微塵もないという事でもある。


 その精鋭兵たちが全員血溜まりに沈んでいるのは、果たしてどういう事なのか。

 49人の人間が血溜まりに死体となった状態で沈んでいる中で、ただ1人だけ生きた状態で沈んでいるのはどういう事なのか。


「――! ――――!!」


 49人の精鋭兵が死んでいる中、ほかの兵士たちよりも立派な外観の装備を身に付けたその男は、口に布を詰められた状態で猿轡を噛まされていた。

 目を引くような拘束と言えば、それだけだ。

 それ以外の拘束らしき拘束は、一切されていない。

 立ち上がり逃げ出そうとすれば、いつでもできるように見える。

 だが、男はそれをしない。できない。

 手足の関節を外されているからというのもあるが、それ以上に、そんな事をすれば眼前にいる相手に即座に殺されるという事を本能レベルで理解しているからだった。 


「~♪ ~~♪」


 やや色の薄い空色の髪に、特徴的な髪留めを付けた中性的な顔立ちのその人物が口ずさむのは、男にとって聞き覚えがなくとも音程が外れていると分かる鼻唄だった。

 その音程の外れた鼻唄を歌いながら、その者は慣れた手付きで死体の1つ1つを検分していた。


「……あっ、発見。良かったですねぇ隊長さん。これで隊長さんは後回しになりましたよぉ」


 とある死体の検分を終えて上機嫌な声でそう言うが、男には答えられない。

 口を塞がれているというのもあるし、相手が何を言っているのか理解できないというのもあった。


「ボクはですねぇ、周りの人から【家具職人】って呼ばれているんですよぉ。というのも、生まれが家具職人の家系でしてねぇ。それも割と国内では有名な職人の家系だったんですよぉ」


 どこからか金属製の箱を取り出し、蓋を開ける。

 そして中から小振りの、全体が白く不恰好な作りのナイフを取り出し、死体の首元に差し込む。


「そんな家に生まれたものですから、そりゃあもう期待されてましてね。ところがぁ、ボクの職人としての腕なんてそこまで大したものではなかったんですよ。

 ああ、ボクの名誉のために言っておきますがぁ、決してボクの腕が悪いという訳ではないんですよ。他の工房とかだったら主役を務められるぐらいの腕は持ってましたよ、当時のボクは。

 ところが、父が期待していたのはそんな程度の低いものじゃなくて、国で1番の自分を超えられる才だったんですよ。自分以上を他人に求めるなんておかしいですよね?」


 さほど斬れ味が良さそうに見えないナイフは忙しなく動き、驚くほどの手際の良さで皮を剥いでいった。

 数分もすれば全身の皮は剥ぎ取られ、剥き出しの筋肉が露になる。


「そうやって見限られて勘当されたボクだったんですがぁ、その後で固有能力を持っているという事が判明しましてぇ、しかもその能力がとても職人向けだったんですよぉ。そして能力が発現したのにあわせて、ボクの腕もメキメキと上がっていきました。

 ところがその辺りになって、急に父が手のひらを返し始めましてぇ。他の兄弟にもボクほどの腕を持っているのが居なかったのに加えて、ボクが見込んでいた以上の腕を持ち始めて、当時の父にはさぞかしボクが掘り出し物に見えたんでしょうね」


 箱の中から別の道具を取り出す。

 見た目はハンマーだが、肝心の打つ為の部位はナイフと同様に不気味なほど白く、また道具にしては歪な形をしていた。


「でもぉ、ボクとしてはその頃から、とても素晴らしい発見をしましてねぇ。何というか、そのまま父の下に居ても一生発見する事はできなかったのは勿論、それを探求し続ける事も不可能なのは火を見るよりも明らかでして。

 だから断ったんですよ。戻るのはゴメンですよってねぇ。

 ああっ、その顔はもしかして気になります? そこまでボクを惹きつけたものが何なのか、気になっちゃいます?」

「…………」


 男にとってその時に浮かべていた顔は、自分の部下が死した後も辱められるかのように皮を剥がれた事に対する嫌悪感だったが、相手はそんなのはお構いなしとばかりに、頬をやや紅潮させて捲し立てる。


「そこまで気になるのなら仕方ありませんねぇ。特別にボクの作品を見せてあげますよ。と言いましてもぉ、生憎できの良いのは今は手元にないので少し恥ずかしくはあるんですがぁ」


 そう言って、少し離れたところにあった布の塊を運んでくる。

 そしてその布を取っ払うと、中から出てきたのは奇抜なデザインの椅子だった。


「暗くて見辛いかもしれませんが、分かりますぅ? これ、原材料は人間なんですよぉ。

 本当は生きた状態で加工するのが1番なんですけどぉ、素材の良し悪しを確認するのに皆抵抗するから、ついつい殺しちゃう事が多いんですよねぇ。

 ですけどぉ、今回はラッキーですよ。死んで間もない良い原材料に加えて、生きた状態でもう1つ確保できたんですからぁ!」


 よく見てみれば、その背もたれの部分は平べったくなっているが人間の胴体部分で、その上にある頭を凭れさせる為の部位は平らにされた頭骨だった。

 手摺りの部分は腕を骨と筋肉に分け、腱を繋げた状態で開いて再現しており、肝心の足と座部は下半身の筋と骨を組み合わせて象ってあった。


 それを理解すると同時に、自分に向けられている視線が嘗め回すようなものである事に気付き、男の全身に怖気が走る。

 同時に逃げ出したい衝動に駆られるが、そちらが叶う事はなかった。


「安心してください。ボク、治癒魔法はすっごく得意なんですよ。加工途中に死んでしまわれたらとても困るので、一杯練習したんですよぉ? お陰でぇ、仲間の中では1番治療が上手いと褒められているんですよぉ。

 こういう時は、つくづく自分に水の適性があって良かったと思ってますよぉ」


 椅子を愛おしそうに撫で回し、道具を拾い頬擦りする。


「加工する際には技術は勿論、道具にも気を使ってますよぉ。ボクの所見ですが、加工の為の道具は原材料に近い方が良いんですよねぇ。

 例えばこのナイフ、頭蓋骨の中でも蝶形骨って呼ばれている部分を使っているんですよ。知ってますか、蝶形骨? その骨を取り出して、研ぐだけです。それ以上の加工はしてません。

 こちらのハンマーなんかは、大腿骨を活用してますよ。人間の骨の中で1番頑丈でしてねぇ、叩く時にはこの上なく役立ってくれますねぇ」


 そのハンマーを、皮を剥がれて筋肉が剥き出しになった仰向けの死体目掛けて、一気に叩き下ろす。


「こうやって叩いて平たくするんですけどぉ、骨を砕かないように絶妙な力加減が肝心なんですよぉ。その力加減をするのに、大腿骨を使ったハンマーは都合が良いんですよねぇ!」


 1振りごとに肉が潰れる湿った音が響くが、一方でその言葉を裏付けるかのように、骨の砕ける音は皆無だった。


「それで、どこまで話しましたっけ? あっ、そうそう、戻って来いっていう言葉を拒否したんですよ。

 そしたらあいつ、何をしたと思います? 自分の資産を使って、ボクを捕らえようとしたんですよ!

 もうハッキリしましたね、あいつが見ていたのはボクじゃなくて、ボクの能力だって! それまで自分勝手にポイ捨てしたくせに、能力があったと分かった途端に賢しげに権利とやらを主張して、ボクを能力を使わせるだけの道具にしようとしたんですよ! 能力さえあれば、多少腕が劣っている者が跡を継いでも問題ないとか思って!

 本当に最低ですよ、自分の都合を相手に押し付けて、人のその後を決めるだなんて! しかも抵抗を力で無理矢理に抑え付けて!」


 徐々に声が荒ぶっていき、それに比例するように、肉の潰れる音が大きくなっていく。

 それは本人の苛立ちを表すのに役立っており、傍でそれを聞かされている男は一層全身に走る怖気と震えを大きくしていった。


「あなたもそう思いますよねぇ! 自分の勝手な理屈を押し付けるような奴は、最低最悪のクソ野郎だって、そう思いますよねぇ!?」

「…………!」


 唐突に話を向けられ、それでも男は必死に頷いた。

 それは使命感や理性といったものを恐怖が凌駕した結果であり、少しでも現実から目を背けたいという思いが顕現した結果でもあった。

 もしこの時の問いが、土砂降りの雨天を指差して今日は良い天気かというものでも、生まれたての子猫を指差して竜よりも恐ろしいかというものであっても、男は迷わず肯定していたであろう。


「だったらボクが最低最悪のクソ野郎だとでも言うんですか!」


 渾身の力が込められたハンマーが、肉と一緒に骨を潰す音が響く。

 そこでようやく我に返ったのか、やってしまったという表情を浮かべる。


「あー、ボクの悪い癖ですよ。折角見つけた悪くない材料が台無しになっちゃいました。まあ、別に良いですけどね。ここまで来たら、駄目な部分を切除して焼いて保存しておく事もできますし。そして必要な時に必要な分だけ取り出して使えば良いんです。

 あっ、因みに焼く時は900度の温度で16時間じっくりと焼くのが大切なんですよ。特に温度が重要でしてねぇ、900度を少しでも上回ったり、あるいは下回ったりすると、良い具合に焼き上がらないんですよね。

 だから焼く際には、慎重を期する必要があるのですが……まあ今回は失敗しても良いですね。所詮は予行です。もっと良い材料が、この上なく新鮮な状態で手に入ってるんですから」


 向けられたその無邪気な笑顔が、男にとってはこの上なく恐ろしかった。

 だが、男は精神を発狂させて逃げる事すらできなかった。


「大丈夫です、安心してください。仕上げの時まであなたはボクが死なせませんよ。ボクの治療の腕では本当に良いんですから、信用してくださいよ。

 あなたは椅子にしてあげようかと思います。きっと相当にできの良い椅子になると思いますよぉ。ていうか、ボクがそうします。

 椅子の場合は仕上げの時は、最初は300度でムラ無く、徐々に温度を上げて最終的に1300度で、8時間掛けて焼き上げます。完成に要するのには全部で30時間ぐらいですかね?

 とにかく、あなたはまだまだ30時間も生きられるって事ですよ。安心しましたよね?」

 









 ミズキアの喉元へと伸ばされたゼインの手よりも早く、飛来したナイフがミズキアの喉へと刺さる。


「復活、完了……だけど、仲間に殺されるってのは複雑な気分だ」

「両腕が無い状態で即座に自殺できたんだったら、俺もやる必要は無かったんだがな」


 まだ軽く揺れている脳を止めるかのように頭を振り、カインがミズキアからナイフを回収する。


「【改変】だったか……」

「確か【改竄】の劣化版だったか? 誰だよ、自信満々にあいつの能力は【改竄】だとか抜かしてたの」


 【改変】と【改竄】を比べた時に、できる事に大差は無い。

 ただ、影響を及ぼせる範囲は段違いだ。


「【改変】は自分の手で触れた物しか書き換える事はできない。俺の所見によれば、必死に使いこなしたところで、精々が手から数センチ程離れた物に対して影響を与えられる程度だ。

 それでも接近戦を行うのには十分な武器となるが、ある時ふと気付いた。自分の体には、常時間接的に手で触れているようなものじゃないのかとな」

「で、その仮説の答えはその歯か」

「歯だけではないがね」


 ゼインの言葉に、カインが歯を剥き出しにして笑う。


「良いねぇ、そういう創意工夫は大好きだぜ! やっぱ能力者は最低でもそうでないとな。俺の中での評価は鰻上りだ!」

「敵の事を褒めてる場合かよ!」


 左右からの挟撃を仕掛けようとする2人に対して、ゼインは自分の能力の宿る手を牽制に使い、決して挟ませようとしない。

 何より、素手同士よりはまだ相性が良いとはいえ、ナイフを仲介して相手に傷を与える必要のある2人に対して、ただ触れるだけで凶器となる両手を駆使するゼインとでは、数の利も活ききる事は無かった。


「普通ならそう見えるんだろうな!」


 ミズキアが1歩深く、ゼインの懐に潜り込む。

 そこにすかさずゼインの手が翻り、ミズキアの心臓へと伸びる。

 ミズキアは、それに対処せずに心臓を貫き手で貫かれるがままにする。


「左腕、封じたな……!」


 自分の心臓を貫くゼインの左腕を掴んで固定し、至近距離でのナイフの刺突。

 即座に空いた右手を動かし、手首から切断して刺突を防ぐ。

 背後で澄んだ音色。

 そのまま腕を振るった勢いを乗せ、足を持ち上げて放たれた後ろ回し蹴りが、背後から振るわれる刃物を蹴り飛ばす。


「剣……!」


 それが、自分が最初に切断したカインの剣の一部であると気付いた時には、すでに反対の手で握られたカインのナイフが怪しく煌いていた。

 2つの影が交錯し、互いに立ち位置を入れ替わるように動き、そしてミズキアの胸から腕が抜かれる。


「大丈夫か?」

「いや、思ったよりも、大分消費させられた……大体、200人分くらい?」


 咳き込み血塊を吐き出していたミズキアだったが、数秒もするとその胸に穴の開いた衣類も元通りになっていく。


「野郎、自分の眼を捨てやがったな」


 カインが自分の握るナイフの先端に引っ掛かっている、まだ瑞々しい眼球を振って指し示す。


「絶好の機会だったのにな」

「だが、分かった事もある。やっぱり劣化版という評価は覆りそうに無いな。1度に書き換えられるのは1箇所のみだ。

 つまり、お前がさっきみたく連続で死に続けながら動きを封じれば詰みだ」

「いや、そんな事をしてれば、いくらオレが捕虜は虐殺派でもストックが尽きる」

「そうか。面倒だな」

「だったらさっきので決めろよ」

「それが最善だったんだろうが、まあ問題ない。もうすぐだ」


 チリンと、地面に落ちていた鈴を拾い上げる。


「やっぱこれが無いと落ち着かないな」


 そして自分の握るナイフの柄に括り付ける。


「次で決めるぞ」

「ああ……」


 カインは逆手に、ミズキアは順手にナイフを握る。

 対する片目を失ったゼインは、憂鬱そうに上を見上げて嘆息する。


「今日は残業だけじゃ済みそうにないな」

「安心しろ。もう残業を心配する必要はなくなるからな!」


 ミズキアがナイフを投擲し、それを躱され壁に突き刺さる瞬間に蹴りを見舞う。

 ガードに掲げられた手に足が触れ、切断されるのは想定の内。

 続く拳も手刀で逆に裂かれるのも同様。

 そのまま倒れこむように接近したミズキアの胸から、ナイフの先端が飛び出してくる。


「なんッ――!?」


 ミズキアは衣類こそ元通りにしていたが、穴は完全に塞いではいなかった。

 リーチの短いナイフである以上、不死の特性を活かした肉の盾越しの攻撃はあり得ない。その認識そのものを裏切る不意打ちだった。


 だが、辛うじてだが反応は間に合っていた。

 完全にミズキアに組み付かれていなかった事が幸いし、ナイフが迫るのに気付くのが早まり、ギリギリだが回避が可能だった。

 そのゼインの意識が一瞬跳ぶ・・

 次にゼインが認識したのは、視界に映る自分の胸にナイフが突き刺さる光景と、鈴の音の残滓だった。


「能力は、封殺した、筈……!」

「能力じゃねえ、技術だって言ってんだろうが!」


 ナイフが捻り上げられ、傷口を抉られる。


「グ……ッ!!」


 足を叩き込んでミズキアと、その背に覆いかぶさる様にしていたカインと距離を取る。

 そこで再び意識が跳び、カインに組み付かれてナイフを抜き取られるのに気付く。


「邪魔、だ……!」


 両者の足が交差し、互いが互いの蹴りの衝撃で後退する。

 そして壁に突き刺さったナイフの柄を、ゼインの右手が掴み、引き抜く。

 そこでカインが詰め寄り、互いの突き出したナイフが切っ先同士を軽く擦り合わせて相手の体に埋まる。



 ゼインが心臓を狙って突き出したナイフは、僅かに軌道がズレて、それでもカインの肝臓に突き刺さる。

 対してカインの突き出したナイフは腹部に刺さったのみ。重傷ではあれど、致命傷ではない。


「残念、そこは空っぽだ」


 だが急所である肝臓にナイフが刺さった筈のカインは、平然としていた。

 平然としたまま、痛みすら感じてないかのようにナイフを引き抜き、冷静に、そして素早く心臓にナイフを突き立て直した。











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