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ストリートレース  作者: クラシック愛好家
29/30

VSセイジ あとがき

セイジとカイが走ったあと、リョウが気づいた水温が上がる原因を書きました。

あの後PAで少し休んだ時にリョウはカイにこの内容を伝えたらしいです。

オーバーヒートしかけた原因。結論から言うと、ただの冷却不足じゃなくて 「ECU現実路線チューン」が生んだ“副作用”+W124固有の弱点」が合わさったもの。



◆ リョウが気づいた原因


湾岸でセイジ(ディアマンテ)とやり合っていたとき、リョウは後方から何度もW124の挙動を見ていた。

そのうえで、PAでボンネットを開けた瞬間に 一つの“匂い”と“色” でピンときた。



◆ ① 冷却ファンの制御マップが合ってない


カイのW124は 現実的ECUチューン(安全マージン確保・中間トルク最適化) をしている。


ただし問題は、


「水温上昇に対するファン作動温度が“純正寄り”のままだった」


という点。

•ECUはトルクを太くしたことで負荷時間が増えた

•そのぶん水温はじわじわ上がる

•なのにファンが回るのは純正より遅い

•そして湾岸の長時間全開で“逃げ場がない”状態に


→ 結果:熱が上昇し続けるのに排熱が追いつかない


リョウはこれを アイドリング後のファンレス状態と、ラジエター周囲の熱のこもり方 で判断した。


★ リョウ(心の声)

「……あー、これ“純正ECUのファン設定”のままじゃん。

トルク盛って“踏む時間増やした”のに排熱が追いつかねぇわけだ」



◆ ② ラジエター容量が“ギリギリ”


W124(特にトルク型の直列エンジン)は そもそも冷却が強くない。


セイジのディアマンテのようにラジエターが2層・3層に換装されてるわけでもなく、

カイのW124は 年式的にコアの目詰まり・劣化もある。


普通の街乗りなら問題ないが、

「高負荷で数分以上」続ける湾岸走行には完全に不利。


リョウはこれを クーラントの蒸発量・リザーバータンクの濁りで察した。



◆ ③ 加速が“落ちない”ことが逆に負担になった


ECU現実路線チューンによって、

W124は“全開を維持しやすい”性格に変わっている。


つまり、


ずっとトルクを出し続ける → ずっと熱が出続ける


軽量FRやターボ車なら高回転の“抜け”があるが、

W124はズシッと“押し続ける”加速をする。


→ エンジンが発熱する時間が長くなる。


これに、冷却ファン設定の遅さが致命的に刺さった。



◆ ④ 湾岸は“風が当たらない場所が多い”


W124が重くて姿勢が安定する反面、

湾岸の中央分離帯+壁で“風が抜けない区間”がある


・ディアマンテ=強制的に水冷・油冷の流量を上げている(チューン)

・W124=純正の排熱頼り


→ 風が弱い区間は 自然冷却が追いつかなくなる。


リョウは走りながら

「W124だけ“熱ダレ前のにおい”がした」

ことで気付いた。



◆ ◆ 結論(リョウの分析)


リョウがカイに伝えた内容をまとめるとこう。


「ファンの作動温度マップが純正のまま。

ECUでトルク増やして踏む時間伸ばしたのに、冷却が追いついてねぇ。

ラジエターも年式的にキツいし、湾岸みたいな全開区間だと熱が逃げない。

これ、あと1分アクセル踏んでたら確実にオーバーヒートしてたぞ。」



W124をどう進化させようかな。

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