VSセイジ あとがき
セイジとカイが走ったあと、リョウが気づいた水温が上がる原因を書きました。
あの後PAで少し休んだ時にリョウはカイにこの内容を伝えたらしいです。
オーバーヒートしかけた原因。結論から言うと、ただの冷却不足じゃなくて 「ECU現実路線チューン」が生んだ“副作用”+W124固有の弱点」が合わさったもの。
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◆ リョウが気づいた原因
湾岸でセイジ(ディアマンテ)とやり合っていたとき、リョウは後方から何度もW124の挙動を見ていた。
そのうえで、PAでボンネットを開けた瞬間に 一つの“匂い”と“色” でピンときた。
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◆ ① 冷却ファンの制御マップが合ってない
カイのW124は 現実的ECUチューン(安全マージン確保・中間トルク最適化) をしている。
ただし問題は、
「水温上昇に対するファン作動温度が“純正寄り”のままだった」
という点。
•ECUはトルクを太くしたことで負荷時間が増えた
•そのぶん水温はじわじわ上がる
•なのにファンが回るのは純正より遅い
•そして湾岸の長時間全開で“逃げ場がない”状態に
→ 結果:熱が上昇し続けるのに排熱が追いつかない
リョウはこれを アイドリング後のファンレス状態と、ラジエター周囲の熱のこもり方 で判断した。
★ リョウ(心の声)
「……あー、これ“純正ECUのファン設定”のままじゃん。
トルク盛って“踏む時間増やした”のに排熱が追いつかねぇわけだ」
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◆ ② ラジエター容量が“ギリギリ”
W124(特にトルク型の直列エンジン)は そもそも冷却が強くない。
セイジのディアマンテのようにラジエターが2層・3層に換装されてるわけでもなく、
カイのW124は 年式的にコアの目詰まり・劣化もある。
普通の街乗りなら問題ないが、
「高負荷で数分以上」続ける湾岸走行には完全に不利。
リョウはこれを クーラントの蒸発量・リザーバータンクの濁りで察した。
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◆ ③ 加速が“落ちない”ことが逆に負担になった
ECU現実路線チューンによって、
W124は“全開を維持しやすい”性格に変わっている。
つまり、
ずっとトルクを出し続ける → ずっと熱が出続ける
軽量FRやターボ車なら高回転の“抜け”があるが、
W124はズシッと“押し続ける”加速をする。
→ エンジンが発熱する時間が長くなる。
これに、冷却ファン設定の遅さが致命的に刺さった。
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◆ ④ 湾岸は“風が当たらない場所が多い”
W124が重くて姿勢が安定する反面、
湾岸の中央分離帯+壁で“風が抜けない区間”がある
・ディアマンテ=強制的に水冷・油冷の流量を上げている(チューン)
・W124=純正の排熱頼り
→ 風が弱い区間は 自然冷却が追いつかなくなる。
リョウは走りながら
「W124だけ“熱ダレ前のにおい”がした」
ことで気付いた。
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◆ ◆ 結論(リョウの分析)
リョウがカイに伝えた内容をまとめるとこう。
「ファンの作動温度マップが純正のまま。
ECUでトルク増やして踏む時間伸ばしたのに、冷却が追いついてねぇ。
ラジエターも年式的にキツいし、湾岸みたいな全開区間だと熱が逃げない。
これ、あと1分アクセル踏んでたら確実にオーバーヒートしてたぞ。」
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W124をどう進化させようかな。




