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吾輩は誰であるか、誰が吾輩を殺したか。

作者: beatrice

この話はある人物の手記として書かれています。

推理するのはトリックや動機ではなく被害者、犯人などの登場人物が誰であるかのみです。

 吾輩は産まれてから死ぬまでずっと同じところで暮らしており妻と3人の子どもに恵まれ裕福とは言えないが幸せに暮らしておった。

 住民も100ぐらいの村じゃったが吾輩の家から勘定して四つ隣の家は一番の大家族で当主は大柄じゃったが人柄も良かったのう。


7/19 お隣さんとも仲は良く相変わらず寒さが辛いなどとたわいも話をしながら子どもたちに囲まれて幸せに暮らしておったが、良くない噂を聞くようになった。

 何でもある一家が吾輩たちを村から追い出そうとしているらしい。

 

8/14 吾輩とその一家は特に関わる事はなかったので、何故そのような噂が広まっているのか分からんかったがその家の者が望遠鏡で覗いてくるようになった。

 家族が怖がるので吾輩は止めてくれと文をやったのじゃが「あなたはこの村に相応しくないから出ていってほしい」とだけ書かれており、ついにその日が来てしまったのである。


8/24 彼奴等は有無を言わさず吾輩たちを追放しようとした。吾輩たちも必死で抵抗したが武力は彼奴等の方が強く、なす術もなく吾輩たちは辺境の地に追いやられた。

 その地には似たような境遇の者たちが数多くいて迎え入れてもらったのが救いじゃったが、吾輩の誇りは失われたに等しく殺されたようなものである。

 情けとして一年に一度、三月十三日に村へ入る事が赦されたが家も壊された以上戻る理由がどこにあろうか。

 この時の傷が元で吾輩の命は絶えようとしているが、いつの日か彼奴等に裁きが降る事を願う。

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冥王星

生誕1930.1.23

死没2006.8.24


犯人:地球

同期:惑星に名を連ねているのが不満であった。


お隣さん:海王星


大家族の当主:木星

隣人というのがどの範囲まで及ぶのか考えていると地球を飛び出していました。

推理物と呼べるかは微妙なところですが楽しんで頂けたなら幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ああ、なるほど。答えに納得しました! 発想が面白いですね!
[良い点] いえ、表札が変わっただけで追放はされていないと思います。 プラネタリムや博物館での惑星天体模型からは外されたかもしれないですけど…… それと、望遠鏡で覗かれているのは土星よりも内側の方が多…
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