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扉開けたら即異世界 -ぶらり異世界冒険記-  作者: 神風 翼
閑話:パーティー結成!
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0059:賢者の興味


がちゃり、と扉を開けアルバート氏の部屋に繋ぐ。

夕方少し前で食事に、と誘う為である。


とりあえず氏はちょうどいた。


開けた場所は彼の私室であり仕事場。

机に向かって羊皮紙に何かカリカリと書いている。

一応、賢者っていう立場ではあるけど、実際は一介の教職員でしか無いらしいし。

お疲れ様です。


「どうもー」

「おぉ、何かあったかね?」

「いえ、ちょうど時間も時間なんで、夕御飯でも一緒にと……」


そう言う俺の背後で、するりと通過していく猫'sの気配を感じながらそう誘う。

今夜は鍋物よー。


「あい判った、ではすぐに向かうとしようかの」

「…あれ?ナイア嬢は?」


そう言って、彼女を探す。

いつもなら食事時にはこの部屋で待機してる筈なんだけども……


「あぁ、午前中にそちらに行ってた際に何ぞ思いついたようでの。

自室に篭って魔術陣の研究をしてるようじゃ」

「へぇ…呼ばなくても?」

「こうなったら呼んだ所で…のぉ」


飯食ってる場合じゃねぇ!状態ですねわかります。

もしくは集中しまくってて、食事中も上の空か。


まぁ、迷惑かけるのもアレだしね。


「どうせ明日の朝にでも這いずって出てくるわい」


あぁ…一度や二度じゃないんですねコレ。


そう思ってると、羊皮紙に書き終えたのか立ち上がり、こちらに向かってくる。

仕事はお終いのようだ。


そのまま繋ぎっぱなしの扉を潜り、自宅へと戻った。


一応繋いだままにしておく。

もしかしたらナイア嬢が来るやもしれんので…保険として。


がちゃり、と扉が閉まり振り返ると、ドランがポカンとした表情でこちらを見やる。

何見てんのよ。


「…てっきりエルフの小娘だと思っとったわ」

「彼女は研究中だってさー」

「そうかい」


そう言うと、彼は再び机に戻り作業を再開した。

…と言っても、興味本位で見つけて作ってるペーパークラフトですけども。


因みにそれなりに複雑な帆船モデル。

やっぱり物作り好きなのねドワーフって。


「悠馬ー!ちょっとー!」


そんな中で、ふと声を掛けられる。

何事ー、と返すとお金のお話。


「この間の換金分はまだあるでしょうに」

「いや、来月の出費考えたらさぁ……」

「あぁそういやそうだった…」


そう言われてカレンダーを見る。

来週から5月でなおかつGWゴールデンウィーク


…否応にも出費が増えるな。


「明日にでも換金に、と思ってさ」

「判った判った、今のうちに作るわ」


そう言って材料を取りに行く。

その際、何をするのかとアルバート氏に問われたので正直に答えた所……


「宝石を…作れるのか?」

「まぁ…それなりに」


そう興味深々だったので見学する事に。

…そういや、氏の授業等に参加したいとか言ってたのもあるし、色々とお金渡す必要もあるか、何て思う。

追加発注ですねわかります。


とりあえず前々から通販等々で集めた材料を引っ張り出す。

今回は寒色系の宝石を作っていく。

宝飾店の親父さんが、そっちの需要が高いって言ってたし。


用意した道具をリビングの机の上で広げる。

ドランの正面にどっかりと腰掛けつつ、熱が出て燃えないように注意しつつ。



…とりあえずコランダム、酸化アルミニウムからなる結晶なのでとりあえずアルミ等々の細々とした粉。

そこに鉄と少量のチタン、鉄はイオン化させたFe3+にする。

頭の中では大分雑に構成元素の繋がり等々を感覚で繋いでいく。


…で、それらの粉を魔力で一転に集める。

集める際の形状はエメラルドカット状にし、密閉する。

後は空気を圧縮…今回は水素を大幅に圧縮加熱して温度を上げていく。

物自体は圧縮しない、圧縮するのはダイヤだけで今回は結晶化の為に熱加工。


次第に白熱化、熱量が空間にもれないように手の中で作業を続ける。

気付けば、周囲に子供組みも含めて視線が増えてて驚くが、手は休めない。


次第に構成が安定した所で手を休める。

今度は逆に空気を逃がして真空にして冷却。

次第に熱以外の輝きを見せ始める。


そこに出来上がったのは、青い輝きを発するサファイアの姿が!


周りのどよめく光景にドヤ顔をかましつつ、それを手にする。

熱はもう無く、手に持てる温度だ。


どうだとタクトとイーリスに見せてやるとおぉ、と声を上げた。

コレが我が家の家計の生命線なのだよ君達。


「ドランどうコレ?」

「貸してみぃ……不純物も無いし、加工も綺麗…問題はなさそうじゃの」


そうドワーフからのお墨付きを得る。

コレならしっかり売れそうね。


ついでにエメラルドも作るか、なんて思いつつ構成式をスマホで検索検索。

えーっと…エメラルト…構成……


「ユウマ殿!」

「おわっち!?」


急にそんな声と共に肩を掴まれた、止めれ検索できん。


掴んできた相手は…さっきから沈黙を保っていたアルバート氏。

どうにもふるふると震えながら、こちらに視線を向けている。


「何故あんな粉から宝石…いやそれよりも、どうやってこんな……

まるで錬金術のような術を………」

「いや…錬金術って言うか……」


普通の物理化学ですが。

ついでに言えば物理化学+Wikiの力ですが。

後は想像力ですかね。


イメージしろ。



…なんて説明で理解できる訳も無く。

結局肩をガタガタ揺らされまくる俺なのでした。


止めれ吐く、夕食前に吐く。


お前の勝手なイメージを押し付けるな!

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