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扉開けたら即異世界 -ぶらり異世界冒険記-  作者: 神風 翼
第00章:始まり編
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0002:真実を知る魔法研修


コッチに来て早2週間。


色々あったが、今の環境はそれなりにいい物になっている。

部屋はちゃんとした小部屋だし、食事や風呂も完備されてるし、警戒もされてないし……

しかも現代のブラック企業のそれと違ってちゃんとした休みがあるからな!(白目)


泣きたい。



…さて、問題は現状がいいだけではない事だ。


魔法の訓練だが、コレは問題ない。

魔法の適正のみで召喚された訳だが、思った以上に上達している。


魔力とか魔法とかどうすれば出来るのかと思ったが…案外簡単にいけた。

最初は小難しい理論やら何やらが続いたが、概要は体外の魔力を感じ取り、その魔力という名のエネルギーを人の意思で操る。


ただそれだけ。


結局の所は自分の理解力と想像力。

想像力で水やら炎やらを生み出す為の小難しい理論で、その想像力を増幅する為にある魔法発動体の杖な訳で……

まぁ自分は実践する段階で水球やら電撃やら簡単に出せましたがね!(ドヤァ


…とはいえ、自分の場合は想像力じゃなく「科学理論」。

「魔力を使って水を集める」ではなく、「魔力でもって空気中の水分子を集める」といった感じに。

まぁ小難しい理論よか、物理的な物を操る訳だから出来て当然なのかも知れぬ。

そうなってくると想像力なんて増幅する必要は無い訳で……

逆に言えば現代の理科レベルの知識があれば余裕ですわ。


…まぁその度に、美人だったりかわいい系だったりの護衛の女騎士様や魔術師様が「すごい」「さすが」と褒めるわ、言い寄ってくるわ、お肌のふれあいがあるわ……


俺知ってるよ、素直に「すごい」と褒めるのは親か子供か友達フレンズだけだって。


どう見てもハニートラップです本当に(ry

裏が透けて見えるせいで素直に喜べるかって話である。



その後はまぁ、それらの理科知識を応用してチャチャッと進めていった。

が、それ故に宮廷魔道士では実力が足りないと、外注といった形で魔術都市から賢者様が教師として呼ばれました。


…そう、この国の「外」から、ね。


魔術都市で賢者の名を拝命したアルバート氏の訓練の元、色々学んでいく。

主に転送、念話等のファンタジー的な…魔力でもって現在のことわりを変える「理外系」の魔法。

これらの訓練では…まぁ外部の人だから監視はつく訳だけど…ね?


念話覚えたら手記作業に見せて外の情勢聞くに決まってるでしょ。



で、聞いて頭抱えた。



現状、この国は隣接する4カ国中3カ国と戦争状態らしい。

一つは宗教…自分たちと違う神を崇める国への宗教戦争。

一つは資源…金属資源欲しさに始めた侵略戦争。

一つは亜人…獣人族への迫害から続く領土戦争。

後は、貿易路故に手を出してない一方のみ。


現在は資源確保の為に戦線を一点に集中。

武器等がそろい次第獣人族への再進行を計画してるとか…

ただ再進行に必要な魔術師が不足しているらしく、その為に自分が召喚されたらしい。


帝国主義も真っ青だなオイ。


当然、そんな訓練の中でも代わる代わる美女たちが付いて褒めるわ崇めるわで…ねぇ?

ハニトラ怖い。


…まぁそんな現状でも助かったのは、あやめの扱いだ。


今の所、生活環境は自分と同等だしそれなりに便宜を図ってくれるらしい。

そのおかげか、食事は一緒だし二人だけの時間も用意してもらえるし。


ハニトラ警戒は怠らないように話し合いはしっかりしましたがね!




 ~~~




そして今日、まさかの舞踏会である。

あやめと一緒にしっかりした服まで用意されてですよ。

姫様曰く、親交を深める為に国内の有力貴族との交流会だそうで…


当然あの胡散臭い笑顔で言われたよ!

結果周りには美人な貴族様しかいねぇよ!

しかもハニトラ効かないからって幼い系から熟女まで用意ですかねコレ!

中学生以下の娘連れてきて紹介するのやめれ!嫌そうな顔してるじゃないですか!

背後の騎士様メッチャ睨んできてるやん!

自分そういう趣味ありませんから!


まぁ軽く挨拶だけして切り上げてあやめと合流しましたが。


「露骨過ぎてヤバい」

「それな」


美女軍団に囲まれてあれやこれやと持ち上げられて…

警戒してなかったら確実にアウトでした本当に(ry


まぁ美女の色香に一瞬クラッとすることはあるけど、ハニトラ後の恐怖の方が上。

ついでにあやめにはイケメン軍団がベッタリだった件。


「男にも色気ってあるんだね」

「何の話をしてるのかと」

「コレがモテ期ってヤツか」


喜ぶなし。


「…いいか、絶対に捕まるなよ」

「分かってるよ…私何も出来ないもん」


…分かってるのならいい。

そう思いつつ受け取ったワインに口をつける。


…チューハイが呑みてぇ……

簡単に美味しく酔って楽になりてぇ……


「さっき説明されたあの娘なら養子にとってもいいと思わない?」


口に含んでる時にそういう事言うの止めてもらえますかね?


「……背後の騎士様めっちゃ怖かったからパス」

「そんなー」


そんなじゃねぇよハニトラ警戒しろって言ってんだろ。


「逆に言い寄ってやったら惚れられたわ」

「お前イケメンかよ」

「もっと褒めれ」


調子のんな。


悠馬とあやめの関係:

× 幼馴染で好き合った仲。

○ 腐れ縁。

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