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雛の成長が早すぎる

調子良かったのでもう1話載せます

 俺達の飯も終わりゴロゴロしているとリルが俺の横で寝転んだ。


 雛も懐から出てまたうとうとし始めた。

 何か癒されるねぇ。可愛いのがこう、まったりしてるのを見るのは良い。

 しかもリルは人間の姿だからくっつくとよけい温かく感じる。


「リュウ今日は暖かいねぇ」

「そうだな、今日は良い天気だ」

「ピ~」

 雛も同意するように鳴いた。


「少し寝るか」

「それじゃおやすみ、リュウ」

「ピッ」

 おやすみみんな。



 何か身体が重い。ダルいとかじゃなくて物理的に重い。


 リルは人間の姿で腕の上にいる、俺の腹の上にいるのは雛のはず、じゃあこの重みの正体は一体?


 目線を動かし腹の上を見ると綺麗な羽に包まれた一匹の鷲がいた。

 紅の羽に金色の羽が所々にあしらったように美しく、その尾羽は長く、もし飛ぶ姿を見たらそれは優雅に飛ぶ姿が目に浮かぶ。


 大きさは普通の大人の鷲と同じくらいか?

 ただこいつは何処から来たんだ?何で俺の上にいる?

 全くわからん。


「リュウおはよう……」

「あぁリルおはよ」

 リルが目を覚ました。リルはこいつの事を何か知ってるかも、聞いてみよう。


「リル、この腹の上にいるのは何だ?」

「何ってあの雛でしょ。もうこんなに大きく育ったんだ」

 雛ってあの俺が拾った雛の事か?昼寝する前はあのおチビさんがこのサイズに!?


「大きくって成長早すぎだろ……」

「きっとリュウの魔力を食べたんだろうね。だからこんなに早く育ったんだよ」

 魔力を食った?それでここまで育った?明らかに寝てますよ?


「魔物の生態ってよくわからん」

「そうかな?強く進化し続けるのが魔物だと考えていたけど」

 その力の根源が魔力か。魔力って何なんだ?


 いくら考えてもよく分かんないがきっと何か大切なもの何だろう。

 そしてその訳のわからんエネルギーが俺の中にある。しかも大量に。


「特に害があるわけじゃないし放っといて良いんじゃない?」

 リルがそう締めくくったが今はいっか。その内誰かに聞いてみるか。


 そんな話し声が五月蝿かったのか雛……だった鳥も目を覚ました。

「おはよ。よく寝たか?」

「ピッ」

 顔を振るとピョンと飛び下りた。

 太陽がもう沈みかけていた。


「寝起きで悪いが晩飯の調達に行くか」

「はーい」

「ピー!」

 そして俺達はまた獲物を探して山を登るのだった。

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