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大コウモリ(&小)

セイジ「俺のターーン!!」(嘘)

ア・赤「「次回 セイジ死す」」(嘘)

「ぐぅあるるるぅぅう」

まぁにがさねぇぞおめぇら的猫目で恐竜に良く似た、ただし毛皮の生き物が長い牙をむき出しにした。

「トンネルを抜けたら、そこは魔獣の住処(すみか)だった」

「アホ言ってないで逃げる事を考えるんだ」

「う、後ろから来ている敵はコウモリだけだ、逃げ切れーー」

中ボス扱いであろう等身のコウモリがバッサバッサと現れる。どうやって浮いてるんだろう、あれ。

「とりあえず逃げ道を確保だ、いいな」

「アッシュ、こんな時にすまないと思うのだが、セイジが倒された」

「死んだか?」

「残念ながら頭を打って昏倒中」

「超残念だな」

襲い来るちまちましたコウモリを光魔法で殲滅していると、アッシュが「そっちを頼んだ」と言って魔獣に向かって走り出した。

「なら、短剣の方がいいかな。こっちを向かない可能性は大きいし」

そして私は腰元の短刀二振りを抜きはなった。銘を、『莫耶(ばくや)』と『干将(かんしょう)』。古代中国、呪われた剣の一つである。ちなみに私は鍛治スキルをあげていて、これはそのレベルが最大になった時に手に入れたいけに…もとい材料を使いまくって鍛え上げた逸品だ。

「さて、じゃあ短剣での戦闘初挑戦といくか」

左足を踏み込むと、懐近くまでコウモリが潜り込んでくる。が、身体近くであるがゆえに、全てを屠るために大きな予備動作が要らない。

きいぃ…ん、と耳をつんざくような音が聞こえる。

「身体が大きいから高い声は出ないのか、情けない奴め。コウモリとしての矜恃くらい持って欲しいものだがーーねっ!」

風爪(ウィンドネイル)』が刀身にまとわりつき、腕が届く範囲のコウモリを全て破壊する。風の刃があまりに大きい『滅風来刃(ウィンドグレイヴ)』などを使っては、洞窟ごと壊しかねないからだ。出られなくなるのは避けたいし。

足元にごとごと落ちる魔石を半分くらい踏み砕いてしまったが今となってはすぎた事。

「というか、もったいない事しちゃったな」

小さいとはいえ塵も積もれば山となる。この大コウモリを倒した分くらいには、と思いながら再度『風爪』を繰り出すと、二十匹位のコウモリが切り裂かれて落ちた。結構凄惨なシーンとなっている。

せっかく買ったマントも血でべっとりだ。

だが全く手を止める事はなく、攻勢を崩さないでいると、「ぐぅるあああああああ!?」と聞こえて来た。まあ偽善の指輪を使ってもいる事だ、何の心配もしなくていいだろう。

問題は、

「うぅーん…ん、」

ステップでかわしながら頭を踏みつけると「ぶぇっ」と奇妙な声を発して再度セイジが大人しくなる。もう永久に寝ててくんないかな。

と、大きいコウモリが羽を思い切り振って来た。風を起こしている。

「ええい、仕方ない。この際魔法でもいいや」

今までの剣筋は、パラディンのもの。サイドアームを使用していれば、短剣を使えても何ら問題はない。

だが、その実剣を介さなければ魔法を発動出来ない。

すなわち魔法を何も介さずに打つというのは、

「できないな」

愚を選ぶわけにはいくまい。

「ふっ!」

飛んで来た刃を後ろに下がってよけると、アッシュが真後ろにきた。

「どうだ進捗は」

「こっちは指輪を外さなくてすみそうだ。パラディンなら回復魔法そこそこ使えるだろう?」

「ああ。倒れたら優しく回復してやろう」

「それはヒロインのする事だろう」

「違いない。来るぞ」

私の合図とともに、走り出した。

すでに取り巻きコウモリは鳴りをひそめた。私はレイピアを抜き放つ。レイピアの中でも最強の刺突を放てる『シュバルツラピエール』。ダンジョンでだけ手に入れられる魔剣である。

「そして、雷によって強化され、マルチユーザーに使われた場合最強の盾『アイギス』を魔法強化しても防げなかった」

風の刃がまたしても襲いかかって来るが、それに加え牙も襲いかかってくる。

「無知とはーー」

雷電(ライトニング)』『超突貫(ペネトレイター)』ーー


「恐ろしいものだな」

大コウモリの身体が爆散し、キラキラと光る磨いたムーンストーンのような石が転がり落ちた。それを拾うと、アイテムウインドウに押し込んだ。


「赤秀ッ…!」

と、アッシュの声がする。倒し終わってはいないのだろうが、と振り向く。

「どうし、」

そこには、持っている剣を折られて攻撃出来なくなったアッシュが立ち尽くしていた。

アッシュ自体は大丈夫です。

剣は安物だったと考えるべきでしょうね。騙されたのか審美眼が無いのか金がなかったのかは次で明らかに…。

これでアッシュはヒロイン決定です(笑)

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