表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/23

自然の精霊が見えると言うだけで狙われる時代だ。騎士団の方で保護するのが最善だろうが、イノの親が気になる。森の中に住んでいるとなると親も一緒に暮らしているのだろう。


『リア!コイツ ケモノ クサイゾ!!オマエ、ナニ?』

『アト、ミズ ト カゼ ノ ニオイ モ シマスワ』


ファインとエンファはイノの頭上をクルクルと回りながら騒いでいる。イノは首をかしげながらエンファを見ている。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


この人たちは一体なんなのだろうか。

とりあえず、水の精霊達から言われたようにフルネームで教えなかったけど、呼び名が無いってことが不便なんだからイノでいい。

真名は教えたら駄目だって、知らないで教えたら危ないからって精霊達言ってたもんね。

それより、この人たちは自己紹介無いの?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


考え込んでいるとクイっと袖を引かれた。下を向くと、さっきまで精霊に夢中だったイノが此方を見上げていた。


「なまえ.....?なに?」


「え?あぁ。ごめんね、自己紹介もしないで。僕はナトゥーラ王国の白の騎士団(ホワイト・ナイツ)、副隊長のリアン。」


赤の騎士団(レッド・ナイツ)で隊長をしてる。深紅(スカーレッド)のデビットだ。」


白の騎士団(ホワイト・ナイツ)のルイスっす。」


『オイラ ハ エンファ!』

『ワタシ ハ ファイン ヨ』


皆を交互に見ているイノの頭を撫でながら、イノの両親のことを聞いてないことに気付く。夕も暮れて来ている。森に暮らしているのなら、心配しているのではないだろうか。


「イノちゃん。家族、両親はいるのかな?」


「ママしゃん、いる、もり。」


やはり、森にいるのか。と、家族と聞いて母親の事しか言わないのは、片親しかいないからか。なら、母親の方を避難させればいいか。子供を今の危険な森に返すわけも行かないし。


『リア。オイラ、サガス。』

『ワタシ モ サガシテアゲル。』


二匹の精霊は、そう言うと窓の隙間から飛び出していった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ミズウミ サガス。』

『オヤ イル?』


ア!      ホノウ!

  アイツラ?       チゴハ?

チガウ、ニンゲン!  ドコ?     

    カクシタ?        オコッテタ

       ハヤク!  カエセ        チゴ

 カエセ!         


『ナ、ナンダヨ!』

『イキナリ、ナニスンノ!』


ブラッティーベアノチゴ   カエセ!

   ヒノニンゲン    ウバッタ

        ボクラノ     イトシゴ

カエセ!       カクシタ!

       ドコ!          チゴ!


『エ、マサカ。』

『モドル!ホントナラ、アブナイ。』



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ