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詩集 大好きだったひと

ほんの短かい恋の詩

作者: 小日向冬子

  『傾斜』


あなたがいるはずの

右のほうから

ぽっかりと風が吹く


青白い私の頬は

右側につうと傾いて

歪んで

そのままの形で

悲しく乾いてしまった



   『会いたい』


きゅうきゅうと

両手で抱きしめた

あなたの背中


指先に

乾いた爪に

染み込んでいった温もりが


わたしの中で磁石になって

いつもあなたに会いたがっている



   『人はみな』


一人を何度も味わう

奥歯で噛み締めて

甘くなるまで



   『弱いから』


さびしさに

あともどりする

こいのみち

  


   『乱れ髪』


琴線のように

音を立てて揺れる黒髪

せつなさばかりを

抱えきれずに


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― 新着の感想 ―
[良い点] 独特なリズム感覚を楽しめる良作。 [一言] 君と恋をしたら楽しいだろうね。 BY/恋心な俺
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