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頭を使う作品、例を上げると『ライアーゲーム』などに憧れて書き始めました。
内容考えるのが一苦労なので、普通よりも更新が遅いです。
戦わないオンラインゲーム……いや、ほとんど学園ものなのですが、よろしくお願いします。
桜舞い散る季節、中学を卒業した俺は、無事高校へと進学した。進学先は総合、特進など、色々とコースの分かれている大手の私立の学校だ。特にしっかりとした希望の進路が無いものは、大方そこを受験するため、いつしか全校生徒が二千近くもいる巨大なものとなっている。
そしてこの俺、新城 賢治も、そういう優柔不断な学生の一人だった。しっかりとした夢も決まらないまま、ただ楽しかったら良いと思っていた俺は、友達が多くそこに行く、というだけの理由でこの学校にしたのだ。
前述の通り、学力に応じて数種類のコースがあるため、どこにも引っかからずに落ちてしまう、ということは中々無いため、十月から受験勉強を始めた俺は易々と合格した。“一般”と呼ばれるコースはその名の通り、偏差値が良くも悪くもない生徒が集まっている。
だから俺も、凡庸な一般人の一人であり、何の変哲もない高校生活が待っているんだ。
そう思っていたのだが、そういう訳にもいかなかった。