キラキラの森の小さな星
むかしむかし、遠い森の奥に、小さな村がありました。
村の子どもたちはみんな、とても元気で、毎日森の中で遊んでいました。しかし、森の奥には「キラキラの木」と呼ばれる、不思議な木が一本だけ生えていました。
その木には、夜になると小さな光がたくさん集まるのです。光はまるで星のようにキラキラと輝き、触れると心が温かくなると言われていました。しかし、大人たちは怖がって近づきません。「キラキラは願いを叶えるけれど、心がきれいな者にしか見えない」と伝えられていたからです。
ある日の夕方、村の小さな女の子、リナは森で迷子になってしまいました。
「どうしよう…」と泣いていると、木の方からほんのり光が差し込んできました。
リナは光に導かれるように歩き、とうとうキラキラの木の前に立ちました。
木の下には、小さな妖精がひとり、キラキラと輝いていました。
「こんばんは、リナ。あなたの心は、とても純粋ね」
妖精は微笑むと、手に小さな光を乗せました。「この光は、あなたの願いを叶える力になるよ」
リナは目を輝かせながら、願いました。
「どうか、みんなが毎日笑顔でいられますように」
すると光がふわりと舞い上がり、森全体が淡い光に包まれました。鳥も小川も木々も、みんなキラキラと輝き、森がまるで祝福されているようでした。
リナは幸せな気持ちで森を後にしました。村に戻ると、家族や友だちの顔もいつもより優しく輝いて見えました。
それからというもの、リナは毎晩、こっそり森へ行き、キラキラの木に話しかけました。
光はいつも優しく、リナの心を温めてくれました。
そして村の人々も知らないうちに、リナの小さな願いのおかげで、毎日少しずつ笑顔が増えていったのでした。
キラキラは、ただの光ではありません。
それは、心が純粋な者の小さな願いを映す、森の魔法なのです。




