4.地方の町の教会
修道服をきたおばさんは、マーガレットだからマーガおばちゃんと呼ばれているとのことだった。
簡単に逃げてきた経緯を嘘を混ぜて説明した。
両親と山に入った際に、獣におそわれたことにして。
「クロトくんは苦労したのね。でもここに来ればもう大丈夫よ」
マーガおばちゃんが優しく、頭をなでる。
「ところで天使や神様と意思疎通ができるなんてことないわよね」
「そんなことできませんよ(ブロックリスト入りされてるしな)」
「なら、クロト君は大丈夫ね。先月、神の使いを名乗る少女が来たから、
町の中央で火あぶりにしたのよ」
「どうして?」
「当たり前じゃないの。神様や天使様と話ができるのは教会の総本山で厳しい修行をして徳つんだ神官の人たちのみよ。それをできると嘘ついて、天使様から貰った力だといい、力を見せつけて人心を惑わす大罪人なのだからね」
「そんなことがあったんですね」
「そうよ。私のような転生者が他にもいるから、力を合わせて魔王を討伐する。とかいってたわね。
神様のおかげて絶対に魔王は復活しないのに、民の不安を煽る悪魔だったわ。」
クロトは運よく生き延びることができた。神様、天使、自動修復の3点に気を付ければなんとか生活できそうではある。というか、天使とやり取りできる機能があるだけで殺される罠って、おかしいだろ。
そもそも転生者がほぼ市民に殺されてそうな状況でしかない。
教会につくと同年代の子供から赤子までいた。
マーガおばちゃん含めて数人で面倒をみているようだ。
数日は体力の回復のためということでゆっくりと過ごせたが、4日目になると早速仕事が割り振られた。
教会付属の孤児院の子供たちの仕事は町の美化活動らしい。
交通量の多い道や公共性のある建物を3~5人で組んで、それぞれの分担場所の掃除をやるらしい。
畑仕事で鍛えた体があったため、掃除は問題なくできた。