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解毒薬、そう簡単には問屋は卸さないようです(5)

 グリフォン――――――

 金色の鷲の翼と上半身と、艷やかな白毛を纏ったライオンの下半身をもつ伝説上の生物。

 そう、前世の世界ならば。

 しかしここは乙女ゲームの世界で、魔法使いやら魔獣やらが闊歩する異世界。

 つまり、グリフォンは伝説などではなく、群れでやってくるほど取り立てて珍しいわけでもない魔獣なわけで………………


 うん、目の前の光景に顔面蒼白にはなれど、悲鳴を上げて気絶しないだけ、私もすっかりこの世界に馴染んでいる証拠ね…………


 なんてことを、脳裏のどこかで呑気に思う。

 

 とはいえ、岩壁の前に展開されている結界に向かって攻撃魔法を放ったら、グリフォンが御一行様でやって来るなんて――――と、驚愕を通り越して、呆け気味に猛スピードでこちらに近づいてくるグリフォンに目を眇めてみれば、その背には人間が乗っていた。

 それも、しっかりと武装した人間たちだ。

 もしかしなくても、レグルス様の攻撃魔法を感知して、文字通り飛んで来たのだろう。

 一触即発の国境線で、攻撃魔法を放った不届き者を捕らえるために。

 なるほど…………と、理解すると同時に、野生のグリフォンが縄張りを侵されたとばかりに怒り心頭でやって来たわけでなく、従魔として人を乗せてやって来たことに、まだ弁解や話し合いは余地は十分にありそうだと胸を撫で下ろす。

 いや、問答無用で投獄という線が消えたわけではないけれど、レグルス様の行動や皆の会話からも、この状況はわざわざこちらから望んで招き寄せたものであることは明らかだ。

 つまりこれは、歓迎すべき願ったり叶ったりの状況なのよね…………と、混乱と困惑の中で疑問符を乱舞させながら、私は固唾を呑んだ。


 ぐんぐんと風の一部となって近づいてきた二十頭程のグリフォンたちは、私たちの頭上手前まで来ると、陽の光に金色の翼を輝かせながら鷹揚に羽ばたき、隊列を組むようにして滞空した。

 そして、シャムが言うところの決して可愛くない怖い鷲顔でギロリと見下ろしてくる。

 まるで、狩るべき獲物を見つけた猛禽類といったところだ。

 いや、実際そうなのだろう。

 しかし残念ながら逆光となっているため、グリフォンの背に乗る人の容姿まではよく見えない。それもあって、友好的なのか(それはほぼないとは思うけれど)、敵対的なのかもわからず、果たしてどう打って出るのが正解なのかもさっぱりとわからない状況だ。

 そもそも、この状況を敢えて作り出した理由ですらさっぱりなため、当事者の一人ではあるけれど、ここは一先ず傍観者に徹しておく。

 それでも、いざとなれば土下座だって厭わないつもりだ。なんせ、先に仕掛けたのは間違いなく私たち(レグルス様)なのだから、謝罪一択は当然のことだろう。

 とはいえ、少しでも動けば狩られるという防衛本能のようなものが働き、今は動くこともできない。

 そこで、様子見という牽制をし続けること暫し。

 でもすぐに、隊列の一番先頭にいたグリフォンから、なんとも気の抜ける親しげな声が降ってきた。

「あらあらレグルス、久しぶりじゃない。もしかして、構いたがりのお父様に嫌気が差して家を飛び出してきたのかしら?それとも王都暮らしが窮屈になったとか?ふふふ、やはり姉弟やることは一緒ねぇ」

 姉弟…………?と、私が内心で首を傾げたところで、レグルス様がすかさず応戦する。

「誰が、姉上とやることが一緒だと言うのです!俺には姉上のような逃亡癖などありませんよ!ま、父上の構いたがりに嫌気が差しているのは認めますがね。それにしても、まさか姉上が先陣を切ってやって来られるとは…………次期辺境伯も、とんだ跳ねっ返りのじゃじゃ馬娘を嫁にもらったものですね」

「その跳ねっ返りのじゃじゃ馬だからこそ、旦那様にも、お義父様たちにも気に入られたのよ。で、あの攻撃魔法はレグルスよね?」

「魔力残滓による識別感知ですか。相変わらず素晴らしいですね。その犬並みの嗅覚」

「誰が犬よ!だいたい魔力の識別感知に嗅覚は全然関係ないでしょ!っていうか、人の領地で、よりにもよって国境を守る結界に攻撃魔法を放つなんて、随分と礼儀知らずなことをしてくれるじゃない。ここは実姉としてきっちり締めさせもらいましょうか」

「姉上、さすがにそれだけは勘弁してください。命がいくつあっても足りませんから。ただ、礼儀知らずな真似をしたことについては謝罪いたします。でもある意味、じゃじゃ馬…………いえ、勇猛果敢な姉上が真っ先にここへ来てくださってよかった。おかげで話が早い」

「まったく……我が弟君は相変わらずちゃっかりしているわね…………わかりました。一先ず辺境伯家の者として謝罪は受け入れましょう。その上で、お仲間を引き連れて、尚且つそんな場違いにも程がある制服姿で、こんな無鉄砲なことを仕出かした納得できるだけの理由を聞くことにします。いいわね」

 ぴしりと、言い放たれた言葉に、レグルス様はゆるり口角を上げた。そして恭しく告げる。


「姉上のお望みのままに」

 


 音もなく、僅かな砂埃を立てただけでふわりと地上に舞い降りたグリフォンの群れ。

 近くで見るグリフォンは本当に神々しかった。

 金粉をまぶしたかのように、黄金色の羽毛が煌めき、濃い翠の瞳が深い森の静謐を思わせる。

 そしてその体躯は、しなやかな筋肉に覆われた無駄のない造形で、下半身を覆う獅子の白き獣毛は真珠のような光沢を持ち、見た目にもとても柔らかそうだ。

 さらに、左右にゆったりと振れる尾は獅子そのもの尊大さで、その佇まいは王者の風格を十分に感じさせるものだった。

 そんなグリフォンたちを前にして、シャムはいつもは垂らしている耳をピンと立て、心なしか真ん丸の真っ赤な目もキリリとつり上げている…………ように見える。

 それを一瞥したアリオトは、「グリフォン相手になに対抗意識燃やしてんだか……」と、呆れ顔となった。

 そんなグリフォンたちの中でも一際大きく、付けられた鞍も特別上等なグリフォンから、一瞬で見る者すべての視線を奪ってしまうほどに美しい女性が軽やかに降り立った。

 しかし本来、その美しき容貌を一層華やかに飾るための服装は、紺地に細緻な銀の刺繍が施された乗馬服で、その上には辺境伯の紋章を型押しした銀製の胸当てをし、細腰には柄に上質なルビーを一つ塡めたレイピアを帯びている。

 そして濃いブロンドの髪を高い位置で一つに束ねて馬の尻尾のように垂らし、猫のように大きなペリドットの瞳でレグルス様を訝しげに見据えながら、どこかぞんざいに口を開いた。

「それで、一体これはどういう御一行様なの?」

 儀礼的な前置きを綺麗さっぱりと省いて、シャムと気絶している護衛騎士様の間で忙しなく視線をやりながらそう尋ねてきたお姉様に、レグルス様は「相変わらず姉上はせっかちだな……」と苦笑した。

 でも確かに、何も知らないままに私たちを傍から見れば、二足歩行の大きなウサギが一匹混じっている時点で十分におかしな集団といえる。

 それどころか、人型になっている聖獣二匹と、この世界の異分子である“魔の者”まで含まれているのだから、怪しすぎる集団であることは否めない。

 しかしレグルス様は、お姉様の視線の矛先を丸っと無視して、この集団における一番の高位者であり、人間組の中ではある意味異質な存在ともいえるトゥレイス殿下へと視線を向けた。そして、殊更丁重に告げる。

「姉上、こちらは現在我が国に留学中のデオテラ神聖国第二王子、トゥレイス殿下です。辺境伯家の者として姉上も一度お会いになられたのではないですか?」

 悪戯な笑みを湛えながら、いきなりなされた実弟からの爆弾投下。

 その爆弾を諸に受けたレグルス様のお姉様は、限界までペリドットの瞳を見開いた。ついでに言えば、口もぽっかりと開いている。

 紛うことなき美女のぽかーん顔だ。

 それでも美人なんてほんとズルい。

 しかし、まさか国境線を守る結界に対し、攻撃魔法を仕掛けた実弟率いる集団の中に、よりにもよってその国境線の向こう側の最も警戒すべき国の王子が含まれていたなんて、夢にも思わなかったのだろう。

 うん、心中お察し致します。

 わけわかんないですよね。

 当然です。

 けれどそこは次期辺境伯夫人たる者。

 すぐさま顔を引き締めると、いつの間にかグリフォンから降り立ち、お姉様の背後に控えていた辺境伯領の騎士たちとともに、淑女としての礼ではなく、今の姿に見合った形で悠然と頭を下げ、凛とした声で滑らかに謝罪の言葉を口にした。

「トゥレイス殿下、これは大変失礼いたしました。またこのような出で立ちで重ね重ね申し訳ございません。わたくしは北の公爵家より辺境伯家嫡男、ラサラス・エアレンデルに嫁ぎ、現辺境伯当主であるイザール・エアレンデルの義理の娘となりましたデネボラ・エアレンデルと申します。殿下のご尊顔はご留学の折に峠にて、一度拝しておりましたのに、この度のご無礼、誠に申し訳ございません」

「いや、こちらこそ先触れもなく、このような制服姿での来訪すまない。それに、レグルス殿の結界への攻撃、理由があるとはいえさぞかし驚かれたことだろう。辺境伯家に余計な緊張を与えてしまったことを心より謝罪する」

 ここでは素顔を晒さないつもりらしいトゥレイス殿下が、長年愛用し続けてきた氷のデスマスクを素早く装着し、温度すら感じさせない無表情で、淡々と頭を下げた。

 もちろん他国の第二王子だけに頭を下げさせるわけにはいかないため、私たちも追随するように慌てて頭を下げる。

 言わずもがな、人間組だけだけど。

 それを再び目を丸くして見つめていたレグルス様のお姉様もまた、慌てたように口を開いた。

「ど、どうか、頭をお上げになってくださいませ。確かに驚きは致しました。それはもう一瞬で最高レベルの警戒態勢を敷くほどには。偶々領地の見回りに出ておりましたために、わたくしが先行して参りましたが、おそらく辺境伯城内で執務中だった義父も夫も、直にこちらへ飛んでくるでしょう。しかし、これはあくまでわたくしの浅はかな考えではごさいますが――――辺境伯家に先触れを出す時間さえもなく、とはいえ、結界に攻撃魔法を放ってまでも、わたくしたち辺境伯家の者をここへ呼び出す必要があった。そうではございませんか?」

 レグルス様のお姉様の鋭い察しに、今度は私たちが目を丸くする番だった。しかし、実弟であるレグルス様にとっては特段驚くようなことでもないらしく、「結婚して二児の母となっても、姉上の野生の勘は健在ですか……」と、半ば呆れ気味に呟く。それをしっかりと拾い聞いたお姉様は、トゥレイス殿下に向けていた微笑をゆっくりと引き取ると、射殺さんばかりの視線でレグルス様を睨めつけた。

 しかし、そこは気心知れた姉弟の仲。

 当のレグルス様は肩を竦めただけでさらりと実姉の睥睨を受け流す。

 それどころか、にっこりと笑ってしれっと宣った。

「そこまでわかっているなら、俺が結界に攻撃魔法をぶつけた理由について、今更懇切丁寧に説明する必要もないですね。ということで早速ですが、俺たちを盛大かつ物々しく砦まで送ってください。そのグリフォンで」

「………………………………………はい?」

 爆弾投下に続いて、実弟から笑顔で投げつけられた見事な無茶振り。

 それを咄嗟に打ち返すこともできず、顔面に雪の礫をぶつけられたかのように、お姉様は三度、唖然となって固まった。

 そんなお姉様に対して、「いやぁ、おかげで歩く手間が省けた上に、一気に防御力と見栄えが増しました。やはり持つべきものは、じゃじゃ馬な姉ですね。それも、グリフォンを従魔とする私設騎士団を有する辺境伯家へ、喜び勇んで嫁ぐような」などと、レグルス様は悪びれた様子もなく言ってのけ、私へと片目を瞑ってくる。

 まさにしてやったり…………と謂わんばかりに。

 でも、それをまた唖然と見つめていただけの私にも、ようやく納得が白雪のように降ってきた。そして、じんわりと染み入るように腑に落ちる。

 

 なるほど…………

 だからわざわざ結界に攻撃魔法を放ったのね。


 私たちはアリオトの影転移を使ってここまで来たため、馬車やら馬やらの用意ができなかった。

 しかしデオテラ神聖国の手前、留学という名目でお預かりしている他国の第二王子を、文字通りの徒歩で帰らせるわけにはいかない。

 デウザビット王国にも矜持や威厳、その他諸々の体裁がある。それにできるだけ無難にデオテラ神聖国へと入国したい私たちにとって、この状況はある意味非常識すぎて、作戦の上でも決してよろしくない。

 とはいえ、現地調達するにしても、他国の第二王子に相応しい馬車が即手配できるとも限らない。

 なんせ、事前連絡をしたくとも、それを伝達するだけの時間すらないのだから、どうしようもない。

 そこで、レグルス様たちは一計を案じた。

 それがこの状況だ。

 まったくもってその方法が強引すぎるけれど、確かにこれだけのグリフォンを馬代わり、馬車代わりにできるなら、デウザビット王国としての体裁も面目も立つ。

 護衛騎士の数が圧倒的に少なすぎることも(事実一人しかいないし、現在絶賛気絶中)、グリフォンの魔獣としての攻撃力と、国境線を守る辺境伯領の私設騎士団の防御力を思えば、難なくカバーできるというものだ。

 まぁ、グリフォンで乗り付けることが常識か非常識かと問われれば、十分非常識であるけれど、徒歩に比べれば、若干……気持ち程度……常識へと傾く――――――気がする。

 うん、たぶん。

 先程、私を驚かすために内緒にしていたとレグルス様が言っていたけれど、その期待を裏切ることなく十分すぎるほどに驚いたし、納得と同時に感心もした。


 彼らの機転と、その抜かりのなさに。


 でもそれは、ここに至るまでの事情と経緯をすべて知っているからこその理解であり、納得であって、お姉様にとっては窺い知れぬこと。

 どれほど類稀なる野生の勘を持ってたとしても、そこまで察しろというのはさすがに酷である。

 だからこそ、あのように茫然自失となって固まっ…………いや、よく見れば、わなわなと口元を戦慄かせ始めている。

 心なしかレグルス様を見つめる目も据わってきているし、肩も、両手に作られた拳もまた、ぷるぷると小刻みに震えているような気が…………

 なんてことを思った瞬間、それは猛然ときた。


「レグルスッ!うちのグリフォンは乗り合い馬車ではないわよ!っていうか、トゥレイス殿下の同行者に学園の使役獣がいることからして、色々とおかしいから!ちゃんと説明なさいッ!」


 雷の如く落とされたお姉様の怒声。至極ご尤もなお怒りである。

 けれど、レグルス様は動じることなく、悪戯な笑みを静謐なものへと変えた。

 そして黙したままでお姉様を見つめる。

 刹那、お姉様は訝しげに目を細めたけれど、すぐにその瞳は驚愕と動揺に揺れながら見開かれた。

 見つめ合ったまま完全に沈黙した姉弟。

 もちろん実の姉弟なので、突然恋に落ちたわけではない。いやたまに、そういうのもあるにはあるけれど、この二人に限ってそれはない。

 その証拠に、同じ沈黙でも二人が纏う空気はまったくの別物だ。

 レグルス様が威圧さえ感じさせる沈黙であるのに対し、お姉様の方は沈痛と不穏に滲む沈黙。

 そんな二人の間で落ちる異なる沈黙に、今度は周りがざわつき始めた。 

「デネボラ様、どうされましたか⁉」

「お体に何か⁉」

 心配と不安から俄に慌てだす騎士たち。

 そんな騎士たちに、お姉様は左手を上げるだけで大丈夫の意を示し、あっさりと黙らせた。

 その様子を興味深げに眺めていたこちら側サイドでも、ひそひそと話し声が漏れ始める。といっても、主想いの騎士たちとは違い、思っきり雑談レベルだけれど。

「あれは“伝心”にゃ」

「だな。騎士たちの前で大っぴらに話せる内容でもないし、レグルスの能力のおかげで、わざわざ人払い用の結界を張る手間が省けたってことだ。だが、ウサギが言うと途端に緊張感が薄れるような気がするのは、オレの気のせいか?」

「いえ、確実に薄れています。というか、跡形もなく消えています」

「炎狼と雪豹が酷いにゃ!シャムに失礼だにゃ!」

「いや、そもそもこのウザギに緊張感を求める方が間違っているから。っていうかさ、まさかお前までグリフォンに乗る気とか言わないよね。魔獣が魔獣に乗るとか、あり得ないし。何ふざけてんの?って話だから」

「いつもふざけているのはアリオトの方にゃ!シャムはいつだって真面目ないい子にゃ!」

「いやいや真面目ないい子が、楽をしようとか考えないから…………てかウサギ、いつまでここにいるつもりなわけ?希少なる幻獣として、さっさと偵察に行ってきてくれる?」

「シャムはアリオトの従魔じゃにゃいにゃ!」

 なんて文句を垂れつつも、シャムは騒がしい空気ごと一瞬で姿を消した。

 どうやらデオテラ神聖国へと向かったらしい。

 やれやれと息を吐いたアリオトたちに、私はシェアトとサルガス様とともに苦笑して、再び視線をレグルス様たちへ戻した。

 決して短くはない沈黙。

 微動だにしない二人。

 その二人の間を、砂埃を巻き上げながら駆け抜けていく風の音だけが、決して二人の時が止まったわけではないことを教えていた。

 やがて、その沈黙にも終わりの時が来る。


「スハイル殿下とセイリオスが…………」


 ポツリと落とされたお姉様の呟き。

 でもその声は地に落ちることなく、風に溶けて流されていく。それを目で追うようにして、レグルス様から視線を外すと、お姉様は熟考するかのように静かに目を閉じた。

 しかしそれも寸刻のこと。

 パチリと音が聞こえるほどに勢いよく目を開くと、大きなペリドットの瞳には揺るぎなき決意が宿っていた。

 さらには艷やかな唇で綺麗な弧を描き、目を奪われるほどに美しくも好戦的な表情となる。

 そして、声高らかに凛然と言い放った。


「辺境伯家は、国王陛下に厚き忠誠を誓う者。ここでわたくしが協力を惜しめば、義父と夫に怒られてしまいます。ならば、我が辺境伯家が誇るグリフォンで盛大かつ物々しく、それでいて大胆不敵にお送りするまでのこと!さぁ皆様、ご出立のご準備を!」


 

 

 

 

 

こんにちは

星澄です☆ 

たくさんの作品の中から、この作品にお目を留めていただきありがとうございます♪


深夜の投稿失礼します。

ほんと遅くなりすみません。

さてお話は……レグルスとお姉様のお話に尽きました。

あれ?デオテラ神聖国に入るつもりだったのに………

いや次回こそ必ず入ってみせます!



恥ずかしながら誤字脱字は見つけ次第、すぐに修正いたします。

何卒ご容赦のほど………。:゜(;´∩`;)゜:。



ではでは

どうぞよろしくお願いいたします☆



星澄

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