解毒薬、そう簡単には問屋は卸さないようです(2)
北の公爵領は、比較的温暖な南の公爵領と違い、一年の約半分もの間、寒気を纏う空っ風が吹き抜け、背後を囲むように峰を為す岩山を削る。
そのせいで、細かい砂塵が領地に降り積もっていくことになるのだけど、その水捌けのよい砂地で、多くの穀物類を栽培し、デウザビット王国の台所事情を支えている。
またその砂地に濾過される形で北の公爵領のり北西に向かって流れるガラクシアス川は、デウザビット王国で最も美しき清流と称されるほどだ。
ちなみに南の公爵領は温暖な気候を活かしてブドウや柑橘類を多く栽培し、さらには大きな港町を有するため、漁業や造船業、さらには貿易業が盛んでもある。
その輸出品に、ワインが含まれるのは言うまでもない。
とまぁ、南北の領地案内はさておき――――――
「デオテラ神聖国に入るにしても、さすがにこっそりと忍び込むわけにはいかない。先日も話し合った通り、外交問題にもなりかねないからね。かといって、正当な手続きを踏んでいる時間がないのもまた確かだ。だからここは、当初の予定通り強硬策を取ることにするよ」
そう開口一番告げて、レグルス様は果実水をコクリと飲んだ。
心ばかりの昼餐会と言いながらも、並べられた料理は大層豪勢で、希少な高級食材が惜しげもなく使われている。
まるで、最後の晩餐とでもいうように。
おそらく、デオテラ神聖国へ向けての決起会的な意味合いもあるのだろうけれど、私たち後発隊より三時間早く転移したとはいえ、この用意をしてくれた料理人や使用人たちの苦労が忍ばれる。
そんな北の公爵家の人々のおもてなし精神に感謝しつつ、「強硬策ということは、トゥレイス殿下の緊急帰国に私たちが便乗………いえ、同行するということでよろしいのでしょうか?」と、確認してみれば、レグルス様からしっかりと首を縦に振られた。
「ま、俺たちの今の服装を見れば、色々察しはついているだろうとは思うけどね」
「え、えぇ……まぁ……そうですね」
などと答えて、自分の服装に視線を落としてから、前世でいうところの伊勢海老のグラタンを、品よく食しているアカをチラリと見やれば、着ているものは私と同じくロイヤルブルーの学園の制服。
もちろんシェアトとサルガス様も同様で、レグルス様だけは純白のブレザーという大学仕様だ。
どこからどう見ても、修学旅行。
とても今から他国に乗り込むようには見えない。
しかし、このあからさまな制服姿こそが、私たちの立場を示す上で、非常に重要らしく…………
「トゥレイス殿下、俺たちは殿下の御学友として、殿下の緊急帰国に同行したという体でいいんですよね」
念のための確認とばかりに投げかけられた問いかけに対し、トゥレイス殿下は上品にナプキンで口元を押さえつつ「あぁ、その通りだ」と認めた。それからナプキンをテーブルに置き、改めて口を開く。
「長きにわたり国交がなかった国同士だ。入国に際し、どんな理由を並び立てたところで、疑われ、警戒されることに変わりはない。しかし、私が友人を招いたという形を取れば、ある程度は友好的に入国できるかもしれない……というわけだ」
「それでも、かもしれない……なんだ」
うんざりしたようにレグルス様がボヤけば、トゥレイス殿下は、苦笑しつつ続けた。
「それはそうだろう。事前に書簡もなく、先触れすらもなく、いきなりの訪問だ。誰だって警戒くらいはする。むしろしないほうがおかしい。それが他国の人間であれば尚更のことだ。しかし、制服というあからさまな格好をすることで、学生の身分であることを示し、そこに政治的なものは含まないという意を持たせることは多少なりともできる。ま、だからといって監視の目が、まったくのゼロになることはないが………」
つまり、私たちはこの度トゥレイス殿下の留学中における御学友として、招かれてもいないのに、なんなら入国許可すらもらってもいないのに、押しかけ状態でお邪魔する――――――ことになるらしい。
もちろんその時のパスは、トゥレイス殿下の顔パスを使う予定だけれども。
ちなみに、学園に通っていないシロとアリオトは引率の先生ならぬ、護衛、侍従といった位置付けらしいのだけれど、二人の格好は見目の良さも相まって、ちょっと豪勢な観光旅行にきた高爵位持ちの貴族にしか見えない。
こいつらほんと何しに来たんだ………と、デオテラ神聖国には訝しがられること必至。
私でも疑う胡散臭さだ。
しかし、国が違えば護衛と侍従もこうなるのだと、受け入れてもらうより他ない。
何事も、人間開き直りが大事である。
「――――それにだ。我が国は貴国とは違い、どちらかと言うと閉鎖的だ。というより、我が国こそが聖なる神の国であるという自尊心ともいえる気位が、やたらと高い。そのため、他国の人間は虫けら同然だとする思考が、今も根強く残っている」
「なんともまぁ……自国至上主義なお国柄だねぇ」
アリオトの茶化しに、長らく冬眠状態だった表情筋をようやくフル活用し始めたトゥレイス殿下が、眉尻を下げながら頷いた。
「その通りだ。そのため、外交がなかった他国の人間を快く迎え入れる寛容さは、国中探したところで欠片もない。自国の第二王子を、宿願ともいえる目的のために道具として他国へ送り込みことは喜んでするがな――――とまぁ、そういうことで、先日も話した通り、私は一応第二王子ではあるが、庶子でもあるためそこまでの力があるわけではない」
「おやおや、自爆ともいえる内容を随分はっきりと言うねぇ」
これまた茶化すように口を挟んできたアリオトに、トゥレイス殿下は「事実だからな。それに今からその国に乗り込もうと言うのだ。隠したところでもはや意味もないだろう」と、半ばやさぐれたように言い返した。
うん、いい意味でこの砕けてきた感が微笑ましい。
ただ、その会話の相手が“魔の者”である点が、多少複雑ではあるけれど。
「そこで、だ。この帰国の強引さに、御学友招待以外の正当性と価値を付ける必要がある。ただそのためには、やはりユーフィリナ嬢にご協力願わなければならないのだが…………」
言いづらそうにそう告げて、より一層眉尻を下げたトゥレイス殿下の頭に、しょげた犬の垂れ耳まで見え始めて、私まで眉尻を下げてしまう。
もちろん犬耳は幻だし、私の情けない顔も、トゥレイス殿下と違って申し訳なさからではない。ついつい釣られてだ。
なのですぐに立て直す。
「協力は惜しむつもりはありません。そもそも、すべて承知した上で同行することを強引に取り付けたのは私なのですから、お気になさらないでください」
「そう言っていただけると有難い。私もできればユーフィリナ嬢の存在は隠しておきたいところなのだが、特に兄上に対しては…………」
あぁ……確か女性に対して、かなりだらしのない方だと噂ですものね――――――まぁ、一方的に“江野実加子”から与えられた情報ですが。というか、前世ではゲーム公式サイトでもおそらくそうなっているかと。つまり、公式認定された女好きですね。
などと思いながら、神妙な顔で頷いておく。
しかし内心では、いくら女好きの第一王子殿下であっても、性別が女性というだけで、地味で冴えない存在感すらない女にわざわざ言い寄ってきたりはしないでしょう。
殿下にも好みというものは存在するでしょうし――――と、トゥレイス殿下の取り越し苦労を思って、今度はこちらが申し訳なく思えてくる。
けれど、そういうことではないと、すぐに思考を切り替えた。
「以前も仰られていたように、私が“神の娘”の生まれ変わりであると、デオテラ神聖国で喧伝するおつもりなのですね?」
「いや、そこまで大々的にするつもりはないよ。ただ、その可能性があると仄めかすだけだ。そうすれば、私の急な帰国についても、君たちを同行させた意味についても、十分に説明がつく」
「でしょうね。トゥレイス殿下が我が国に留学した本来の目的こそソレでしたからね」
どこか棘を含んだレグルス様の口調に、トゥレイス殿下は不機嫌になるでもなく、スンと無表情になるでもなく、ただただ真剣な面持ちとなった。
「否定はしない。だがそれも、ユーフィリナ嬢と出会うまでの話だ。今の私はユーフィリナ嬢を兄上にも、国にも、差し出す気は毛頭ない」
「当然です。ユーフィリナ嬢を差し出した時点で、俺たちは即敵となります。そこのところを重々肝に銘じておいていただければ、殿下の未だ捨てきれない恋心云々について、とやかく言うつもりはありませんよ。そこは精々諦めがつくまで振られ続けてください」
「レ、レグルス様、一体何を仰って…………」
「あぁ、肝に銘じておこう」
「トゥ、トゥ、トゥレイス殿下まで一体何をッ…………」
そう言えば私、この人に求婚されて断ったんだわ。
すっかり忘れていたけれど。
で、でもあれって、今回の件での私の覚悟を試すようなもので…………
けれどその後、本気とも、諦めるつもりもないとも…………言っていたような…………
今更ながらに気まずさと、恥ずかしさで、身体中の熱が顔に向かって一気に駆けのぼってくる。
だからといって、自らここで蒸し返して、その節は…………と、改めて謝罪するのも変な話だ。
しかし不可抗力とはいえ、しっかり思い出してしまった以上、顔はかっかっと火照り、突然の居た堪れなさに行き場を失った視線は宙を彷徨い、寄る辺もなく泳ぐ。
そして、すっかり熟れてしまった顔を隠すように俯けば、トゥレイス殿下の若干苦笑を滲ませた声が届いた。
「ユーフィリナ嬢、気恥ずかしい思いをさせてすまない。だが、私の気持ちは変わらないし、だからこそ君を兄上や国に差し出すことは絶対にない。誓ってもいい。そこは安心してくれ」
安心していいポイントが、やはり居た堪れない理由と変わりはないのだけど、ここは「ありがとうございます……」と、もはや何に対するお礼なのかも定かではないままに口にする。そんな私に、元凶であるはずのトゥレイス殿下はクスクスと笑って、さらに続けた。
「しかし、どれだけ仄めかす程度とはいえ、兄上が君に興味を持つことは避けられない。我々も君から目を離すことはないが、くれぐれも一人にならないように気をつけてほしい」
「わ、わかりました」
「あと、正確な時間の猶予についてだが……」
真っ赤な顔を未だに持て余している私に目を細めつつ、トゥレイス殿下はカロータのグラッセ(前世でいうところの人参のグラッセ)を両手で持ったフォークで器用に食べているシャムへと視線を移したけれど、シャムはすっかりカロータの甘みに陶酔しきっているようで、その視線に気づかない。
そんなシャムにシェアトが軽く咳払いをして注意を促してみたけれど、それにも気づかなかったシャムは、結局アリオトの「ウサギ、戻ってこい!」という声に、その大きな身体を跳ねさせた。と同時に、カロータの刺さったフォークを皿の上に落としてしまい、ガシャンと音を立てた皿に、長い垂れ耳までもがピンと跳ね上がる。
「ビックリしたにゃ!アリオトいきなりどうしたにゃ!食事中は静かにするもんだにゃ!」
落ちたフォークを両手で挟むようにして拾い上げながらも、至極真っ当な文句を言ったシャムに、「なんでボクがウサギに怒られるわけ?」と、アリオトは腑に落ちないとばかりに眉を寄せる。
ある意味仲がいいともいえる“魔”である一人と一匹のやり取りに、トゥレイス殿下はポリポリと罰が悪そうに頬を掻きながら、割って入った。
「えっと……シャムだったか、すまない。質問をして君の食事を邪魔したのは私だ」
「別に質問くらい構わないにゃ」
きょとんと首を傾げ、しれっとそんなことを宣うシャムにアリオトがはぁ?と目を剥き、即座に噛みつく。
「おいこらウサギ、ちょっと待て。ボクに対する態度と違いすぎやしないか?」
「それはアリオトの日頃の行いのせいにゃ!」
「日頃の行いって…………」
「胸に手を当ててよく考えてみるにゃ!」
「誰が考えるか!」
「これだから“魔の者”は駄目だにゃ……」
「魔獣のくせに“魔の者”に何求めてんだ!」
ご尤もとご尤もなぶつかり合いに、シロとアカが呆れたように囁き合う。思いっきり聞えよがしにだけれど。
「いやはや、互いに至極ご尤もなご意見ですが、“魔の者”相手に日頃の行いを説くのは、さすがに酷な気がしますねぇ」
「言えてるな。とはいえ、魔獣に言われたら“魔の者”も形無しだろ。っていうか、こいつらの日頃ってどんなだ?」
「そこは聞かぬが花ですよ」
「「雪豹と炎狼、うるさい(にゃ)‼」」
うん、それもご尤も。
「――――で、話を戻すが、時間の猶予はスハイル殿下が毒に堪えられる時間――――と、いうことでいいのだろうか?」
それに頷いたのはもちろんシャムだ。
「スハイルとセイリオスなら、断然スハイルの方が弱いにゃ。だからその考えで間違いはにゃいにゃ。そしてスハイルは最悪五日しか持たにゃくて、毒を飲んでからもう二日経ったにゃ。だから猶予はあと三日にゃ」
三日…………
たっぷりと時間があるようでいて、決してそうでもない時間。
実際の話、本来ならばスハイル殿下がこの毒で亡くなることはない。
それはそうだろう。真なる“先見”の継承者であることを示すための毒で死ぬということは、それは偽者であったと証明することに外ならなず、もしくは予めこの毒で死ぬと“先見”の顕現時に見ている場合に限られるからだ。
だから、たとえ解毒薬がなくとも死ぬことはない。
ただ苦しみ続ける時間はそれだけ長くなり、やがて神経は侵され後遺症が残る――――――――それがシャムの言う三日という猶予。
そう、あくまでも本来ならば。
けれど、今回はそう簡単な話でもないらしい。
スハイル殿下を解毒するために許可を得て入った儀式の間で、スハイル殿下の専属護衛騎士であるエルナト様がこっそりと私に告げてきた。
『儀式に使われる毒と解毒薬を盗んだのはおそらく“魔の者”であるフィラウティアでしょう。“晦冥海”を使って盗み出したのだと思われます。そしてここが重要なところですが、今回の騒ぎに“魔の者”が関与したということは、“光の神”の理の外に出たということです。つまり、“先見”で見た死の未来さえ覆る可能性があります。考えたくもありませんが、本来ならば正当な継承者が死ぬはずのないこの毒で、死を迎えることだって十分にあり得るのです。だから、急いでください。正当なる儀式の時間を過ぎてしまえば、そこからは神さえも関与できない未知なる領域。そうなれば、今度こそこの世界も“神の娘”の望みを聞いてくれるかもしれませんが、それもまた絶対とは言い切れないもの。殿下を、兄君を、確実に救いたいと望むならば、不確定要素をできるだけ排除し、毒と対となる解毒薬を手に入れることが肝要です』
それからエルナト様は、まるで愛し子を見つめるように、でもどこか酷く悲し気に、ふわりと柔らかく笑んだ。
『殿下から、貴女の兄君が毎日貴女におまじないをしていると聞きました。私にその資格はないでしょうが、今だけは貴女の現守護者に代わり、この私にさせてください。どうか、どうか、悪しき者たちに貴女の心が、命が、二度と奪われませんよう…………』
祈るようにそう告げたエルナト様は、私の片方の手を握り、もう片方の手を頬に当てた。
じんわりとした熱が、手と頬を通して身体中をゆっくりと巡り、お兄様のソレとはまるで違うのに胸の辺りがほかほかと満たされた。
私の中に、小さいながらも魔力を溜める器があるならば、おそらくきらきらとした温かいもので溢れかえったことだろう。
それはとても不思議な感覚で、何故だが初めこの身体にユーフィリナとしての命が宿った――――――――
そんな気がした。
「しかしさ、そのウサギがいう三日だって王弟の身体がギリ持つ猶予だろ?それにユフィに伝えたエルナト?っていう護衛騎士の話からしたら、儀式が終わればいつどうなるかわからないといった状況じゃない。ま、フィラウティアが絡む以上、そうなるのは当然のことなんだけどさ。だったら、儀式が終わるまでのあと一日を猶予としておいたほうが、より無難だとボクは思うけどね」
「俺もアリオトの意見に賛成だね。三日という数字は可能性であって絶対じゃない。そこに希望的観測が僅かでも含まれる以上、今は最悪だけを考えるべきだ」
「えぇ、私もアリオトとレグルス殿と同意見です。そうなれば、猶予は一日。いえ、スハイル殿下が毒を飲んだのは舞踏会の後―――――午後十一時頃と聞いています。つまり、我々に残された猶予は、正確には一日と約十時間程度となります」
いつにもまして固い口調でそう告げたサルガス様に、皆一様に食堂の時計を見やった。
時計の針が差し示す時間は午後一時十二分。
指の間から砂が零れ落ちていくように、こうしている間にも、刻々と時間だけが失われていく。
焦燥に駆られ、ガタリと誰かが立ち上がった音に、皆して一斉に立ち上がる。
そして――――――――――
「“晦冥海”!」
アリオトの一声に、目の前のテーブルが突如として床に広がった闇へと吞み込まれて消えた。
「おいおい、人の屋敷の食堂のテーブルを何勝手に沈めちゃうかな…………」
という、レグルス様の文句はなおざりに、私たちはすぐ足元に広がる小さな暗黒の海原を覗き込んだ。
デオテラ神聖国に行くにはアリオトの影による転移を使うと聞いている。ということは、これから手を繋ぎここへと飛び込むことになるのだろうか。
それこそ心中さながらに。
なんてことを考えていると、トゥレイス殿下が不服そうに口を開いた。
「まさか、このままここへ飛び込めと?私の記憶違いでないならば、飛び込むや否や、我々の魔力はみるみる吸われていってしまうはずだが?」
「さすが伊達に体験したわけじゃないね……って、ここにいる全員が体験者だっけ。だったら、詳しい説明はいらないよね。ボク自身の影ならともかく、この“晦冥海”に沈めば、君たちのように光の魔力持ちは根こそぎ持っていかれる。闇は光を吸収するものだしね。もう一度体験したいというなら止めやしないけどさ、ただこれは邪魔なテーブルを片すために出しただけだし。ほら、ボクってキレイ好きだから」
ひらひらと手を振りながら軽い口調でそう宣うアリオトに、「いやだからって、何も沈めなくてもいいだろ」という、レグルス様の文句は殊更盛大なシロのため息によって再び有耶無耶となって宙に浮いた。
シロはアリオトに呆れ半分、苛立ち半分といった目を向ける。
「アリオト、時間がないのです。ふざけていないでさっさと例の物を出しなさい」
お目付け役からの命に、アリオトはおどけたように肩を竦めてから、やおら右手の掌を天井に向けて返した。
その掌にはいつの間に取り出したのか、非常に見覚えのある、いや、それととても酷似した箱状の物がちょんと鎮座している。
私は二度、三度と瞬きながらその箱を見つめ、記憶にある光景ごと言葉を絞り出す。
「それは……ロー様の店に預けられていた……転移に使うからくり魔道具の箱…………」
ご明察とばかりにアリオトがにっこりと笑った。
明けましておめでとうございます。
星澄です☆
たくさんの作品の中から、この作品にお目を留めていただきありがとうございます♪
今年もどうぞよろしくお願いいたします☆
年明けてのやっとの投稿。
大変遅くなり申し訳ございません。
今年はもう少しペースをあげて頑張っていきます!(希望)
ということで今回のお話は、まずは北の公爵領での打ち合わせ。
時間の猶予は1日と10時間。
これからビシバシサクサクッと進んで行きますよ〜
時間ないですしね。
恥ずかしながら誤字脱字は見つけ次第、すぐに修正いたします。
何卒ご容赦のほど………。:゜(;´∩`;)゜:。
改めまして
今年もまたどうぞよろしくお願いいたします☆
皆様にとって良き一年となりますように♪
星澄




