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挿話【Side:レグルス】だから今は俺が君を守る(1)

 なんだ、なんだ、なんだ!

 これは一体どういうことなんだ!


 今もし、俺も以外に“読心”を使える奴がいたら、間違いなく俺の心のを読んで呆れるか、憐れに思うことだろう。

 そりゃそうだ。

 絶賛大混乱中なのだから。

 アリオトの謎解きならぬ、千年前の暴露話とやらを聞く前に、この際父上たちも呼んだ方がいいということになり、今俺は王城内の無駄に長い廊下をひた歩いているわけだが、正直、父上たちにどう伝えればいいのか悩んでいる。

 それはもうぐるぐると目が回りそうなほどに。

 そこでちょっと立ち止まり、壁に手を付き、息を吐いた。

 その様子を怪訝そうに城仕えの者たちが見ていくが、一々気にしたりなどしない。

 中には心配そうに声をかけてくれる優しき勇者もいるが、「大丈夫だ。問題ない」と、いつものへらっとした笑みでやり過ごす。

 とにかく今は、ただ落ち着きたかった。

 混乱する頭は元より、主に精神面の方で………


 

 読心の能力―――――――

 人の心を読むことができる能力

 


 今更な話だが、俺は北の公爵家嫡男で現“言霊”の能力者であるレグルス・セプテントリオーネースだ。

 三歳上の姉が一人いるが、とうに嫁いでしまったので、最近顔を見たのは一年前、姉に二人目の子供が生まれ、そのお披露目でやって来た時だ。

 ちなみにこれはあくまでも余談だが、かつて姉は現国王陛下の婚約者最有力候補だった。しかし、国王陛下の頑なすぎる独身主義のせいで、その話は泡沫と消え、姉は初恋であり一目惚れの相手である次期辺境伯のもとへと嫁いでいった。

 早い話、姉とすれば国王陛下の独身主義万歳といったところだろう。

 だから、我が公爵家としても、姉が王妃になれなかったからといって、王家に対しなんの遺恨もない。むしろ両親などは姉の望みが叶ってやれやれと安堵の息を吐いたくらいだ。

 もちろんそこに娘可愛さの気持ちも多少あったと思うが、実のところ、本意はそこではない。

 なんせ、誰もが振り返るほどの美貌と教養を持った我が姉は、大層すぎるその外面とは違い、生来の性格はどちらかというと非常に男勝りなのだ。

 裁縫よりも剣の腕が立ち、ドレスを着て華麗にダンスをするよりもシャツとズボンで馬に跨り、野山を駆けまわる方がいいという、貴族令嬢としては、少々………………いや、かなりお転婆が過ぎる性格をしていた。

 とはいえ、一応それでも公爵令嬢であった姉は、ご立派な外面も持ち合わせ、それなりに誤魔化すことはできるのだが、残念なことにその外面は時限式できっかり一時間しか持たず、最終的にはそのままその外面を自らかなぐり捨てとんずらをする――――事実、馬に乗って逃亡する――――とんでも令嬢だったのだ。

 そんな姉が未来の王妃なんてとんでもないと、うちの両親も、弟である俺も内心戦々恐々としていたのだが、見事その道が国王陛下の頑なな意思によって断たれたことに、全員が全員神に感謝した。

 絶賛行方不明中の神ではあるが…………

 そして姉は、八歳年上の辺境を守る勇猛果敢で、好戦的な野獣…………もとい、百戦錬磨の騎士であり、一目惚れの初恋の相手でもある次期辺境伯のもとへと嫁ぎ、その男勝りなところがいいとすっかり辺境伯家に気に入られ、愛妻な夫にも昼夜問わず可愛がられている――――――らしい。

 うん、物好きはどこの世にもいるものだ。

 とまぁ、そんな姉の話はさておき、俺は将来北の公爵家を継ぐ者として、さらには“読心”の能力を継ぐ者として、姉とは違いそれなりに窮屈な生活を強いられてきた。

 別にそれはいい。俺も自分の立場がどういうものかはそれなりに理解し生きてきた。

 だから、同じ歳であったスハイルの――――――王弟殿下のご学友に選ばれた時も、そういうものなんだろうなという気持ちで、そのお役目を受け入れた。

 そう、お役目であって、お友達ではない。

 しかし、『私は対等の友が欲しいのだ!敬われながら過ごす学友などいらない!私と友になれ!敬意や礼節などそこらにいる犬にでも食わせておけ!』などと、それはもう偉そうな口調でスハイルから泣かれたために(本人は泣いてないと頑として言い張るが、間違いなく泣きべそをかいていた)、仕方なくそのお役目という立場を、野良犬はさすがに無理なので、屋敷で飼っている犬に餌としてくれてやった。

 ま、うちの犬が実際にそれを口にできるわけもないのだが…………

 だが、今の俺にそれが一欠片も残っていないところをみると、うちの犬はどうにかしてそれを平らげてくれたのだろう。

 そのせいで――――――というか、セオリオスの態度のせいで、最近やたらとスハイルに文句を言われるのだが、明らかに毎回巻き添えを喰らっている俺としては、誠に遺憾でしかない。

 そもそも俺たちは、神に与えられた能力を継承する王家と公爵家であり、さらには持ち回り制で宰相という王の両腕となるべき立場として、父たちは友であり、同志であり、臣下、または同僚でもあるため、幼き頃からそれなりに親交があった。

 だから御学友というご立派な名前を一々頂戴しなくとも面識はあったし、王城に父と一緒に行けば、中庭で遊ぶこともあった。

 そのため、お互いの性格はある程度知っていたのだが――――――――

 

 スハイルは昔から気遣い性の損な性格をしていたが、セイリオスは同じ歳の子供ながら、酷く大人びた子供だったように思う。

 常に、飄々としているというか、妙に達観しているというか、同じ歳の俺が言うのもなんだが、とにかく可愛げがなかった。

 無邪気という言葉は母親の腹の中に忘れてきたんじゃないかと、密かに思っていたくらいだ。

 しかも、セイリオスの“幻惑”の能力の顕現は三歳。

 その顕現の早さにも驚いたが、それよりも驚いたのはその髪と瞳の色の変化だった。

 その顕現を境に、白銀に近かった髪色は紫銀に、アイスブルーだった瞳の色もアメジストと徐々に変化していった。

 確かに子供の頃の色は大人になれば多少変わるとも言われているが、セイリオスの場合はその多少の範疇を超えているような気がする。

 スハイルあたりは『母君である南の公爵夫人の色合いが濃く出てきたのだろう』などと呑気なことを言っていたけれど、俺としてはずっと不思議でならないことの一つだった。

 そして、他に変化したことといえば魔力。

 この国では高爵位持ちなほどその魔力量が多いとされており、事実、俺やスハイル、シェアトやサルガスも、その魔力量は庶民に比べて桁違いに多い。けれど、その中でも群を抜いて多いのは、言わずもがなセイリオスである。

 幼少の頃から確かにセイリオスの魔力量は異常なほど多かった。だからこそ能力の顕現も早かったのだろうと思う。

 一般的に、能力の顕現は三つの要素が絡み合い、成されるものだと言われている。

 一つは顕現する能力の種類。

 二つ目がそれを制御できる精神力。

 残る一つが魔力量の多さだ。 

 基本、俺たちの能力は血によって継承するものであるため、魔力を練って放たれる魔法とは異なるものとされている。

 しかし、能力の顕現時には身体と心への負荷が半端ないために、それに堪え得る精神力と、体力に直結するともいわれる魔力量がどうしても不可欠となってくるのだ。

 そのため、“言霊”などは過去の例を取ってみても比較的早い時期に顕現することが多いが、“忘却”や“幻惑”、“読心”などは精神面がある程度成長しきった十代に入ってからがほとんどで、こと“先見”に至っては、二十代、三十代、もしくは四十代とかなり遅い時期の顕現となっている。

 まぁ、“先見”の顕現時に何を見ることになるかを知った今では、もはや納得するしかないのだが…………

 だが、歴史を紐解いても、セイリオスの顕現が三歳だったことは例を見ないほどに早い。いや、早すぎるなんてレベルではない。完全に異常事態だ。

 それでも、三歳にして“幻惑”を顕現させたということは、セイリオスはそれだけの才を持ち合わせていたのだろう。

 これについては認めるしかない。

 いや、認めるも何も、別に僻んでいるわけでもないし、羨んでいるわけでもない。

 人は人、俺は俺なので、そこんとろははっきり言ってどうでもいい。

 しかしだ。顕現の後、セイリオスはその容姿の変化だけでなく、元々多かった魔力量をさらに倍増させた。

 実際、人の魔力量を数値化して見ることはできないが、感覚としてそれを量ることはできる。

 久しぶりに王城の中庭でセイリオスと会った俺は、そのあまりの変化に衝撃を受け、不覚にも文字通り腰を抜かしてしまった。

 辛うじて声を呑み込むことはできたが、もしそれができていなければ、俺はセイリオスに向って『ば、化け物!』と叫ぶところだった。

 今思い出しみても、マジで冷や汗ものである。

 確かにそれほどまでの衝撃を受けたことは事実だが、人の心を無闇に傷つける言葉を簡単に吐いていいはずがない。

 咄嗟だったとはいえ、両手で口を塞ぎ、それを防いだ幼き頃の俺を褒めてやりたいくらいだ。

 ただそのせいで両手が使えず、腰を抜かした拍子に尻に特大の青痣を作る羽目となり、その後暫く椅子に座る事にも難儀してしまったのだが、そんなことはまぁ些末事である(場所が場所だけに、回復師を呼ぶのも憚られた)。

 おかげでセイリオスの心を傷つけることなく(実際傷つくような玉でもないが)、お互いの関係に深い溝を作ることもなく、俺たちはスハイルの御学友となった。

 そこからはさらに一緒にいる機会も増え、その飄々とした雲のように掴めない性格と付き合うことになってしまったのだが…………

 

 

「まいったな……まさかスハイルだけでなく、あのセイリオスまで毒にやられてしまうとは………………」

 酷く掠れた声が王城の廊下に響くでもなく、ぽとりと床に落ちた。

 それを追って、何かの雫が一つ落ちていったが、もちろん気のせいだ。そしてそのまま身体を反転させて、廊下の壁に背を預けたまま天井を見やった。

 細部まで意匠を凝らした天井は、改めて見ると酷く非現実的に思えた。

 その馬鹿馬鹿しいほどの絢爛さに。

 だが、非日常にいるのはむしろ俺のほうで――――――――

 味方がいないわけではない。

 いや、心強い味方は揃っている。

 でも、いつも当然ようにつるんでいた二人がいないことが、ここまで俺に寂寥感を与え、孤独を覚えさせるとは夢にも思わなかった。

 正直、“読心”の能力が十歳で顕現してからは、人と一緒にいるのは苦痛だった。今も苦痛に思っている。

 それなのに、スハイルやセイリオスと一緒にいるのはとても楽で、いつも心のどこかにこびりついていた寂しいという気持ちさえも、ずっと忘れていることができた。

 なのに、今は――――――――

「どうして……どうして…………こんなことに……………………」

 キラキラとやたら眩しい天井から目を守るために、目を覆う形で右腕を乗せる。

 もちろんそれ以外の意味はない。

 袖に何かがじわりと染み込んでいく気配はするが、おそらくそれも気のせいだ。

 孤独は慣れている。

 一人でいれば、いつだって心は凪いだままでいられる。

 しかし今は一人でいるはずなのに、俺の心は一向に凪いでくれない。


「ほんと最悪な気分だ………あぁ……でも、これはあの時とまるで同じだな」


 込み上げてくる苛立ちと、胸を蝕む不快感。

 その持て余す程の不快感を過去の記憶の中で見つけ、俺は腕の下で自嘲した。

  

 

 能力を顕現させる時、少なからずその能力は暴走するという。

 俺も例に漏れず、“読心”を顕現させた時、その能力を暴走させた。

 といっても、俺の場合は暴走というより、すべてが無防備になってしまっただけなのだが。

 

 何がきっかけだったのか――――――

 

 その記憶は定かではない。

 ただ、当時“読心”の能力者だった父は、王の右腕をしており、俺たちは領地ではなく王都にある屋敷に住んでいた。

 そしてその頃の父は、家族である俺たちとどこか一線を引いているようで………

 今にして思えば、家族の心をうっかり読んでしまわないように、父なりに気を遣っていたのだと思う。

 その証拠に“読心”の能力を持たない今の父は、それはもうあの頃のブランクを取り戻すかのように、俺たち家族をかまい倒してくる。

 穏やかな貴婦人である母までもが、『少しは“待て”を覚えてくださいませ!』と声を荒げてしまうほどにだ。

 でもあの当時の俺は寂しく感じていた。

 できることなら、うざいほどかまわれるよりマシだぞ、と、教えてやりたいところだが、そんなことになるとも知らない昔の俺は、もしかしたら父は俺たち家族を愛していないのかもしれないと、そんな盛大な勘違いをしたりもしていた。

 だから俺は、そんな父の気持ちを知りたいと思ったのだと思う。

 我ながらほんと馬鹿げたことに。

 屋敷に戻るなり、いつもさっさと部屋に籠ってしまう父。

 必要最小限でしか俺たち家族とは触れ合おうとしない父。

 そのきっかけはともかく、何故?という気持ちが俺の中で風船のように膨らみ続け、ある日突然爆発した。


 瞬間―――――――――

 

 屋敷中に蠢くありとあらゆる感情が、俺の中に怒涛の如く一気に押し寄せてきた。

 綺麗なモノもあれば、醜きモノもある。

 知りたかったモノもあれば、永遠に知りたくなかったモノまである。

 それらの気持ちがぐちゃぐちゃと混ざり合った状態で、俺の心を浸食していき、頭の中ではぐわんぐわんと不快な音として鳴り響いた。

 気が狂うと思った。

 このまま死んでしまうとも。


『わぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼』


 発狂の声を上げて、必死に耳を塞ぐけれど、俺の頭の中を土足で踏み荒らす、無遠慮な他人の心の声が鳴り止むことはなかった。

 それどころか、耳が拾う音を遮ったことで、頭を占領する声がより鮮明となる。

『嫌だ!嫌だ!何も聞きたくない!誰か助けて!』

 そんな自分の声すらも掻き消してしまうほど、俺の頭と心を掻き乱してくる誰の心かもわからぬ声に、自己防衛本能で意識を飛ばしかけた瞬間、異変に気がついた父がすぐさま俺を抱きかかえ、屋敷の地下にある特殊な部屋へと連れて行き、そのまま閉じ込めた。

 と同時に、あれ程暴力的な勢いで雪崩れ込んできていた他人の心の声がふっと消えた。

 その代わりに聞こえきてのは、部屋の外にいる父の声だ。

 

『この部屋は、“読心”の能力を顕現させた者を守るための部屋だ。この部屋には特別な結界が敷かれているから、ここに入っている限り、誰の心の声も聞こえてくることはない。だが、能力者となった以上は、ずっとこの部屋に守られているわけにもいかない。これからはその能力を制御できるように訓練していく必要がある。レグルス…………辛いだろうとは思うが、私も、お前の祖父も、ご先祖樣たちも乗り越えられたことだ。一日でも早くこの部屋から出られるよう、励むのだ」


 励むのだ――――――と言われて、どうやって?という疑問に持つよりも先に、嫌だ!と思った。

 また、誰彼構わず人の心が防ぎようもなく雪崩れ込んでくるかと思うと恐怖でしかなかった。

 だから俺は、制御できるように励むのではなく、その部屋に閉じ籠ることを選んだ。

 言うなれば、能力者誕生というより、完全なる引き籠もりの出来上がりだ。

 地下にあるので窓もない。

 しかし、能力の継承者であり、次期公爵家当主を約束された者を閉じ込めておく部屋は、すべてが快適に調っていた。

 食事はしっかり三食。

 ほとんどは父が自らそれを運んでくれ、父が仕事で不在の時には、家令が運んでくれる。

 当然の風呂もあるし、清潔なトイレもあれば、寝心地のいいベッドもある。

 さらには魔法の修練のためか、はたまた単なるストレス解消のためか、魔力の発散場所もしっかりと設けられており、ちょっとした軽い運動もできた。

 そのため何一つ不便を覚えないどころか、むしろ心は穏やかに凪いでいた。

 孤独は慣れている。

 一人でいれば、いつだって心は凪いだままでいられる。

 だからこのままでいいと、俺は父を拒み、母も姉も拒み、さらには御学友であるスハイルやセイリオスまで拒んで、その部屋に籠り続けた。

 

 そして一ヶ月、二ヶ月と過ぎ、三ヶ月経った。

 地下室にあった本はすべて読みつくした。

 時に退屈だと思わなくもないが、あの時の恐怖を思うと、部屋を出る気には到底なれなかった。

 父は俺のもとに毎日のように訪れ、時間が許す限り俺の傍にいようとしてくれたが、ずっと俺たちと距離を取っていたくせに、何を今更という気持ちの方が強く、素直になれなかった。

 今なら“読心”の能力者であった父の気持ちは痛いほどわかるのだが(だからといって、あのかまいたがりには辟易するが)、その頃十歳のガキだった俺は自分が受けた寂しさだけを優先させて、父を拒絶した。

 どうせ、大事なのは俺ではなく、()()()()()()()()()()()()()()なのだろう――――――と。

 だからその日も、俺はその部屋に一人でいた。

 それでいいと思っていた。

 ベッドの上で目を瞑り、ただ無意味に流れているだけの時間をやり過ごす。

 決まった時間にやって来る食事だけが、俺に一日の始まりと終わりを教えてくれた。

 でもその日、晩御飯を食べ、今日も意味なく終わるのかとぼんやり考えていると、不意に空気が揺らぐ気配がして、俺は反射的に目を開けた。

 俺だけがいる部屋。

 他の誰かがいるはずもない部屋。

 なのに、一人の少女が不思議そうな面持ちでぽつんと立っていた。

 白金の髪に、澄んだ空色の瞳を持った、淡い光を放つ少女。

 まるで天使のような清廉さと愛くるしさを併せ持つ少女に、どこから入ってきたのかという疑問よりも、もしかしたら彼女の心の声が聞こえてしまうかもしれないという恐怖よりも、ただただその存在に、俺の瞳も心もすべて奪われてしまう。

 そして―――――――――


『こんにちは。地下だけど、とても素敵なお部屋ね』


 キョロキョロと部屋を見回しながら、ふわりと笑った少女。

  

 そう、この日。

 スハイルの想い人――――――

 “白金の君”である少女に、俺もまた邂逅した。

 

 

 

こんにちは。星澄です☆ 

たくさんの作品の中から、この作品にお目を留めていただきありがとうございます♪


はい、今日からまた新章です。

といってもレグルスSideのお話ですが………

ちなみにあともう一回、レグルスのお話にお付き合いくださいね。



恥ずかしながら誤字脱字は見つけ次第、すぐに修正いたします。

何卒ご容赦のほど………。:゜(;´∩`;)゜:。


どうぞよろしくお願いいたします☆



星澄

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