第2話 滝に眠る祠(後編)
5人は部屋を出て、洞窟に入った。どうやら無限に続く部屋を抜けだしたようだ。
「やっと抜けた!」
5人はほっとした。だがその先には鍵の掛かった扉があった。
「鍵か」
「この近くに鍵があるんだろう」
突然、入り口の扉が閉まった。そして、鍵のかかった扉の前に敵が現れ、襲い掛かってきた。1匹のリヴァイアサンと2匹のトカゲの戦士と2匹のトカゲの魔法使いだ。1匹のトカゲの戦士は鍵を持っていた。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。5匹はこれだけではびくともしない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。やはりびくともしない。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「炎の裁きを!」
表情が苦しくなったトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、しっかり耐えていた。
「氷の裁きを!」
もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法電5人を氷漬けにした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは氷漬けになった。
「ガオー!」
リヴァイアサンはサムに噛みついた。サムは大きなダメージを受け、毒に侵された。
「グルルル・・・」
サラは雷の息を吐いた。5匹は大きなダメージを受けた。レミーの攻撃も食らったトカゲの魔法使いは倒れた。
「死ね!」
トカゲの戦士は光り輝く槍でレミーを突いた。槍はレミーの体を貫き、レミーは倒れた。
「食らえ!」
もう1匹のトカゲの戦士は光り輝く槍でサムを突いた。槍はサムの体を貫き、サムは倒れた。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。4匹はびくともしない。
「水の裁きを!」
トカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。3人は大きなダメージを受け、マルコスとサムは倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、4人を復帰させた。
「覚悟しろ!」
トカゲの戦士は光り輝く槍でマルコスを突いた。槍はマルコスの体を貫き、マルコスは倒れた。
「食らえ!」
もう1匹のトカゲの戦士は光り輝く槍でサラを突いた。だが硬い皮膚のサラには全く効かず、槍は真っ二つに折れた。
「ガオー!」
リヴァイアサンはレミーに噛みついた。レミーは大きなダメージを受け、毒に侵された。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。リヴァイアサンと2匹のトカゲの戦士は表情が苦しくなった。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。リヴァイアサンと2匹のトカゲの戦士は倒れ、トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「炎の裁きを!」
トカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。4人は大きなダメージを受けたが、何とか耐えていた。
「命の奇跡を!」
サラは魔法でマルコスを復帰させた。
「とどめだ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。トカゲの魔法使いは倒れた。
「この鍵だ!」
サラはトカゲの魔法使いの首にかかっていた鍵を取った。
「行こう!」
サラは鍵を開け、扉を開けた。4人はサラの後に続いて、扉の向こうに向かった。
扉の向こうは湖だ。湖の水は澄んでいた。湖の対岸には洞窟がある。だが、渡るための道はどこにもない。湖の中には肉食魚が待ち構えていた。
「きれいね。祠の中にこんな湖があるなんて」
「でもどうやって向こうに行くんだろう」
サムは深く考え込んだ。湖には大漁の肉食魚がいる。どうすればいいんだろう。
その時、今さっき入ってきた扉が閉まった。閉まる音に反応して、5人は驚いた。
「何だ?閉まったぞ!」
閉まる扉を見て、サムは再び前を向いた。すると、水の中から、怪物が現れた。その怪物は水でできた巨大なドラゴンで、村長の本当の姿にそっくりだ。
「何だありゃ・・・」
「来るぞ!」
巨大な水のドラゴンは5人を見つけると、ゆっくりと迫ってきた。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。敵には効いていたが、びくともしない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。それでもびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。だが全く効かない。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な水のドラゴンはびくともしない。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。大きなダメージを受けたが、巨大な水のドラゴンはびくともしない。
「グルルル・・・」
巨大な水のドラゴンは大津波となって5人に襲い掛かった。5人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。少しは効いたが、びくともしない。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な水のドラゴンは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。
「グルルル・・・」
サラは雷の息を吐いた。巨大な水のドラゴンは少し苦しい表情になったが、すぐに持ち直した。
「ガオー!」
巨大なドラゴンは巨大な水柱を落とした。5人は大きなダメージを受け、レミーは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。だがレミーはそれだけではあまり回復しなかった。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な水のドラゴンはびくともしない。
「えいっ!」
レミーは雷を帯びた剣で斬りつけた。それでも巨大な水のドラゴンはびくともしない。
「グルルル・・・」
サラの体は輝き始めた。強い攻撃を仕掛けようとしている。だが、巨大な水のドラゴンは表情を変えない。
「ガオー!」
巨大な水のドラゴンは更に大きな大津波となって、5人に襲い掛かった。マルコスとサムとレミーは倒れた。
「癒しの力を!」
バズは魔法で2人を回復させた。
「ガオー!」
サラは光をまとって巨大な水のドラゴンに体当たりした。巨大な水のドラゴンは驚き、大きな地響きを立てて、倒れた。
「倒した!」
バズは驚いていた。更にはこんな能力があったのか。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーを復帰させた。
5人が巨大な水のドラゴンを倒すと、扉が開いた。
「開いた!」
サムは後ろを振り向くと、再び開いた扉が見えた。
その時、水の中から通路が出てきた。その通路は対岸の入口まで続いている。
「対岸まで行ける!」
「よかった。これで先に進める!」
5人は喜び、対岸の入り口に向かった。
と、その時、再び地響きがした。5人は驚き、辺りを見渡した。
「今度は何だ?」
「倒したはずなのに」
サラは戸惑っていた。敵が今さっき倒して、先に行けるようになったのに、どうして?
「サラ、あれ見て!」
マルコスが指さす方向には、巨大な水の龍がいた。水の龍は飛び跳ねながらこっちに近づいてきた。
「走れ! 通路を壊すかもしれないぞ!」
5人は全速力で対岸の入り口に向かった。その直後、巨大な水の龍は現れた足場を壊し始めた。
「やっぱり!」
「早く逃げよう!」
5人は更に足を速めた。その間にも巨大な水の龍は足場を次々と壊していく。
「早く! 早く!」
巨大な水の龍は更に迫ってくる。巨大な水の龍は舌を見せている。まるで獲物を狙っているかのようだ。
「渡り切ったわね」
何とかわたり切った5人は、入口に入ろうとした。だが、また扉がふさがれた。
「またやっつけないと先に進めないパターンか」
「じゃあ、やってやろうじゃん!」
マルコスとバズはやる気満々だ。巨大な水の龍はそれにこたえるかのように襲い掛かってきた。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な水の龍はひるんだが、びくともしない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。それでもびくともしない。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。だが、巨大な水の龍にはあまり効かない。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な水の龍はびくともしない。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。だがびくともしない。
「グルルル・・・」
巨大な水の龍は大波に変身し、襲い掛かってきた。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。だがマルコスとレミーはまだ完全に回復していなかった。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。マルコスとレミーは完全に回復した。
「それっ!」
レミーは姿を消して、何度も斬りつけた。巨大な水の龍にはほとんど効かない。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。それでも巨大な水の龍はびくともしない。
「ギャオー!」
サラは雷の息を吐いた。大きなダメージは与えたが、全く効いていないような表情だ。
「ガオー!」
巨大な水の龍は強烈な水鉄砲を浴びせた。レミーは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でレミーを復帰させた。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。効いてはいるが、巨大な水の龍はそれでもびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。やはりびくともしない。
「えいっ!」
レミーは姿を消して、雷を帯びた剣で斬りつけた。巨大な水の龍は全くびくともしない。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。巨大な水の龍は全く効いていないような表情だ。
「グルルル・・・」
巨大な水の龍は大津波となって、5人に襲い掛かった。5人は大きなダメージを受けたが、何とか耐えていた。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。あまりにも協力で、1人だけでは回復が間に合わない。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な水の龍は体が少し崩れかけていたが、何とか耐えていた。
「それっ!」
レミーは姿を消して、何度も斬りつけた。巨大な水の龍は少し表情が苦しくなったが、耐えていた。
「グルルル・・・」
サラは雷の息を吐いた。巨大な水の龍は少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
巨大な水の龍は強烈な水鉄砲をサムに浴びせた。倒れはしなかったが、サムは表情が苦しくなった。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な水の龍は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で自分の体力を回復した。
「死ね!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な水の龍は更に表情が苦しくなった。
「えいっ!」
レミーは姿を消して、雷を帯びた剣で斬りつけた。巨大な水の龍はますます表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
サラは雷の息を吐いた。巨大な水の龍は巨大な水しぶきを上げて倒れた。それと共に、閉ざされた扉が開いた。
「大変だったね」
「また強敵、また強敵で大変だね」
「みんな体力が高いから大変よ」
5人はここの敵の体力の高さに驚いていた。よく聞いているのに、なかなか表情が苦しくならない。もっと強力な魔法が出せればいいのに。サムとバズは願っていた。
「有効な魔法を使ってるんだけど、それでもだめなんだよ」
「ほんとほんと。もっと強い攻撃ができればいいんだけど」
バズはもっと強い攻撃ができれば敵を早く蹴散らすことができるのにと思っていた。連戦連戦でバズは汗をかいていた。
「次に行こう!」
サラは開いた入口に向かった。4人はそれに続いた。
洞窟を抜けると、開けた所に出た。目の前に美しい湖があり、滝の音が聞こえる。
サラは後ろを振り向いた。するとそこには、滝があった。滝も湖も水が清らかだ。
「こんなところに滝が!」
「きれい」
5人はその美しさに見とれていた。
「知ってる人いるのかな?」
「たぶんいないだろう。こんな険しい道の先にあるんだもん」
確かにそうだ。ガーデの滝のガイドブックにこんな滝があることは載っていない。あまりにも奥にあるからだろう。
「そうね」
サラがつぶやいたその時、敵が襲い掛かってきた。3匹のリヴァイアサンと2匹のトカゲの魔法使いだ。
「くそっ、油断してたら敵が襲い掛かってきた!」
「やるしかないわ!」
マルコスは拳を握り締めた。やる気満々だ。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。5匹は全然びくともしない。
バズはトカゲの魔法使いに噛みついた。トカゲの魔法使いはそれほど大きなダメージを受けなかった。だが、毒に侵された。
「水の裁きを!」
毒に侵されたトカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、しっかりと耐えていた。
「炎の裁きを!」
もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は再び大きなダメージを受け、少し表情が苦しくなった。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。毒に侵されたトカゲの魔法使いは少し表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も食らったトカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
リヴァイアサンはレミーに噛みついた。レミーは大きなダメージを受け、毒に侵された。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。レミーやマルコスの攻撃も食らったトカゲの魔法使いは倒れた。
「グルルル・・・」
リヴァイアサンはサラに噛みついた。だがあまり効かず、毒に侵されない。
「ガオー!」
別のリヴァイアサンはマルコスに噛みついた。マルコスは大きなダメージを受け、毒に侵された。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。
「炎の裁きを!」
トカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受けた。だが十分回復していたので、耐えることができた。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。食らったトカゲの魔法使いは少し表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いはさらに苦しい表情になった。
「グルルル・・・」
サラは雷の息を吐いた。トカゲの魔法使いは倒れ、3匹のリヴァイアサンは少し表情が苦しくなった。
「ガオー!」
リヴァイアサンは大津波を起こした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
もう1匹のリヴァイアサンはバズに噛みついた。バズは大きなダメージを受けたものの、毒に侵されない。
「ガオー!」
また1匹のリヴァイアサンはマルコスに噛みついた。マルコスは大きなダメージを受け、倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でマルコスを復帰させた。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。リヴァイアサンは大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も受けたリヴァイアサンは倒れた。
「癒しの力を!」
サラは魔法で5人を回復させた。
「ガオー!」
リヴァイアサンは大津波を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、何とか耐えることができた。
「グルルル・・・」
別のリヴァイアサンも大津波を起こした。5人は大きなダメージを受け、サラ以外の4人は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。リヴァイアサンは表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。別のリヴァイアサンも表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。2匹のリヴァイアサンは倒れた。
「美しさに油断してちゃだめよ」
サラは4人に警告した。この先は細い崖だ。その下の湖には肉食魚が泳いでいる。5人は慎重に歩いていた。辺りには滝の音しか聞こえない。とても静かだ。
「慎重に行こう」
5人は崖に沿って慎重に歩いていた。バズが下を見ると、肉食魚が口を開けて獲物を待っている。バズは身が震えた。この下に落ちたら命がない。慎重に行かねば。
慎重に歩いて、5人は細い崖を抜けた。5人は対岸から滝を見た。滝は美しく、大きな音を立てて流れている。
「やっと渡れたわね」
「早く行きましょ」
5人はその先の洞窟に進もうとした。だが、敵た襲い掛かってきた。3匹の半魚人と2匹のトカゲの魔法使いだ。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。5匹は大きなダメージを受けたが、1匹の半魚人がしびれた。だが、びくともしない。
「天の裁きを!」
サムも魔法で強烈な雷を落とした。5匹は再び大きなダメージを受けたが、それでもびくともしない。
「水の裁きを!」
トカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。5人は大きなダメージを受けた。だが、それだけではびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。トカゲの魔法使いは少し厳しい表情になった。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「炎の裁きを!」
表情が苦しくなったトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとサムとレミーは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
サラは魔法で5人を回復させた。
半魚人は光り輝く剣でサラを斬りつけた。だが、硬い皮膚のサラには全く効かず、剣は真っ二つに折れた。
「食らえ!」
もう1匹の半魚人はレミーを何度も斬りつけた。レミーは表情が苦しくなったが、サラの回復魔法のおかげで何とか倒れずに済んだ。
「死ね!」
更にもう1匹の半魚人は光り輝く剣でマルコスを斬りつけた。マルコスは倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でマルコスを復帰させた。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。トカゲの魔法使いは倒れた。
「星の怒りを!」
トカゲの魔法使いは魔法で大量の流れ星を落とした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
半魚人はレミーを何度も斬りつけた。レミーは倒れた。
「死ね!」
半魚人はマルコスを何度も斬りつけた。マルコスは倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、マルコスとレミーを復帰させた。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。トカゲの魔法使いは倒れた。3匹の半魚人は少し表情が苦しくなった。
「天の裁きを!」
サムも魔法で強烈な雷を落とした。3匹の半魚人は表情が苦しくなった。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。半魚人は倒れた。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。残った2匹の半魚人は倒れた。
「行きましょ」
5人は洞窟に進んだ。その先は暗い。途中でカーブしていると思われる。
「襲ってこないか心配だ」
「慎重に行きましょ」
洞窟内は細くて暗い。いつ敵が襲い掛かってきてもおかしくない状況だ。
結局、洞窟には敵が出てこなかった。洞窟を抜けると、再び湖のある場所に出た。
「ここにも湖があるわね」
「美しいわね」
「山奥にこんなのがあるって、すごいね」
「うん」
ここでも5人は見とれていた。だが、今は見とれている時ではない。一刻も早く聖水神レトウ様を助け出さなくては。
「早く行きましょ」
5人が進もうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。3匹のリヴァイアサンと2匹のトカゲの魔法使いだ。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。それだけでは5匹はびくともしない。
「星の怒りを!」
トカゲの魔法使いは魔法で大量の流れ星を落とした。5人は大きなダメージを受けたが、何とか耐えていた。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。
「炎の力を!」
もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、回復のおかげでしっかりと耐えることができた。
「えいっ!」
レミーは5人に分身して、雷を帯びた剣で5匹を斬りつけた。5人は大きなダメージを受け、1匹のリヴァイアサンがしびれた。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。1匹のリヴァイアサンは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。マルコスの攻撃も食らったリヴァイアサンが倒れた。
「ガオー!」
リヴァイアサンがサラに噛みついた。だが皮膚の硬いサラにはあまり効かず、毒に侵されなかった。リヴァイアサンの歯が欠けた。
もう1匹のリヴァイアサンはしびれていて、全く行動することができなかった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を完全に回復させた。
「水の裁きを!」
トカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。だが5人はびくともしない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。4匹は大きなダメージを受け、2匹のリヴァイアサンは表情が苦しくなった。
「それっ!」
レミーは4匹に分身して、雷を帯びた剣で斬りつけた。2匹のリヴァイアサンは倒れ、2匹のトカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは更に表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
サラは雷の息を吐いた。2匹のトカゲの魔法使いは倒れた。
「早く行こう!」
5人は慎重に歩いていた。ここも細い崖になっている。この湖にも多くの肉食魚が泳いでいる。落ちたらまず命はないだろう。
慎重に歩き続けて、5人は向こうの洞窟にやってきた。その入り口は、今さっき通った洞窟の入り口に似ている。
「いつまでこんなところを歩くんだろう」
「諦めないで。諦めたら人間がみんないなくなるんだから」
サラの応援を背に、5人は先に進んだ。この先に何があるかわからない。でも人間の未来のために進まねば。
5人が次の洞窟に進もうとしたその時、敵が襲い掛かってきた。1匹のトカゲの戦士と2匹のリヴァイアサンと2匹のトカゲの魔法使いだ。
バズはバジリスクに目でにらみつけた。トカゲの戦士と1匹のリヴァイアサンが一撃で倒れた。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。3匹は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「炎の裁きを!」
トカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「水の裁きを!」
もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法で大津波を起こした。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは表情が苦しくなった。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。だがリヴァイアサンはびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。リヴァイアサンは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
サラは魔法で5人を回復させた。
「ガオー!」
リヴァイアサンは毒の牙でマルコスに噛みついた。マルコスは大きなダメージを受け、毒に侵された。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。リヴァイアサンは倒れた。
レミーは持っていた毒消し草でマルコスの毒を消した。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。トカゲの魔法使いは表情が苦しくなった。
「星の怒りを!」
表情が苦しくなったトカゲの魔法使いは魔法で大量の流れ星を落とした。5人は大きなダメージを受けたが、2人がかりで回復したためにしっかりと耐えていた。
「炎の怒りを!」
もう1匹のトカゲの魔法使いは魔法で溶岩を起こした。マルコスは表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。1匹のトカゲの魔法使いは倒れ、もう1匹は表情が苦しくなった。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。最後に残ったトカゲの魔法使いは倒れた。
「気を取り直して行こう!」
「うん!」
5人は先に進んだ。この先には何が待っているんだろう。また滝のある地底湖だろうか。それとも無限ループの通路だろうか。どんな通路であっても進まねば。それが自分たちに与えられた使命だから。
洞窟を抜けると、また湖のある開けた所に出た。見渡すと、ここにも湖がある。この湖も美しい。
「ここにも湖が!」
「きれいね」
5人は見とれていた。だが、バズは何に気づいた。この先に洞窟がない。今まで通ってきた洞窟には会ったのに、どうしてだ。
「でもこの先に洞窟ないよ。どこだろう」
その時、サラが指をさした。その先には、滝がある。
「あれ見て!」
「ん?」
サラの声を聴いて、4人は滝をよく見た。だが、何も見えないように見える。ごく普通の滝のようだ。
「あの滝の裏に洞窟がある!」
4人は滝をよく見た。滝の裏に洞窟がある。4人は驚いた。
「本当だ!」
5人は細い崖をへばりつくように進み、滝の裏にある通路に向かった。
「こんなところに洞窟の入り口があるなんて驚きだわ」
数分かけて、5人は崖を抜けて滝の裏の通路にやってきた。滝の音がより一層聞こえる。滝の裏は比較的ひんやりしている。
「早く行きましょ」
サラの後に続いて、4人は洞窟に入った。洞窟はまっすぐになっていて、洞窟の先の風景がうっすらと見えている。どうやら湖があるみたいだ。
5人は洞窟を抜け、再び開けた所に出た。そこは大きな湖だ。右端には細い崖がある。だが今さっきのより少し広い。歩いて走れそうなぐらいだ。またここを通らなければならない。この湖にも大量の肉食魚がいた。
「またここを通らなきゃならないのか」
マルコスはあきれていた。だが、世界を救うためなら通らなければならない。5人は崖を慎重に歩き始めた。
「怖いわね」
レミーは崖から湖を見た。湖には多くの肉食魚が口を開けて待っていた。
「慎重に渡りましょ」
サラは先頭に立ち、4人はそれに続いた。
その時、音を立てて崖が崩れてきた。5人は驚き、走り出した。崖の向こうには洞窟の入り口がある。そこに逃げよう。
「今度は崖が崩れてきた!」
「急げ!」
5人は全速力で洞窟の入り口に向かった。崖から落ちたら肉食魚の餌食になるに違いない。ここで死にたくない。人間を救うまで死ねない。
5人は崖を抜けて、洞窟の入り口の前に立った。入ろうとしたその時、再び扉が閉まった。
「またふさがれた!」
突然、地響きが起こった。すると、湖にいた肉食魚が合体し始め、巨大な魚となって襲い掛かってきた。
「何じゃこの巨大な魚は」
「また敵だ!」
5人は驚いた。肉食魚が合体して巨大な魚になって襲い掛かってくると思っていなかった。
「何度でもやってやろうじゃないか!」
マルコスは拳を握り締めた。やる気満々だ。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な魚はびくともしない。体力が高いと思われる。
「ガオー!」
巨大な魚は大きな木場でマルコスに噛みついた。マルコスは大きなダメージを受け、倒れた。
「命の奇跡を!」
すぐさまサムは魔法でマルコスを復帰させた。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもびくともしない。
「グルルル・・・」
サラは雷の息を吐いた。巨大な魚は痛がったが、それでもびくともしない。
「ガオー!」
巨大な魚は大津波に変身して襲い掛かってきた。5人は大きなダメージを受けた。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な魚はびくともしない。効いてはいたが、体力が高かった。
「ガオー!」
巨大な魚はレミーに噛みついた。レミーは大きなダメージを受け、毒に侵された。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。確実によく効いていたが、それでも巨大な魚はびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。巨大な魚は少し表情が苦しくなったが、すぐに気を取り直した。
「ガオー!」
サラは雷の息を吐いた。巨大な魚は少し表情が苦しくなった。
巨大な魚はサラに噛みついた。だが、皮膚の硬いサラにはあまり効かない。巨大な魚は驚き、水の上に戻った。
「癒しの力を!」
バズは魔法でレミーの体の毒を消した。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。巨大な魚は苦しい表情になった。
「ガオー!」
巨大な魚は大津波に変身して襲い掛かってきた。先ほどのより大きく、5人は大きなダメージを受け、5人とも表情が苦しくなった。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。巨大な魚はより一層苦しい表情になった。
「とどめだ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。巨大な魚は倒れ、水面に消えた。それと共に、湖の肉食魚は全ていなくなった。
「いなくなったわね」
「まさか、肉食魚がこんな力を持っているとは」
「さぁ、その先に行こう!」
5人は洞窟に入った。洞窟の中はカーブしていて、先が見えない。
洞窟を抜けると、そこは広い部屋だ。そこは、石と化した巨大なイカがある。それこそ、聖水神レトウだ。
「あれが?」
「聖水神レトウ様?」
「やはり来たか」
誰かの声に気づき、5人は振り返った。すると、向こうの崖に1人の男がいる。グリード同様、ハンサムな顔をしている。
「お前は?」
「私はアレックス」
その男がアレックスだ。アインガーデビレッジの村民を洗脳して、封印された聖水神レトウを守っている。12使徒の1人で、その中でももっとはハンサムだと言われている。
「お前がアインガーデビレッジの人々を洗脳したのか?」
マルコスは怒りに満ちていた。マルコスは拳を握り締めた。村を丸ごと乗っ取ったアレックスが許せなかった。
「ああ。お前らが来るのを防ぐためにさ」
アレックスは笑みを浮かべた。アレックスは洗脳して仲間を増やすのが楽しいと思っていた。
「そんなことを」
「許せない!」
サラとレミーも拳を握り締めた。2人も洗脳したアレックスが許せなかった。
「それに、私は信じる人が欲しかったのですよ」
アレックスは満足そうな表情をしていた。アインガーデビレッジの人々を洗脳して自分の仲間にできて満足だった。
「そんなことで洗脳するなんて、許せない!」
サムは怒っていた。洗脳なんて、許せない。自分を洗脳した神龍教なんて、許せない。サムも拳を握り締めた。
「信じる人が増えるのは素晴らしいことですよ、私にとってはね」
「私にとって?」
アレックスはどうして神龍教の信者になったか、語り始めた。
「私は両親とともに幸せな人生を送ってきた。だが、父が痴漢の疑いにかけられた。本当は違っていたのに。父は会社を解雇され、私は学校でいじめにあった。私は自殺しようとした。そこにやってきたのが、神龍教の信者だ。いじめた人間、父を痴漢に疑った奴らを憎む心を認められたのだ。私は偉大なる創造神王神龍様に救いの言葉を与えられた。それからの私は魔獣の力を与えられ、神龍教の12使徒にまで成り上がることができた。そして、私をいじめた人々や父を痴漢と疑った人々を偉大なる創造神王神龍様の生贄に捧げることができた。ああ、何て素晴らしいことよ!」
アレックスは信者になる前の日々を思い出していた。父が痴漢の疑いにかけられる前はいい日々だったのに。あの時自分は信頼を失った。いじめられた。父は何もやってないのに。人生をやり直そうと自殺を考えた。だが、神龍教に拾われて、信者となり、12使徒になるまでに這い上がった。自分の人間への憎しみの心を認めてくれた神龍教に感謝した。本当に痴漢をした人を殺すことができて、いじめた奴らを殺すことができた。これほど素晴らしいことはない。にくい人間をもっともっと王神龍の生贄に捧げたいと思っていた。
「それを素晴らしいと呼べるなんて、狂ってるわ!」
「狂っているだと?あなたが狂ってるのですよ」
アレックスは笑みを浮かべた。神龍教の信者になって、12使徒になった自分に怖い者はいない。憎い奴らはみんな王神龍の生贄に捧げればいい。それが王神龍への愛だと思っていた。
「狂ってるのはあなたの方よ。憎いから王神龍の生贄に捧げるお前が許せない!」
「なるほど、私の考えが気に入らないというのですね。それでは、あなたには消えてもらわねばなりませんね。レトウも渡しませんよ。かかってきなさい」
アレックスは巨大な水のドラゴンに変身した。アレックスが襲い掛かってきた。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。アレックスにはよく効いているが、体力が高くてびくともしない。
「もっと力を!」
サムは魔法でサラの攻撃力を2倍にした。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。だがアレックスはびくともしない。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。それでもアレックスはびくともしない。
「ガオー!」
サラは強烈な雷の息を吐いた。攻撃力が2倍になってダメージがぐんと大きくなった。それでもアレックスの表情は変わらない。
「グルルル・・・」
アレックスは大津波に変身して5人に襲い掛かった。5人は大きなダメージを受けたが、なんとか耐えていた。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「もっと力を!」
サムは魔法でマルコスの攻撃力を2倍にした。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で何度も斬りつけた。アレックスの表情は依然として変わらない。ただ、確実に大きなダメージを与えていた。
「覚悟しろ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。攻撃力が2倍になったものの、アレックスはびくともしない。
「ギャオー!」
サラは強烈な雷の息を吐いた。やはりアレックスはびくともしない。
「ガオー!」
アレックスは巨大な牙でレミーに噛みついた。レミーは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
すぐさまバズは魔法でレミーを復帰させた。
「もっと力を!」
サムは魔法でレミーの攻撃力を2倍にした。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。アレックスは少し表情が苦しくなったものの、すぐに持ち直した。
「ガオー!」
サラは強烈な雷の息を吐いた。それでもアレックスはびくともしない。
「グルルル・・・」
アレックスはマルコスに噛みついた。マルコスは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でマルコスを復帰させた。
「もっと力を!」
サムは魔法でマルコスの攻撃力を2倍にした。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。アレックスは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。まだまだ体力があるみたいだ。
「グルルル・・・」
サラは強烈な雷の息を吐いた。アレックスは少し表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
アレックスは魔法で自分の体力を回復させた。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。体力を回復したアレックスはびくともしない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。アレックスは少し表情が苦しくなった。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。アレックスは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。アレックスは更に表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは強烈な雷の息を吐いた。アレックスは前かがみになった。倒れそうだ。
「癒しの力を!」
アレックスは魔法で体力を完全に回復させた。あれだけ攻撃したのにまたやり直しだ。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。アレックスはびくともしない。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。それでもアレックスはびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、雷を帯びた剣で斬りつけた。やはりアレックスはびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。アレックスは少し表情が苦しくなったが、すぐに持ち直した。
「ガオー!」
サラは強烈な雷の息を吐いた。アレックスは少し表情が苦しくなったが、持ち直した。だが、持ち直すまでの時間が少し長い。
「癒しの力を!」
アレックスは魔法で自分の体力を回復した。だが、アレックスはこれで魔力を完全に使い切ってしまった。
「天の裁きを!」
バズは魔法で強烈な雷を落とした。アレックスは少し表情が苦しくなった。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強烈な雷を落とした。アレックスは表情が苦しくなった。
「食らえ!」
マルコスは雷を帯びた爪でひっかいた。アレックスはさらに苦しい表情になった。
「くそっ・・・、覚悟しろ!」
アレックスは大津波に変身し、襲い掛かってきた。今まで以上に大きな津波に、5人はとてつもなく大きなダメージを受け、サラ以外の4人が倒れた。
「くそっ・・・」
サラの体が輝きだした。アレックスは驚いた。
「な・・・、何だ?」
サラの体は徐々に大きくなり、金色の巨大なドラゴンになった。アレックスは開いた口が塞がらない。
「こ・・・、このドラゴンは・・・」
アレックスは信者になりたての頃を思い出した。マーロスを生贄に捧げ、サラも生贄に捧げようとした時、突然現れた金色の巨大なドラゴンだ。まさか、5人のリーダーがそうだったなんて。
「これでも食らえ!」
アレックスは再び大津波に変身し、襲い掛かった。だが、全く効かない。
「そんなの通用しない。諦めろ!」
サラは強烈な雷の息を吐いた。金色の巨大なドラゴンともなると、その威力は何倍にもなる。アレックスは突っ伏した。
「お前・・・、お前・・・、あの時のドラゴン・・・」
「そうよ、私はあの時のドラゴンよ。思い知った?」
サラは自信気な表情でアレックスを見ていた。アレックスは信じられなかった。あの時のドラゴンがサラだったなんて。
「まさか・・・、それが・・・、それが・・・、世界を救う・・・、奇跡の・・・、力・・・」
アレックスは死んだ。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、4人を復帰させた。4人は何が起こったかわからなかった。目の前にいたアレックスがいない。
「倒したのか?」
「またサラががあのドラゴンになって?」
4人はどうやってアレックスにとどめを刺したのかわからなかった。だが、見当はついていた。またもやサラが金色の巨大なドラゴンとなって倒したんだろうと。
「うん」
サラは自信気な表情だ。サラは決意に満ちていた。
「さぁ、聖水神レトウ様の封印を解かなきゃ」
5人が目の前に立つと、4つの精霊のオーブは聖水神レトウを取り囲んだ。そして光り輝いた。聖水神レトウは光に包まれ、石化が解けた。
「よくぞ来た! 奇跡のドラゴン、サラよ。お前に私の力を授けよう。そして、聖魔導、聖バゾス卿よ、新たな聖魔導を授けよう」
サラとバズの体は青い光に包まれた。サラは大雪崩を起こせるようになった。大雪崩を起こし、敵全体を高確率で動けないようにする。更に、早く脱出できないと倒れる。
バズは巨大な肉食魚を召喚して食らいつかせるキラーフィッシュを覚えた。これは高い確率で敵1匹を倒す技だ。
「選ばれし5人の魔獣達よ。世界はかつてない危機に陥っている。神龍教は人々の憎しみによって生まれた。その憎しみに共感して集まった信者が、憎い人間を王神龍の生贄に捧げることで喜びを感じている。だが、その中で彼らは、大切なことを忘れておる。それは、思いやりだ。殺したらかわいそうだ。周りの人が泣く。もしそれが自分だったらどうする? 彼らは自分の立場に立つことができず、ただただ憎い人間を殺すことでしか快楽を得ることができない。どうして人間はこうなってしまった? 私には答えられない。思いやりを持ってこそ、真の人間なのに」
突然、大きな地響きがした。この祠が崩壊するのか? それとも、大地震か? 5人は驚いた。
「な、何だ?」
「私の後ろに外に出られる魔法陣がある。乗って外の様子を見てくれ!」
5人は魔法陣に乗った。5人は光に包まれ、祠の入り口に戻ってきた。地響きはここでもしている。更に、どこかで爆発音が聞こえる。
「わからないな。空から見てみよう」
4人はサラの背中に乗った。サラは大きな羽をはためかせ、飛び立った。辺りではいまだに地響きが聞こえ、爆発音も聞こえる。
「あれ見て!」
サラの声に反応して、アインガーデビレッジを見ると、村がドラゴンに襲撃されていた。神龍教のドラゴンだ。村は火の海と化し、多くの人が焼死している。とてもこの世とは思えない光景だ。
「何だありゃ?」
サムは開いた口が塞がらない。なぜ、村がこんなことになっているのか、わからない。
「神龍教のやつらがやってんのか?」
マルコスは拳を握り締めた。こんなひどいことがあっていいのか。これが現実なのか。マルコスは夢なのか現実なのかわからなくなっていた。
「許せない! こんな現実、許せない!」
サラは怒りに満ちていた。サラは拳を握り締めた。
「王神龍め、絶対に許さんぞ!」
バズも拳を握り締めた。自分が持つ聖なる力で、王神龍を封印して、世界を救ってみせる。
空襲が収まり、5人はアインガーデビレッジに戻ってきた。村の建物はほとんど全壊していた。朝は美しい風景だったのに。戻ってきたら、まるで廃墟のようだ。
洗脳が解けた人々もほとんどが空襲で死に、生き残った人々はみんな服がボロボロだった。
「あらっ、今さっきは洗脳を解いていただいて、ありがとうございます」
洗脳が説かれた女なサラを見て笑顔を見せた。だが彼女は元気がなかった。家族をみんな空襲で失い、そのショックから立ち直れずにいた。
「いえいえ」
「アレックスを見つけたんですか?」
「うん」
アレックスを見つけてやっつけたことを伝えると、女は再び笑顔を見せた。だが、家族をみんな失って、あまり喜べずにいた。
「それはよかったですね。でも喜べませんよ。悪いドラゴンに襲われまして。朝は美しかった村も今はこの有様。どう生きていけば」
女は泣き崩れた。何もかも失った。これからどうすればいいんだろう。
「待っていて! 私たちが必ず平和を取り戻すから」
サラは女の肩を叩いた。何とかして立ち直らせたかった。
「ならいいけど。あんな神龍教になんて。あんなに強いんだよ」
「僕たちに任せてください!」
「それじゃあ、頑張ってね」
女は応援していた。だが、神龍教に勝つなんて、不可能だと思っていた。あんなに強い部隊を従えていて、神様がいる。そんな奴らに勝てるわけがない。
「うん。おばちゃんも、希望を捨てないで、生き抜いて!」
「わかったわ」
サラは女の手を握った。自分には何もできないけれど、世界の平和にして再び戻ってくる。だからその日まで生き抜いて。サラは女を励ました。
「家がつぶれてもうた。これからどうすれば」
老人は家の前で泣いていた。長年住んできた家が一瞬で焼き払われ、焼け野原になった。もう絶望しかない。これからどうすればいいんだ。
「希望を捨てないで! 私たちが世界を救うから!」
レミーは老人を慰めた。だが老人は泣き止まない。
「ならばいいけど、家は帰ってこないんじゃぞ!」
老人は泣き崩れた。大好きな家が失うのは、これほど悲しいものか。焼き払ったドラゴンが許せなかった。
「おかあちゃん! どこ行ったの?」
少年が泣いている。両親が空襲で焼死した。取り残されたのは外で遊んでいた少年だけだ。
「大丈夫、お姉ちゃんが幸せにしてあげるから」
サラは少年を慰めた。すると、少年は泣きながら笑顔を見せた。
「ありがとう。お姉ちゃん、大好きだよ」
すると、少年はドラゴンに変身した。少年はドラゴン族だった。ドラゴンとはいえ、サラの足までしかない。とても小さい。
「かわいい」
ドラゴンは羽ばたいて、サラの顔の所まで飛んできた。ドラゴンはサラの顔をなめ始めた。
「くすぐったい」
サラは癒されつつ、決意を新たにした。この少年を、この笑顔を守るためにも、王神龍を封印しなければ。
「もうこの世界の終わりじゃ」
別の老人はがれきと化した家々を見て呆然としていた。
「希望を捨てないで! 私たちが平和を取り戻すから」
サラは慰めた。いや、慰めることしかできなかった。自分たちにできることは、これしかできないけれど、世界を救うことはできるだろう。世界を救って、この人たちの笑顔を取り戻さねば。
「お兄ちゃん! 戻ってきてよ!」
幼い少女ががれきの前で泣き崩れていた。
「大丈夫かい?」
バズは少女の肩を叩いて慰めた。
「うん」
「もし、世界を救ったら、俺がお兄ちゃんになってやるから」
バズは世界を救ったらこの子を何とかしたいと思った。そのためには、まず王神龍を封印せねば。この子のためにも。そして、聖魔導として与えられた使命のためにも。
「でも、本当のお兄ちゃんは世界でたった1人。いなくなっちゃ悲しいよ」
少女は死んだ兄のことは忘れられずにいた。
「悲しいのはわかる。でも、それを乗り越えないと。もしよかったら、俺がお兄ちゃんになってやるぞ」
「本当に? ありがとう」
少女は短い腕でバズを抱きしめた。バズは誰かに抱き締められたことがなかった。本当に嬉しかった。
「この世の終わりじゃ!」
がれきを前に、青年は泣き崩れていた。
「まだ諦めないで! 世界は必ず復興する! 私が邪神を封印して、世界を救ってみせる!」
サラは青年の肩を叩き、元気を出すように促した。だが。青年は元気が出ない。
「そうか。でも、人間も建物も戻ってこないんだぞ」
「冬があるから春が来る。希望を捨てなければ村は復興する! だから負けないで!」
サラは青年を励ました。だが、青年は泣き崩れるばかりだ。サラは思った。この青年のためにも、いつか涙を笑顔にしなければ。
「世界はどうしてこうなっちゃったんだ?」
老婆は泣き崩れた。長年付き添った最愛の夫を亡くし、意気消沈していた。
「神龍教のせいよ。私たちが何とかするから、頑張って!」
サラは老婆の肩を叩いた。どんなに苦しいことがあっても頑張ってほしかった。サラは今までに母の死や記憶喪失を乗り越えてここまで頑張ってきた。そして今、世界を作り直そうとしている邪神に立ち向かおうと頑張っている。そのように、老婆も頑張ってほしかった。
「村はもう終わりじゃ!」
別の老婆はがれきの山となった土産物屋を見て泣いていた。この土産物屋の店主だ。今まで頑張ってきたのに、こんなことで店が奪われるとは。あまりにもひどいとしか言いようがない。
「諦めないで! 人がいる限り、村は消えない!」
サムは老婆を慰めた。それでも老婆は泣き止まない。
「でもこんな状況じゃあ、どうしようもないよ!」
老婆はより一層泣き始めた。サムはその様子を見るしかなかった。
「諦めないで! きっと村は蘇る! 希望を捨てないで!」
サムは声をかけることしかできなかった。王神龍を封印することしか、自分たちにできることはないと思っていた。
「おお、アレックスを倒してくれたか。ありがとうな。じゃが、村がこうなってしまった。もうどうしたらいいやら」
洗脳されていた男がやってきた。男は空襲で最愛の妻と息子を亡くしていた。
「くそっ、足をやられた。」
その近くで、足を怪我した男が倒れていた。足からは血が出ていた。下敷きになった時に落ちて気ががれきでけがをしたと思われる。
「大丈夫ですか?」
「何とか大丈夫だ。」
サラはけがをした男を気遣った。大丈夫だとはいいものの、男の表情は苦しそうだ。
「病院に行かないと」
「病院はみんな空襲で全部だめになったそうな」
病院も全部被害を受けたなんて。じゃあ、どうすればいいのか、どうすればけが人を見てもらえるのか。サラは想像できなかった。
「そんな・・・」
マルコスも呆然となった。収容する病院が全滅した今、こんなけが人をどうすればいいんだ。
「この世の終わりじゃ!」
別の老婆は泣き崩れた。家も家族も失い、絶望していた。
「まだ終わっていない! 希望を捨てないで!」
サラは老婆を励ました。だが、これ以上何もできなかった。どうしようもないからだ。でも、自分には王神龍を封印するという大きな使命がある。それで彼女だけではなく、世界中の人々を救い、希望をもたらすことができるはずだ。
「この先、どう生きていけばいいの?」
「また頑張ればいいじゃないの。希望を捨てないで!」
サラは泣き崩れる少女を励ました。空襲で両親を失っていた。だが、少女は泣き止まなかった。突然母を失ったサラには、少女の気持ちがよくわかった。この子も、自分みたいに現実と向き合って力強く生きてほしい。そう願うしかなかった。
「あいつら、やっぱり悪い奴らだったんだな。入らなくてよかった」
男は息子に勧められたが、断っていた。今頃息子は悪事を働いているんだろうな。
「あんな邪神になんて勝てっこない」
その老人は友人から王神龍のことを聞いていた。
「神様、助けて!」
「このまま世界は終わってしまうのか?」
「絶対にそんなことはない。僕達が救うから」
夫婦は不安しか見えなかった。そんな夫婦をバズは慰めた。
「世界はこれからどうなってしまうんだろう」
「希望を捨てないで! 私たちが何とかするから!」
泣いている老婆をサラは励ました。それでも老婆は泣き止まない。祖母を失った悲しみから抜け出せずにいた。
「捕らえられていた人間が戻ってくるらしいけど、こんな状況では喜べないよ」
ドラゴンの少女は悲しそうな表情だ。人間の友達が戻ってくるのが嬉しかった。だが、こんな状況では素直に喜べない。
「必ず平和な世界を取り戻して見せるから!」
ドラゴンに変身したサラはドラゴンの少女を抱きしめた。この子のためにも、絶対に邪神を倒してみせる。
「そう言っても、こんな状況じゃあ、喜べないよ」
それでも少女は泣き止まない。サラは頭をなでた。でも泣き止まない。
「俺は何もかも失った。もうおしまいだ」
老人はやけくそになっていた。妻も息子夫婦も孫も失った。一瞬で自分以外の家族を失った。
「くじけないで! まだ希望は残されてるわ!」
サラは老人を励ました。だが、老人のやけくそっぷりは直らない。
「神様、これは夢だと言ってください!」
「その気持ちわかるけど、これが現実なの。きっと明るい未来が来るから、その時を信じましょ」
女は神に祈っていた。それが現実だと信じられなかった。
「ここは・・・、地獄・・・、じゃないんだよな?」
青年は目の前の光景が信じられなかった。あんなに美しかった村がこんなになってしまうなんて。まるで地獄のように見えた。
「この世界はどうなっちゃうんだろう?」
中年の男性は泣き崩れていた。5人はそれを見ることしかできなかった。
「悲しみに暮れてる暇なんてない! 早く最高神を助けに行かないと!」
4人はサラの背中に乗って、エリッサシティに向かった。大陸神グラウのいる地底の祠はエリッサシティにある。
向かう途中、5人はサイレスシティの上の上空を通った。サイレスシティは焼け野原になっていた。ビルは崩れ去り、がれきだけが残っていた。今朝行った時には美しい街並みが残っていたのに。とてもサイレスシティと思えない光景だった。
「ひどい! こんなことするなんて、許せない!」
サラは怒りに満ちていた。世界中の市町村を焼け野原にした神龍教が許せなかった。王神龍を封印して、必ず平和を取り戻してみせる!
「戦争なんて、許せない!」
バズは拳を握り締めた。戦争なんて、許せない。絶対に平和を取り戻さねば。それが聖魔導としての使命。
「俺も!」
マルコスも神龍教が許せなかった。マルコスもこぶしを握り締めた。
「神龍教め、覚えてろ!」
サムはかつて自分を洗脳した神龍教が許せなかった。
海を越えて、5人はリプコットシティの上空にやってきた。リプコットシティも焼け野原になっていた。賑やかだったリプコット駅は跡形もなくなっていた。
サラは旅に出た前日のことを思い出した。あの日、リプコット駅に降り立ち、路面電車に乗り換えた。あの時の光景がまるで嘘のようだ。鉄道は全て寸断され、列車は全部焼けた。
「マンションはどうなってるのかしら?」
サラは住んでいるマンションが気がかりだった。大学生になってから住んでいて、先日、みんなと泊まったあの部屋のあるマンション。もう崩れているかもしれない。サラはマンションのあるはずの場所に飛んでいった。
サラはマンションにやってきた。やはりマンションはがれきの山となっていた。サラは茫然とするとともに、焼け野原にした神龍教に憤りを感じた。絶対に王神龍を封印してやる!
「マンションもこうなっているなんて」
「絶対に封印してやる!」
焼け野原になったリプコットシティを見渡して、マルコスは拳を握り締めた。
「今は悲しみに暮れている日々じゃないわ。泣くんだったら、平和になってから泣こう。王神龍を封印したら、思いっきり泣こう」
サラは4人を励ました。王神龍を封印するまで、世界の平和が戻る日まで、涙は見せずに立ち向かおう。
この日、世界中の市町村が神龍教のドラゴンによって空襲に遭った。世界中の市町村は焦土と化した。人々は逃げまどった。だが、あらゆるところから攻撃をされ、しまいに囲まれ、なすすべがなかった。世界の9割の人々が命を落とした。それは、もうすぐ来るかもしれない人間の絶滅を予感する出来事だった。
神龍教の信者の大半は総本部に集結し、新たな世界の到来を待つようになった。それによって、捕らえられていた人間は故郷に戻ることができた。だが、焼け野原となって故郷を見て、声を失った。これからどうやって生きていけばいいのか。この先どうなってしまうのか。故郷に帰ってこれた喜びより、明日への不安でいっぱいだ。
人間や魔族は荒廃した世界の中、これからどう生きていけばいいか、再び平和な世界になるにはどうすればいいのか、全くわからないままだ。絶望だけが、世界を支配していた。