第1話 霊峰の神殿
5人はナツメ火山にやってきた。標高が高い部分には草が生い茂っておらず、岩肌がむき出しだ。ナツメ火山には登山客がいたが、人はまばらだ。
このナツメ火山は古くから『霊峰』として人々に親しまれてきた。この火山には神が住まうと言われる。だが、それが炎竜神マグスだということはほとんど知られていない。
そんなナツメ火山には多くの人が登山をしにやってくる。この山に登れば、幸運が訪れる、願いが叶うと伝えられているからだ。
5人は火山を登っていた。目的地の炎の神殿は登山道から外れたところにある。安全面から、登山道以外は立ち入ってはならないことになっている。
「人がいないわね」
「ここは登山道じゃないもん」
5人は神殿の前にやってきた。5人は驚いた。こんな険しい火山の中腹に立派な神殿があるからだ。
神殿の入り口には、炎のようなドラゴンの彫刻があった。炎竜神マグスだ。炎のような見た目で、その中にドラゴンが浮かび上がっている。
「あれっ? 村長さん!」
「村長さん!」
その入り口には、村長がいた。村長は厳しい表情をしていた。5人を見ると、村長はすぐに神殿の中に入った。
「入った! 行こう!」
5人は炎の神殿に入った。神殿といっても、見た目はまるで洞窟や祠のようだ。この神殿は火山の中にあるからだ。
入るとそこは暗い通路だった。その先には赤い光が見え、そこから煙が出ている。おそらく溶岩だろう。
「暑いわね」
「まるで炎の洞窟みたいだよ」
神殿の中はとても熱かった。まるで炎の洞窟のようだ。マルコスは炎の洞窟を思い出していた。
入ってすぐ、いきなり敵が襲い掛かってきた。4つの赤い火の玉だ。
「水の力を!」
バズは魔法で水柱を落とした。火の敵には水が有効だと思ったからだ。赤い火の玉は大きなダメージを受けた。
「水の裁きを!」
サムは魔法で大津波を起こした。4つの赤い火の玉は再び大きなダメージを受けた。
「えいっ!」
レミーは姿を消して上から斬りつけた。だがあまり効かなかった。
1つの赤い火の玉が2つに分裂した。
「くそっ、分裂するなんて聞いてないぞ!」
サムは驚いた。またやり直しだし、もう1つ増えたので攻撃がより一層うっとうしくなると思った。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。これもあまり効かなかった。
「ガオー!」
サラは強烈な氷の息を吐いた。5つの赤い火の玉は一気に弱まってきた。
赤い火の玉はレミーに体当たりした。レミーは大きなダメージを受け、体に火が付いた。
もう1つの赤い火の玉はマルコスに体当たりした。マルコスは何とか耐えることができたが、体に火が付いた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。3つの赤い火の玉が消えた。
「それっ!」
レミーは姿を消して、頭上から斬りつけた。食らった赤い火の玉はますます弱まってきた。
その時、レミーの攻撃を受けた火の玉が2つに分裂した。火の玉は再び強くなった。
「水の裁きを!」
サムは魔法で大津波を起こした。分裂しなかった火の玉が消えた。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。だが、あまり効かなかった。
「とどめだ!」
サラは猛烈な氷の息を吐いた。2つの赤い火の玉は倒れた。
「今回はうまく倒せたわね」
だが、サラは息を切らしていた。何度も分裂する敵に疲れていた。
「でも分裂するなんて。気が抜けないし、イライラする」
分裂して完全回復する敵に、サムはイライラしていた。
「落ち着いて戦いましょ」
サラは4人を落ち着かせようとした。
5人は暗い通路を抜けた5人の目の前には溶岩が広がっていた。溶岩の中に足場が浮かんでいる。その足場はレンガ積みで、吹き上がる溶岩の泡で揺れている。
「危ないわね」
「落ちたら命がないよ。気を付けてわたりましょ」
その時、床が沈み始めた。床は完全に沈むと、ゴボゴボと音を立てた。
「危ない!」
5人は飛んで逃げた。
「床が沈んでく! 気をつけろ!」
5人は急いで逃げていた。と、その先に階段があって、その先に洞窟の入り口があった。そこは路盤がしっかりとしていて、溶岩の泡でも全く揺れなかった。
「あそこに急ごう!」
5人は階段に急いだ。その間にも、足場が崩れていく。
「もうすぐだ!」
5人は急いだ。あと少しで階段だ。5人は全速力で走り、汗をかいていた。
5人はぎりぎりで階段に着いた。後ろを見ると、足場が全部溶岩の中に消えていた。
「ふぅ、何とか間に合ったわね」
サラは冷や汗をかいていた。
「さぁ、先を急ごう。時間がないんだから」
バズは焦っていた。人間が絶滅するまで時間がないからだ。世界を救うこと。それが聖魔導の使命。バズは自らに課せられた使命に燃えていた。
5人は階段を上り、洞窟に急いだ。その先の洞窟も、暗くて狭かった。いかにも敵が襲い掛かってきそうだった。
「また洞窟ね」
サラはため息をついた。また洞窟だからだ。でも世界を救うためには乗り越えなければいけない。
「暗いな」
「気を付けて進みましょ」
サラは冷静だった。サラはカンテラに火をつけて先頭に立って進んだ。
進み始めたその時、敵が襲い掛かってきた。今度は炎をまとった2人の戦士だ。
「ほれっ!」
レミーは姿を消し、頭上から斬りつけた。だが、逆に炎を浴び、レミーの体に火が付いた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。2人の炎の戦士は大きななダメージを受けた。
「水の力を!」
サムは魔法で水柱を落とした。2人の炎の戦士は再び大きなダメージを受けた。だがびくともしない。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。1人の炎の戦士は表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。マルコスの攻撃も食らった炎の戦士はますます表情が苦しくなった。
「ふんっ!」
表情の苦しくなった炎の戦士が持っていた炎の剣でマルコスを斬りつけた。マルコスは大きなダメージを受け、体に火が付いた。マルコスは表情が厳しくなった。
「炎の力を!」
もう1人の炎の戦士は魔法で火柱を起こした。5人は大きなダメージを受け、マルコスは更に表情が苦しくなった。
「死ね!」
レミーは姿を消し、正面から炎の戦士を斬りつけた。今回は逆に炎を浴びなかった。炎の戦士は倒れた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。炎の戦士は大きなダメージを受けたが、それでもひるまない。
「水の怒りを!」
サムは魔法で水柱を落とした。炎の戦士はそれでもひるまなかった。体力が高かった。
「グルルル・・・」
サラは氷の息を吐いた。炎の戦士は少し苦しそうな表情を見せた。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の戦士は苦しい表情になった。
「炎の怒りを!」
残った炎の戦士は前かがみになりながら魔法で溶岩を起こした。5人は再び大きなダメージを受け、マルコスとサムとレミーは倒れた。
「水の怒りを!」
バズは魔法で大津波を起こした。炎の戦士は倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となってマルコスとサムとレミーを復帰させた。うまくいくと思ったら、最後に強い攻撃がきて壊滅しそうになった。バズがいてくれてよかったと思った。
「危なかった」
バズはため息をついた。バズは聖魔導になったことによって魔法への耐性が非常に強くなった。
5人は前を向いた。洞窟の先には光が見える。今度は何が待ち受けているんだろう。5人は再び気を引き締めた。
洞窟の出口の手前で、再び敵が襲い掛かってきた。今度は炎の龍だ。
「水の裁きを!」
バズは魔法で水柱を落とした。よく効いたものの、炎の龍がびくともしない。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。それでも炎の龍はびくともしない。
「ガオー!」
炎の龍は激しい炎を吐いた。マルコスとレミーは倒れ、サムとバズは表情が苦しくなった。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となってマルコスとレミーを復帰させた。
「それっ!」
レミーは姿を消して正面から斬りつけた。だがあまり効かなかった。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。こちらもあまり効かなかった。
「癒しの力を!」
サムは魔法で自分とバズを回復させた。
「水の怒りを!」
バズは魔法で水柱を落とした。若干ではあるものの、炎の龍は少し表情が苦しくなってきた。
「グルルル・・・」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。サラ以外の4人は表情が苦しくなった。攻撃があまりにも強かった。
「えいっ!」
レミーは分身して氷を帯びた剣で斬りつけた。炎の龍は表情が苦しくなってきた。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の龍は更に表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
サラは氷の息を吐いた。炎の龍は消え去った。
「何なの? あの強い敵は?」
レミーは汗をかいていた。敵があまりにも強かったからだ。
「油断できないな」
マルコスも強い攻撃にたじたじだった。何とか耐えられるようにならないと。
洞窟を抜けると、そこは橋だった。下には溶岩が流れている。溶岩はゴボゴボと音を立てていた。橋を支える橋脚はレンガ製で、溶岩までの高さはかなりあった。
「高いわね。気を付けて進みましょ」
サラは下を見下ろしていた。その高さに驚いていた。その下の溶岩をじっと見ていた。
「何あれ?」
レミーが指をさした。そこには、今さっき戦った炎の龍がいた。炎の龍は溶岩の中で跳ね回っていた。まるで水浴びをしているようだった。
と、炎の龍は橋脚に体当たりしてきた。まるで橋脚を壊そうとしているかのようだった。
「何をしてるのかしら?」
炎の龍がどうしてこんなことをしているのか、5人にはわからなかった。
その時、橋脚が崩れた。5人はその時気づいた。橋脚を壊して、5人を殺そうとしていることに。
「逃げろ! 足を壊す気だ!」
5人は対岸の洞窟の入り口に急いだ。その間にも炎の龍は橋脚を1本、また1本と破壊していった。
「急げ! 急げ!」
5人は更に急いだ。橋は徐々に音を立てて崩れ始めた。5人は焦った。もっと速く走らねば落っこちてしまう。
「早く! 早く!」
5人は更に急いだ。橋はますます崩れていった。崩れる部分は5人に迫っていた。
「何とか大丈夫だったわね」
5人はその先の洞窟に入った。洞窟の中は暗かった。洞窟の中は右回りの階段になっていた。前は暗くて見えない。光が届かない所に出口があると思わる。
「いったいどこに抜けるんだろう」
階段を抜けると、また広い所に出た。そこにも溶岩が広がっていた。
「またこの橋か」
サムはうんざりしていた。また溶岩の広がる場所だったからだ。
「待って!これって、今さっき来たとこの下じゃない?」
気づいたのはサラだった。今さっき崩れた橋の残骸が溶岩の中から見え隠れしているからだ。
「本当だ!」
「また襲ってこないかな?」
サムは不安だった。まだあの炎の龍がやってきて、また崩しに来るんじゃないか。今度は襲い掛かってくるんじゃないかと思っていた。
「だったら俺たちがやっつけてやろうじゃないか!」
マルコスは腕をまくり上げた。何度襲い掛かってきても自分の拳でぶっ飛ばそうと思っていた。
「ああ!」
突然、先ほどの炎の龍が襲い掛かってきた。今さっき戦った炎の龍よりも大きい。
「やっぱり来たか!」
「さっきはよくも!」
マルコスは今さっき足場を壊したことが許せなかった。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。だが炎の龍はびくともしない。
「水の怒りを!」
サムは魔法で強力な水柱を落とした。それでも炎の龍はびくともしない。
「それっ!」
レミーは姿を消して正面から斬りつけた。炎の龍には全く効かなかった。
「ガオー!」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、レミーは倒れた。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の龍の表情は変わらなかった。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となり、レミーを復帰させた。
「水の怒りを!」
バズは魔法で大津波を起こした。炎の龍は少し苦しそうな表情を見せたが、すぐに元に戻った。
「ギャオー!」
炎の龍は再び灼熱の炎を吐いた。5人は再び大きなダメージを受けた、今度はマルコスとレミーとバズが倒れた。
「水の裁きを!」
サムは魔法で水柱を落とした。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となってマルコスとレミーとバズを復帰させた。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の龍は少し苦しそうな表情を見せた。
「ガオー!」
炎の龍はまたもや灼熱の炎を吐いた。マルコスとサムが倒れた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で水柱を落とした。炎の龍は更に厳しい表情になった。
「不死鳥の力を、我に!」
サラ不死鳥になってマルコスとサムを復帰させた。
「とどめだ!」
レミーは姿を消して、氷を帯びた剣で斬りつけた。炎の龍は消えた。
「相変わらずこの敵は強いわね」
5人はここの敵に手こずっていた。特に炎の龍は灼熱の炎が強烈で、ダメージが大きかった。特にマルコスとレミーは1劇でも苦しくなる。
「気をつけないと」
サラはため息をついた。攻撃をするよりも、仲間を復帰させることが多かったからだ。このままでは攻撃ができない。この中では一番強いのに。
その先は、暗い洞窟だった。その洞窟は今さっき通って気洞窟より少し小さい。洞窟の中は階段になっていて、左に曲がっている。
「また洞窟か」
「でも狭いわね」
突然、敵が襲い掛かってきた。今度は炎の羽をもつライオンだ。
「また敵か!」
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。ライオンは大きなうめき声を上げた。だがひるまない。
「ガオー!」
炎の羽を持つライオンは灼熱の炎を吐いた。その炎もあまりにも強く、マルコスとサムとレミーは倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となり、マルコスとサムとレミーを復帰させた。
「それっ!」
レミーは姿を消して、頭上から斬りつけた。ライオンは痛がったが、すぐに気を取り戻した。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。ライオンは少し表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
サラは氷の息を吐いた。ライオンは表情が苦しくなった。
「ギャオー!」
炎の羽をもつライオンは再び灼熱の炎を吐いた。今度は誰も倒れなかった。だが、マルコスとレミーの表情が苦しくなった。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。ライオンはますます表情が苦しくなった。
「水の裁きを!」
バズは魔法で水柱を落とした。ライオンは更に表情が苦しくなった。
「とどめだ!」
サラは氷の息を吐いた。ライオンは倒れた。
「何とか倒せたわね」
階段を抜けると、またもや火の海に出た。今度は橋ではなくて細い通路だ。左右には溶岩が流れている。
「今度は細い通路か」
「今度は大丈夫かな?」
サラは不安だった。火の海から炎の龍が襲い掛かってきたからだ。今度も何かが襲い掛かってくるんじゃないか。
「気をつけよう」
その時、地響きが起こった。5人は辺りを見渡した。また炎の龍が出てくるんじゃないか?5人は1ヶ所に固まって震えていた。
「今度は何だ?」
その時、溶岩の中から茶色い怪物が姿を現した。ゴーレムだ。ゴーレムは土でできていて、目がない。だが、5人に気づいて、襲い掛かってきた。
「でっかいゴーレムだ!」
「逃げろ!」
5人は通路の向こうの洞窟に全速力で逃げた。
「ガオー!」
その間にもゴーレムは通路を崩しながら迫ってきた。
突然、洞窟の入り口がふさがれた。足場が崩れて引き返せない。5人は追い込まれた。
「ふさがれた!」
「どうしよう」
5人は戸惑っていた。その間にもゴーレムが近づいてくる。
「やってやろうじゃないか!」
マルコスはひるまなかった。襲い掛かってくる奴がいたら、自分の拳でぶっ飛ばしてやると思っていた。
「水の怒りを!」
バズは魔法で巨大な水柱を落とした。だがゴーレムはひるまない。
「水の裁きを!」
サムは魔法で大津波を起こした。それでもゴーレムはびくともしない。
ゴーレムはレミーをぶん殴った。レミーはとても大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「えいっ!」
レミーは姿を消して、手前から斬りつけた。だが頑丈はゴーレムには全く効かない。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。ゴーレムは大きなダメージを受けた。それでもゴーレムの表情は変わらない。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。やはりゴーレムの表情は変わらない。
「水の裁きを!」
バズは魔法で巨大な水柱を落とした。ゴーレムの表情は変わらない。だが、着実に大きなダメージを与えていた。
ゴーレムはマルコスをぶん殴った。マルコスは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でマルコスを復帰させた。
「覚悟しろ!」
マルコスは炎を帯びた爪でひっかいた。
「それっ!」
レミーは炎を帯びた剣で斬りつけた。やはりゴーレムには全く効かなかった。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。ゴーレムは少し苦しそうな表情になったが、すぐに持ち直した。
ゴーレムはレミーをぶん殴った。レミーは一撃で倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でレミーを復帰させた。
「天の裁きを!」
サムは魔法で強大な水柱を落とした。ゴーレムは少し苦しい表情になった。
「食らえ!」
レミーは姿を消して、炎を帯びた剣で斬りつけた。
「とりゃあ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。ゴーレム苦しい表情になった。
「グルルル・・・」
サラは氷の息を吐いた。ゴーレムはさらに苦しい表情になった。
ゴーレムはサラをぶん殴った。だが、サラは耐えた。ドラゴン族は体が強く、このような攻撃ではびくともしなかった。
「とどめだ! 天の裁きを!」
バズは魔法で巨大な水柱を落とした。ゴーレムは倒れた。
その時、大きな音ともに洞窟への入り口が開いた。どうやらゴーレムを倒したら開く仕組みだったようだ。
「開いた!」
「ゴーレムを倒したら開く仕組みだったの?」
サラは驚いた。最初、もう助からないと思っていた。
「なーんだ」
「早く行こうぜ!」
5人は洞窟に向かった。サラは上を見上げた。上には大きな穴があり、その先には青い空が見える。どうやらここが火口らしい。
5人は洞窟に入った。洞窟の中は真っ暗だ。
「また真っ暗な通路ね」
洞窟に入ったその時、敵が襲い掛かってきた。2人の炎の戦士だ。
「水の怒りを!」
バズは魔法で巨大な水柱を落とした。2人の炎の戦士は大きなダメージを受けた。
「水の裁きを!」
サムは魔法で大津波を起こした。2人の炎の戦士は再び大きなダメージを受けた。それでも2人の炎の戦士はびくともしない。
「それっ!」
レミーは姿を消して斬りつけた。だが、炎の戦士には全く効かない。
炎の戦士は炎の剣でレミーを斬りつけた。レミーは一撃で倒れた。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。食らった炎の戦士は少し表情が苦しくなった。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となってレミーを復帰させた。
「癒しの力を!」
炎の戦士は魔法で自らの体力を回復した。
バズはバジリスクの目でにらみつけた。体力を回復した1人の炎の戦士が一撃で倒れた。
「水の裁きを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。残った炎の戦士は表情が苦しくなった。
「えいっ!」
レミーは空高く舞い上がって、炎をまとって流れ星のように斬りつけた。炎の戦士は更に表情が苦しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の戦士は前かがみになった。
「とどめだ!」
サラは氷の息を吐いた。炎の戦士は倒れた。
「相変わらず強いわね」
サラは汗をかいていた。中の暑さに加え、これまでにない敵の強さでより汗をかいていた。
「気をつけましょ」
その時、目の前に人影が見えた。5人は驚いた。村長だ。
「あっ、村長さん!」
サラが叫んだその瞬間、村長は逃げた。
「待て!」
「行こう! きっとこの先で炎竜神マグス様の邪魔をしていそうだ」
村長の後をつけていけば、炎竜神マグスの所まで行けると思っていた。村長が来ないように見張っていると思っていた。
追いかけようとしたその時、また敵が襲い掛かってきた。今度は3人の炎の戦士だ。
「死ね!」
バズはバジリスクの牙で噛みついた。噛みつかれた炎の戦士は毒に侵された。
「水の裁きを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。
「それっ!」
レミーは空高く飛び、流れ星のように斬りつけた。
「死ね!」
炎の戦士は炎の剣でレミーを力強く斬りつけた。レミーは一撃で倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、レミーを復帰させた。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。だが炎の戦士はびくともしない。
「炎の裁きを!」
毒に侵された炎の戦士は魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受け、サムとマルコスとレミーは表情が苦しくなった。
「おりゃあ!」
別の炎の戦士は炎の剣でサラを斬りつけた。だがサラには全く効かず、剣は真っ二つに折れた。ドラゴンの皮膚があまりにも強いからだ。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。毒に侵された炎の戦士の表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。サラとサムとバズは完全に回復した。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。毒に侵された炎の戦士は倒れた。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。剣の折れた炎の戦士は表情が苦しくなった。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。2人の炎の戦士は大きなダメージを受け、剣の折れた炎の戦士はますます表情が苦しくなった。
「炎の裁きを!」
剣の折れた炎の戦士は魔法で火柱を起こした。レミーは大きなダメージを受け、倒れた。
「食らえ!」
別の炎の戦士は炎の剣でマルコスを斬りつけた。マルコスは表情が苦しくなった。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でレミーを復帰させた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で強力な水柱を落とした。剣の折れた炎の戦士は倒れた。
「とどめだ!」
サラは氷の息を吐いた。残った炎の戦士は倒れた。
5人は村長の向かった洞窟の先に向かった。その先にはまたもや赤い光が見えた。
「今度は何があるんだろう」
「どんなことがあっても、俺の拳でぶっ飛ばしてやるさ」
5人が洞窟を抜けると、またもや火の海が広がっている。火の海はより一層激しくゴボゴボと音を立てていた。火の海の中には、細くて長い橋が架かっていた。
「また崩れてきそうね」
レミーは橋から溶岩を見下ろしていた。レミーは足がすくんでいる。溶岩におびえている。
「ぐじゃらぐじゃら言わずに進みましょ」
サラは早く進もうと先導した。
その時、地響きが起こった。5人は辺りを見渡した。だが、何も見えない。
「今度は何だ?」
偶然、レミーが下を見た。すると、溶岩の中から巨大なドラゴンが出てきた。そのドラゴンは、炎をまとっていて、いかにも強そうだ。
「あれ!」
「ドラゴンだ!」
炎のドラゴンは橋を壊しにかかった。橋が音を立ててグラグラしている。今にも崩れそうだ。
「壊しに来る!」
「早く逃げろ!」
5人は逃げ始めた。ちょうどその時、橋が崩れ始めた。5人は驚き、逃げ足を速めた。
5人は橋を渡り終え、洞窟に入ろうとした。だが、またしても洞窟の入口がふさがれた。ゴーレムの時と同じパターンだ。あいつを倒さないと先に行けない仕掛けだろう。サラにはすでに見えていた。
「くそーっ、また閉じ込められたか!」
「ならば、やってやろうじゃないか?」
マルコスは腕をまくり上げた。巨大なドラゴンが襲い掛かってきた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「水の怒りを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。
「それっ!」
レミーは姿を消して、氷を帯びた爪で斬りつけた。やはり巨大なドラゴンはびくともしない。
「ガオー!」
サラは強烈な氷の息を吐いた。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けた。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。だが巨大なドラゴンにはあまり効かない。
「グルルル・・・」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。その威力はあまりにも強く、レミーは一撃で倒れた。マルコスとサムも大きなダメージを受けた。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でレミーを復帰させた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。大きなダメージは与えているものの、ドラゴンは何とも内容な表情だ。
「えいっ!」
レミーは姿を消して、氷を帯びた剣で斬りつけた。だが、巨大なドラゴンには全く効かない。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を美た爪でひっかいた。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。
「ギャオー!」
サラは強烈な氷の息を吐いた。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、それでもびくともしない。
「ガオー!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。今度は誰も倒れなかったが、サラ以外の4人の表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。1回の魔法だけでは間に合わないほどのダメージの大きさだ。
「食らえ!」
レミーは氷を帯びた剣で斬りつけた。だが巨大なドラゴンには全く効かない。
「グルルル・・・」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。マルコスとサムとレミーは倒れた。
「我がドラゴン族に秘めし力、目覚めよ!」
サラは目を閉じ、唱えた。すると、サラの体は光を放ち、体は大きくなる。光が収まると、そこには金色の巨大なドラゴンがいた。
「ガオー!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。だが、金色の鱗に覆われたサラには全く効かない。
「ギャオー!」
巨大になったサラは灼熱の炎を吐いた。巨大なドラゴンは倒れた。閉ざされた洞窟への入口が開いた。
「サラ・・・」
バズは驚いていた。こんな大きなドラゴンを見たことがなかった。神龍教の仲間の噂によると、10年前、サラを殺そうとした時、まばゆい光とともに金色の巨大なドラゴンが現れたという。まさか、そのドラゴンがサラとは。
「バズ、どうしたの?」
サラは元の赤いドラゴンに戻った。サラは涼しげだ。その力を炎の洞窟でも使っていて、慣れていたからだ。
「あの10年前の金色の巨大なドラゴンって・・・」
「うん、あれは確かに私。私の秘められた力が暴走したの。今はその力を制御できるようになったけど」
サラは冷静だ。あの時に現れたのは私だと告白した。バズは驚いた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、マルコスとサムとレミーを復帰させた。
「知ってたの、バズ?」
「かつての仲間から聞いたんだ。サラ姉ちゃんを生贄にしようとしたら、まばゆい光とともに金色の巨大なドラゴンが現れたって」
「そうか。でも、実際にそれが私だと知って、びっくりしたでしょ。早く行きましょ」
「うん」
5人は洞窟に入った。この洞窟も暗い。洞窟の先も暗くて、その先は階段になっている。
洞窟入ってすぐ、敵が襲い掛かってきた。3匹の炎の龍だ。
「水の裁きを!」
バズは魔法で巨大な津波を起こした。3匹の炎の龍は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「水の怒りを!」
サムは魔法で水柱を落とした。3匹の炎の龍は再び大きなダメージを受けたが、それでもびくともしない。
「ガオー!」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーが倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、マルコスとレミーを復帰させた。
「グルルル・・・」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。マルコスとレミーに加えて、サムも倒れた。
「ギャオー!」
炎の龍はまた灼熱の炎を吐いた。倒れる人はいなかったものの、バズの表情が苦しくなった。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となってマルコスとサムとレミーを復帰させた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で巨大な津波を起こした。3匹の炎の龍は厳しい表情になった。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。食らった炎の龍は更に厳しい表情になった。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。レミーの攻撃も食らった炎の龍は倒れた。
「ガオー!」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。マルコスとレミーが倒れた。
「ギャオー!」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。サムとバズも倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって、4人を復帰させた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で巨大な津波を起こした。2匹の炎の龍は更に厳しい表情になった。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大きな水柱を起こした。2匹の炎の龍は倒れた。
「あっ、村長さんだ!」
その時、洞窟の先の階段に向かう村長が見えた。5人は急いで村長を追いかけた。だが、再び敵が襲い掛かってきた。今度は4人の炎の戦士だ。
「水の裁きを!」
バズは魔法で巨大な津波を起こした。大きなダメージを与えることができたが、炎の戦士はびくともしない。
「水の怒りを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。それでもびくともしない。
炎の戦士は炎の剣でレミーを斬りつけた。レミーは一撃で倒れた。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の戦士はびくともしなかったが、少し表情が変わってきた。
マルコスの攻撃を受けた炎の戦士は炎の剣でマルコスを斬りつけた。マルコスは一撃で倒れた。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となってマルコスとレミーを復帰させた。
「炎の力を!」
炎の戦士は魔法で巨大な火柱を起こした。5人は大きなダメージを受けたが、5人とも苦しまなかった。
「炎の裁きを!」
別の炎の戦士は魔法で溶岩を起こした。5人は大きなダメージを受け、サムとバズは表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。だが、まだ不十分だ。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。2人が回復させたことによって、十分回復させることができた。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。レミーの攻撃を食らった炎の戦士は倒れた。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。マルコスの攻撃を受けた炎の戦士は倒れた。
炎の戦士は炎の剣でサラを斬りつけた。だが、頑丈な皮膚を持つサラには全く効かず、剣が真っ二つに折れた。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。2人の炎の戦士は表情が苦しくなった。
炎の戦士は炎の剣でマルコスを斬りつけた。マルコスは何とか耐えたが、たった一撃で表情が苦しくなった。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。2人の炎の戦士は更に表情が苦しくなった。
「水の怒りを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。2人の炎の戦士は倒れた。
「早く追いかけましょ!」
5人は洞窟の向こうに向かった村長を追いかけた。だが、再び敵が襲い掛かってきた。今度は3匹の炎の龍だ。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。3匹の炎の龍はびくともしない。
「ガオー!」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。
「食らえ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。炎の龍はそれでもびくともしない。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。
「癒しの力を!」
サラは魔法で5人を回復させた。ここは仲間の回復が最優先だと思って、回復に回った。
「グルルル・・・」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。5人はそれでもびくともしない。ある程度回復していたからだ。
「ギャオー!」
別の炎の龍も灼熱の炎を吐いた。再び大きなダメージを受けた5人は表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。少しは回復したが、まだまだだ。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。ようやく持ちこたえるまでに回復した。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。食らった炎の龍は表情が厳しくなった。
「覚悟しろ!」
マルコスは氷を帯びた爪でひっかいた。食らった炎の龍は倒れた。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。残った2匹の炎の龍は表情が苦しくなった。
「グルルル・・・」
炎の龍は灼熱の炎を吐いた。5人はびくともしない。2人掛けで回復していたのが功を奏した。
「ガオー!」
苦しそうな表情を見せた炎の龍が灼熱の炎を吐いた。5人は再び表情が苦しくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。5人はある程度回復したが、まだまだだ。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。5人はほぼ完全に回復した。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。2匹の炎の龍は倒れた。
5人は急いで洞窟を出た。洞窟を出ると、そこには溶岩が広がっている。
「村長さんだ!」
サラが指をさした。対岸の洞窟の入り口には、村長がいる。村長は5人に気づくと、洞窟の中に入った。
「待て!」
マルコスが叫んだその時、地震が起こった。溶岩はより一層ゴボゴボと音を立てている。
「こ、今度は何だ!」
バズは驚き、辺りを見渡していた。今度は何が出てくるんだろう。バズは警戒していた。
「あれ見て!」
サラが指をさすと、溶岩の中から巨大なトカゲが姿を現した。炎の洞窟にいたフレアみたいだ。だが、このトカゲは炎をまとっている。
「ガオー!」
巨大なトカゲが襲い掛かってきた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で巨大な水柱を落とした。トカゲは苦しがったが、すぐに持ち直した。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。だがトカゲはびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。だが、トカゲの皮膚は硬く、全く効かない。
「食らえ!」
マルコスは巨大な手のオーラを放ち、ひっかいた。トカゲは大きなダメージを受けたが、すぐに持ち直した。
「ガオー!」
サラは強烈な氷の息を吐いた。トカゲは再び大きなダメージを受けたが、それでもすぐに持ち直した。
「ギャオー!」
巨大なトカゲは灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受けたが、炎の龍ほどではなく、十分持ちこたえた。
「えいっ!」
レミーは姿を消し、トカゲの目を斬りつけた。トカゲは痛がり、片目が見えなくなった。
「食らえ!」
マルコスは右手のオーラを放ち、ひっかいた。トカゲはまたもや大きなダメージを受けた。
「水の裁きを!」
バズは魔法で巨大な水柱を落とした。トカゲは大きなダメージを受けた。トカゲの顔が少しだけ苦しくなった。
「水の怒りを!」
サムは魔法で大津波を起こした。攻撃はよく効いていたが、なかなか倒れない。体力が高かった。
「グルルル・・・」
サラは強烈な氷の息を吐いた。トカゲは大きなダメージを受け、表情が苦しくなった。
「ガオー!」
巨大なトカゲはレミーに向かって灼熱の炎を吐いた。レミーは大きなダメージを受け、倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でレミーを復帰させた。
「癒しの力を!」
サムは魔法で5人を回復させた。
「食らえ!」
マルコスは右手のオーラを放ち、ひっかいた。トカゲはより一層表情が苦しくなった。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、頭上から斬りつけた。トカゲの息遣いが荒くなってきた。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。トカゲは大きな音を立てて溶岩の中に倒れた。体が徐々に溶けて沈んでいく。
「さぁ、私の背中に乗って! 早く行きましょ!」
4人はサラの背中に乗って、溶岩を越えて対岸に向かった。その先には村長がいるはずだ、絶対に逃がすもんか。
5人は対岸にやってきた。その先には洞窟がある。洞窟の中は暗い。
「早く行きましょ」
5人は洞窟に入った。洞窟の中は下り階段だ。これまでの神殿にもあった。この先には12使徒がいて、世界を救うための要素を渡さないように守っている。5人には見えていた。
暗い下り階段の洞窟を抜けると、神殿の最深部だ。そこには村長がいる。村長は5人をにらみつけている。
「お前、何を企んでる?」
「企んでるって、私は守ってるだけですよ。偉大なる創造神王神龍様の世界を築くために貢献してるだけですよ」
村長は冷静だ。娘を死に追いやられたことで人間への憎しみが生まれた。それによって神龍教に入信し、12使徒になれて、村長になることができたことが嬉しかった。
「人間を絶滅させる宗教なんて、俺は許さないぞ! 長老を殺したくせに!」
「ほほう。ならば、どうして人間は人間を苦しめたがるんでしょう。私の娘もそうだった。パワハラで自殺した。あんな愚かな人間なんていなくなればいいのよ」
村長は娘を死に追いやられて、蘇っても今度は5人に倒されたことに対して憤りを感じていた。娘を倒した5人が許せない。村長は憤りを感じていた。
「パワハラは許せない! でも、それで人を殺す人間はもっと許せない!」
「娘を倒したお前も許せない! 偉大なる創造神王神龍様に歯向かうお前らも許せない! 殺してやる!」
村長は巨大なドラゴンとなって襲い掛かってきた。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。だが巨大なドラゴンには全く効かない。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、びくともしない。
「水の怒りを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。
「食らえ!」
マルコス右手のオーラを放ち切り裂いた。巨大なドラゴンはやはりびくともしない。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。巨大なドラゴンはびくともしない。
「息絶えろ!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、レミーは倒れた。
「命の奇跡を!」
サムは魔法でレミーを復帰させた。
「覚悟しろ!」
マルコスは右手のオーラを放ち切り裂いた。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。
「水の怒りを!」
バズは魔法で大津波を起こした。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、痛くもかゆくもないようだ。
「ギャオー!」
サラは氷の息を吐いた。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、表情は全く変わらない。
「ガオー!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受けたが、倒れはしなかった。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。巨大なドラゴンは痛がったが、表情は変わらない。
「水の裁きを!」
バズは魔法で大津波を起こした。巨大なドラゴンは苦しい表情を見せたが、すぐに持ち直した。
「水の怒りを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。巨大なドラゴンはびくともしない。
「覚悟しろ!」
マルコスは右手のオーラを放ち切り裂いた。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。
「グルルル・・・」
サラは氷の息を吐いた。巨大なドラゴンはびくともしない。
「ガオー!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、マルコスとレミーは倒れた。
「水の怒りを!」
バズは魔法で大津波を起こした。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。
「水の裁きを!」
サムは魔法で巨大な水柱を落とした。巨大なドラゴンはやはりびくともしない。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となってマルコスとレミーを復帰させた。
「グルルル・・・」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。倒れはしなかったが、5人は大きなダメージを受けた。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。
「食らえ!」
マルコスは右手のオーラを放ち切り裂いた。巨大なドラゴンは痛がったが、表情は変わらない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。だが巨大なドラゴンには全く効かない。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。巨大なドラゴンは痛がったが、すぐに持ち直した。
「ギャオー!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。5人は何とか耐えたが、体力が少なくなった。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。
「覚悟しろ!」
マルコスは右手のオーラを放ち切り裂いた。だが巨大なドラゴンはびくともしない。
「それっ!」
レミーは空高く飛び上がり、何度も斬りつけた。巨大なドラゴンは少し痛がったが、すぐに持ち直した。
「グルルル・・・」
サラは氷の息を吐いた。それでも巨大なドラゴンはびくともしない。
「ギャオー!」
巨大なドラゴンはまたもや灼熱の炎を吐いた。5人は大きなダメージを受け、マルコスは倒れた。
「命の奇跡を!」
バズは魔法でマルコスを復帰させた。
「水の裁きを!」
サムは魔法で大津波を起こした。巨大なドラゴンは大きなダメージを受けたが、体力が高くなかなかひるまない。
「えいっ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。巨大なドラゴンは少し痛がった。
「食らえ!」
マルコスは右手のオーラを放ち切り裂いた。だが巨大なドラゴンには全く効かなかった。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。巨大なドラゴンは少し苦しい表情を見せた。
「ぎゃうー!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。倒れはしなかったが、5人の体力はかなり削られた。
「食らえ!」
レミーは空高く飛び上がり、流れ星のように斬りつけた。だが巨大なドラゴンには全く効かない。
「癒しの力を!」
バズは魔法で5人を回復させた。だがまだまだ不十分だ。
「癒しの力を!」
サムも魔法で5人を回復させた。
「覚悟しろ!」
マルコスは右手のオーラを放ち切り裂いた。巨大なドラゴンは苦しい表情を見せた。
「ガオー!」
サラは氷の息を吐いた。巨大なドラゴンはより一層苦しい表情になった。
「グルルル・・・」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。サラ以外の4人は倒れた。
「くそっ・・・、こうなったら・・・」
サラは全身から光を放ち、金色の巨大なドラゴンになった。
「な、何だ、その姿は、じゃあ、俺も本気出すぞ!」
巨大なドラゴンは灼熱の炎を吐いた。だが、全く効かない。
「そんな攻撃、通用せぬ」
サラは輝く息を吐いた。巨大なドラゴンは驚き、大きな音を立てて倒れた。
「くそっ・・・、何だこの攻撃は」
巨大なドラゴンは息が荒かった。今にも死にそうだ。
「教えてやろう。私はあのドラゴンなのさ。」
サラは自信気に言い放った。あの時のドラゴンは私だと。そして私はその力を用いて世界を救う。サラは決意に燃えていた。
巨大なドラゴンは息を引き取った。
「不死鳥の力を、我に!」
サラは不死鳥となって4人を復帰させた。
「な、何だ!?」
レミーは辺りを見渡した。倒れていて、何が起こったのかわからなかった。
「勝ったのか?」
マルコスは勝ったことが信じられなかった。 あんな巨大な敵に勝てるなんて。
「まさか、またサラがあのドラゴンになって」
バズは今さっきの戦いのことを思い出した。金色の巨大なドラゴンとなって巨大なトカゲを蹴散らした今さっきのことを。
「うん」
サラは冷静にうなずいた。やはりサラが金色の巨大なドラゴンになって倒したんだ。
「さぁ、行こう! 炎竜神マグス様はきっとこの先だ!」
5人は前を向いた。その先には洞窟がある。洞窟の先は赤く光り輝いている。きっとこの先に洞窟があるんだ。
洞窟を抜けて、5人は大きな部屋に入った。そこには、炎竜神マグスがいた。だが、マグスは石化していた。神龍教が封印していた。
「私に任せて!」
その時、サラの持っていた4つの精霊のオーブが光り輝いた。サラが取り出すと、光はより一層強くなった。
「私たちの力で、石化を解きましょう」
4つの精霊のオーブは炎竜神マグスの周りを取り囲むと、炎竜神マグスを光で包んだ。
光りが収まると、そこにはドラゴンのような炎が見えた。炎竜神マグスだ。
「よくぞ来た! 奇跡のドラゴン、サラよ。お前に私の力を授けよう。そして、聖魔導、聖バゾス卿よ、新たな聖魔導を授けよう」
サラとバズの体が光に包まれた。サラは巨炎竜が使えるようになった。巨炎竜は空高く飛び上がり、炎をまとって流れ星のように体当たりする。通常、これを使ったドラゴンは命を落とすが、炎竜神マグスから教わる巨炎竜は命を落とすことはない。
バズは聖魔導ダブルフレイムを覚えた。ダブルフレイムは、火柱と溶岩の両方を起こす魔法だ。
「選ばれし5人の魔獣たちよ。この世界は危機に瀕している。この世界があと8日で作り変えられ、人間が絶滅されるかもしれないとはご存じだろう。サラよ、お前は今までに4つの精霊のオーブを集めた。だが、それだけでは王神龍のいるアカザ城には行けぬ。その城には、結界が張られていて、我々7匹の最高神の力が必要なのだ。聖水神レトウ、大陸神グラウ、旋風神カイ、閃光神ルーネ、闇竜神ダエド、刻時神アグレイド。だが、彼らは神龍教の手によって石にされてしまった。彼らを解放させるためにも、何しろ、力をもらうためにも、何とかしてやってくれ!世界の運命は、君たちの手にかかっている。頼んだぞ、選ばれし5人の魔族よ」
突然、5人はまばゆい光に包まれた。何が起きたのかわからずに、5人は目を閉じた。光が収まり、目を開けると、そこは神殿の入り口だった。相変わらず人はおらず、静まり返っている。日差しは西日になっている。
どうやら、炎竜神マグスが魔法で5人を入り口に送り届けたようだ。サラは驚いた。炎竜神マグスがこんな力も持っていたとは。
「さぁ、行こう! 聖水神レトウはアインガーデビレッジにいる!」
サラはドラゴンに変身した。それを見た4人はサラの背中に乗った。背中に乗るとサラは翼をはためかせ、ナツメ火山を後にした。西日は5人はまぶしく照らしていた。