表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

私は帰らない。悲鳴は届かない。

家を出た

あの子と二人で家を出た


お外を見たいと嘆くから

お家は嫌だと嘆くから

あの子と二人で家を出た


夕暮れ沈む寒い日の

橙の空の下駆けた



熱が出た

私の体に熱が出た


お外が見たいを叶えたら

お家は嫌だを叶えたら

私の体に熱が出た


夕暮れ沈んだ暗い夜に

倒れ伏したら役立たず



暗く沈んだ夜のなか

倒れた私を見捨てた子

間違えるはずもない声が

つんざく悲鳴で届いたの


暗く沈んだ闇のなか

倒れた私を蹴った姉

聞きたくもない絶叫を

茂みの下で嗤ったの



家を出た

私は一人で家を出た


意地悪かあさんは要らない

我儘ねえさんも要らない

だから一人で家を出た


近くの町から船にのり

遠いどこかへ旅立つの


そういうことに、なりました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ