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曲馬団と道化師 ピエロと空中ブランコ美女、フリークショーの淫美な世界  (サーカス映画の世界)  サーカス映画レビュー  my moview review カルト映画館

作者: 舜風人


曲馬団?


道化師??



今や完全な死語?ですよね?


サーカスのことですよ。

ピエロのことですよ。


でもなんかこの言葉、おどろおどろしくてサーカスの異世界性?を表していて私は好きですね。


サーカス小屋


そこは日常世界から隔絶した、まさに異世界そのものです。


そこではいかがわしい?見世物やフリークショーが行われている。


当然怪しげな?ピエロも出てくる。

白馬に乗った美女のショーもある

フリークショーもある。


空中ブランコはサーカスの花形だ


そこはまさに日常を離れた異世界


ところでピエロ(クラウン)って、怖いですよね?


なんか不気味です。笑えません。異世界の伝道師グルって感じですよね?


スティーブン・キングの「イット」にもキラー・クラウンが出てきますが


ピエロが猟奇犯罪者っていうイメージが私にはどうしても抜けませんね。


ピエロが出てくる映画も無数にありますが


たいてい怖いピエロですよね?


悪魔の使いとか、殺人鬼とか。


最近、小児科病院でメンタルヒーリングするボランティアの

クラウン(ピエロの格好したセラピスト))っていますよね?


これって私には、、かえって 怖くってダメですね。


「イット」のキラー・クラウンを連想してしまいますからね。


怖いです。


そういうピエロ映画(たいていがホラー映画ですが、、、)というジャンルもあるんですが、


さてここではピエロ映画はとりあえず、置いといて、「サーカス映画」に限って紹介しましょう。


なお、、未公開とあるのは日本劇場未公開映画です




それでは、、、


まずサーカス映画の元祖といえばこれです。




☆「ヴァリエテ」 1925年


無声映画です。

戦前の古いドイツ映画ですね。これで女曲芸師を演じたリア・デ・プッティが怪しい魅力で

一世を風靡しました。ベルタというサーカスの美人軽業師(これも死語?)を巡るドロドロした

愛憎劇です。





☆「フリークス」 怪物團  白黒映画


ご存知。カルトムービーのカリスマ、あの、トッド・ブラウニングの神?映画ですね。

サーカスっていうのは異世界へのトリップ体験提供が目標?のエンターテインメントですから

当然こうしたいわゆるフリークスの見世物も、昔から多くのスペースを占めてきたのです。


たとえば、、、

日本の縁日はお祭りで昔、必ず見世物小屋が掛かり、牛女とか、クマ娘とかの見世物が演じられていたものでした。私も少年時にドキドキしながらその口上を効いたものです。


だみ声で木戸口で、、、、

『親の因果が子に報い、熊むすめ、二目とみられぬこの姿、さあ、出ておいで。ちょっとだけ見せてやっておくれ、さあ入った、はいった、お代は後だよ。』そのだみ声が今でも耳に残っています。

さてこの映画サーカスのフリークスたちの愛憎と復讐劇というすごいシリアスな内容です。

余りのリアルさに、当時見た人で、卒倒者が続出したそうです。

ところで、

「フリークス」は当時観客が失神したという伝説もあるカルトムービーである。

これは今ではもうつくれない映画ではあるまいか?

ある意味これは万人が見るべき映画でもあると思う。







☆チャップリンのサーカス  無声映画


放浪者チャーリーがサーカス団に迷い込むというオハナシ。






以上の、この3作品が戦前のサーカス映画の代表(と私は思います)。

まあほかにも、『曲馬団のドリー」とか、

いくらでもありますが、いまから見る価値がある・見られるのはこの3作品だけでしょね。





さて一気に戦後に飛びます。




☆「地上最大のショー」1952  セシルBデミル監督、


チャールトン・ヘストンその他オールスター総出演の明るい系サーカス映画ですね。

当然、フリークスは出ません。これはサーカスの明るい面を世界を堪能させてくれますよ、

恋あり冒険ありサスペンスありの娯楽大作です。

ぜひ一度ご覧あれ。





☆グレイテストショーマン  2018年 製作

一番最近のサーカス映画がこれです、

「地上最大のショー」1952 セシルBデミル監督、をミュージカル化したのがこの映画です。





☆「カーニバルの女」carnival story 1954  カートニューマン監督


これは私が大好きな女優アン・バクスターが出てます。

アン・バクスター?まあ  今では 知る人も いますまい。

この時31歳ですか?乳母桜?年増女ですが若いころはもう少し清純そうで?よかったです。

サーカスの花形アンバクスターのお色気が男たちの争いを招くというテーマ?の映画です。




☆「空中ブランコ」1956  キャロル・リード監督


これはシリアスものですね。トニー・カーティス、バート・ランカスター、

ジーナ・ロロブリジータが絡んで

ブランコ乗りの恋の賭け引きを描く。






『サーカスの世界」1964  ヘンリー・ハサウエイ監督


健全な?サーカス紹介映画です。リタ・ヘイワース、クラウディア・カルディナーレ、ジョン・ウエインという豪華な顔ぶれで描くサーカスの世界





『綱渡りの男」1953エリアカザン監督


綱渡りの芸人の葛藤を描いてます。シリアス系ですね。チェコのサーカス団が当局の禁止令を受けて西ドイツに脱出を図ります。

テリー・ムーアが可愛いんですね。  チェコのサーカス団が秘密警察から逃れて国境脱出というオハナシ






☆「吸血鬼サーカス団」1972年、イギリス Vampire Circus


さて

究極の?サーカス映画をご紹介しますね。

ハマーフィルムのホラー映画ですが

これは吸血鬼とサーカスという

コラボが最高ですね。

こんな素晴らしいサーカス映画見たことない。

ハマーフィルムの吸血鬼映画では、私見ですが、これが最高の出来でしょうね。


今から200年前のドイツの片田舎、吸血鬼の伯爵は夜な夜な村人を襲っていた。

村人はついに決起して伯爵の城を襲い、火を放ち、伯爵を殺す、、、

それから15年後、、、村に怪しいサーカス団が巡業にやってきた、、


この映画私が吸血鬼映画でベストワンと推薦する映画です。

とにかくその淫靡な、、ムードが素晴らしい、。

そしてサーカスというなんというか異世界からの

来訪者的なある種の無気味さが彩りを添えて、

これを超える吸血鬼映画はないと断言します。


私の推薦する吸血鬼映画第一位





〇恋人たちのパレード(原題、サーカス象に水を)2011年。アメリカ

原題、water for elephant


これは久しぶりにサーカス映画の佳作でした。

1930年代のアメリカを舞台に

象使いの美女と、サーカス団員の青年の禁じられた恋を描きます。

サーカスってどことなく郷愁を誘うというか

哀愁の漂うムードってありませんか?

異世界への通路というか、

それ自体が異世界というか、、、。


ある雨の夜だったサーカス小屋の前に杖を突いた老人が立っていた。それに気づいたサーカス事務所のチャーリーという青年が部屋に入れた。老人は懐かしそうにあたりを見まわしてこんな物語を語りだすのだった。

1930年ころだった、大学生のジェイコブは突然の両親の交通事故死を知らされる。しかも借金だらけだった、大学を辞めて仕事を探すが大恐慌であるはずもない。、ジェイコブは当てもなく鉄道線路をさまよい通りかかった列車に飛び乗る、そこは、サーカス団の移動列車だった。

見つかった団長に追い出されそうになるがジェイコブが獣医学部にいたと知り、動物の世話係にやとってくれることになった。一座の花形はマーリーナという女性でジェイコブは一目で好きになるが団長の妻だった。その後、象のショーを通じてマーリーナと親しくなるのだが、、

二人はある日駆け落ちで逃げ出すがマーリーナだけ連れ戻されてしまう。ジェイコブはマーリーナを連れ戻そうとサーカス団に行くが。その時動物たちが次々逃げ出すので、、その混乱に乗じてマーリーナを連れ出そうとすると、団長に見つかり、あわや殺されそうに、、その時です。懐いていた象が団長を踏み殺して救ってくれたのです、、、、。二人はそのすきに逃げ出す、、。


その後二人は結婚し別のサーカス団で活躍し子供もできたが、今はマーリーナも亡くなり、子供も独立してジェイコブ老人は、一人ぼっちだという。

語り終えた老人に、チャーリーは「あんたはサーカスと駆け落ちしたんだね」というのだった。





☆ ラオ博士の7つの顔  Seven Faces of Dr. Lao 日本未公開のカルトファンタジームービー


これは知る人ぞ知るカルトムービーの傑作、西武の田舎町に現れた謎の中国人ラオ博士の

見世物小屋が町の人々の深層心理をあぶりだしていくというファンアジー・コメディですね。

この映画は日本未公開である。

1964年製作の、ジョージ・パル監督のSF?映画である。

いやこれはSFというよりファンタジー映画と言ったほうがよさそうだ。


アメリカは西部の砂風が吹き荒ぶ田舎町にふらりと独りのいかにも怪しげな中国人が現れる。

そこはこれから鉄道が通るだろうということで資産家が買い占めようとしているところでも会った。

さてその中国人はドクター・ラオと名乗り、サーカスを開業するので協力してくれという。

サーカスといっても、いわゆる見世物小屋である、

このラオ博士の七変化がまた楽しいし、この見世物小屋にやってくる人の人生を、変えてしまうという不思議な見世物小屋なのである。


例えばもの凄い硬ぶつの女教師 (バーバラ・イーデン)がいる。男なんか寄せ付けない、修道女みたいな人が

この見世物小屋に入って、パーン(牧神)に、にじり寄られているうちに、女性らしいお色気が出た魅惑的な女性に変化してしまうのである。


そこに入った人の人生を変えてしまう見世物小屋、それも良い方向へ変えてくれる。

こんな見世物小屋があったらなあという思いは私だけではあるまい。


ラオ博士は、町の人たちを感化してやがてまた西部の裏寂れた町を風のようにいずこともなく去っていくのである。





○「歴史は女で作られる」1956 製作 lola montes マックス・オフュールス監督


実在の、ローラ・モンテスという女の一代記である。

全欧をめぐって恋の遍歴を重ねたローラモンテス。

作曲家リストや、ババリア王との華やかな恋。

しかしやがて動乱のなかで落ちぶれていくしかなかった。

落ちぶれて、、サーカス団に加わり、見世物となった、ローラ、

しかし、全てが終わった彼女には不敵な笑みさえこぼれているのだった。

マルティーヌ・キャロルがそれまでのお色気女優の域を脱して、

熱演でしたね。





☆『サーカス天国』(When the Circus Came to Town)、1981年のアメリカのドラマテレビ映画。ボリス・セイガル監督、エリザベス・モンゴメリー、クリストファー・プラマー、アイリーン・ブレナン出演。1981年1月20日にCBSの「Movie of the Week」枠で放送された。

日本では1988年にTBSで放送された(引用)







☆恐怖のサーカス  1954 アメリカ


殺人鬼がサーカス団に紛れ込む。逃げ込むという、、オハナシ






☆道

余りにも有名な映画ですね。ニーノロータの甘にがいメロディーが今も耳に残る、、、。

サーカスといっても、、幌がけのオート三輪で怪力男が見世物巡業するというオハナシ。

ジュリエッタ・マシーナがまさに天然の演技を見せます。




☆ダンボ

耳の長い小象はサーカスのスターになる、というアニメ。





☆The Big Circus   1959年、 未公開


ヴィクター・マチュアを主人公とし、財政難と殺人事件が絡むサーカス映画。









☆サーカス小僧   1960年アメリカ


孤児のトビーはサーカスに魅了されてしまうというオハナシ。





☆『気狂いピエロの決闘』  Balada triste de trompet 

 アレックス・デ・ラ・イグレシア監督2010年  スペインの映画


、、、とあるサーカス団を舞台に美女を巡る血みどろの争い。ホラーですね。






☆殺人鬼登場  1960イギリス映画


マルキチの整形外科医が殺人して警察から追われ、自分を整形してサーカス団に潜り込む。、





☆アニーよ銃をとれ


ベティ・ハットン主演の巡業のカウボーイサーカスのオハナシ。ミュージカル映画です。

昔、、アメリカではこういう射撃ショーや投げ縄。牛の調教などを巡業して見世物にした興行があったのですね







まだまだいっぱいあるけど、本日はひとまず、これまでとします。


なお私の解説以上に詳しくお知りになりたい方は(そんなひといるか?)

ネット検索でお調べくださいませ、



私の解説以上、より詳しく知りたい方はご自分でググってお調べくださいませ。



ひょっとしたら?動画も見られるかもしれません。




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