1.ちょっと聞いてくれませんか?
まさかの掛け持ちです・・・
もうひと作品の方を優先しますが、こちらも週1回とのんびり投稿を目指して頑張ろうと思います。
皆さん、どうもこんにちは、私はアイリス・ノール
突然の挨拶で驚いた方も多いと思いますけど、実は私には前世の記憶があるのです。
あ、待ってくださいな、そこのあなた!頭がいかれていると言われても仕方ないことはよくわかっているのです。ですが本当のことなんですよ。とりあえず、私の話を聞いてくれませんか?
私、アイリス・ノールは平民の家系に生まれました。
特に貧しい家庭というわけではありませんでしたが、特別豊かでもありませんでした。
住んでいた場所は、王都の大通りから外れた通りに住んでいました。
先ほどから、私の話し方で気づいた方もいると思いますが、全て過去形なんですよ。
私が12歳の時、王都で大規模な病気が流行りました。あれは、前世でいうインフルエンザだったのでしょう。
その時私の家族と呼べる方たちは亡くなってしまったのです。
私の両親は、他国からの駆け落ちだったので、遺産を分け合う親戚がいなかったのは、不幸中の幸いでした。
私の家族、と言っても一人っ子なので、両親のお葬式は流行り病だったので同じ頃に亡くなってしまったご近所で合同に行いました。
実はこの時に私も流行り病にかかったのですが、その時に高熱を出して前世の記憶を思い出したのです。
思い出したからこそ、今の私の生活があるのですけどね。
この世界は魔法があり、魔法具なる道具があったので、特に前世の生活を懐かしむことはありませんでした。魔法具のおかげで、便利な生活をさせてもらっているようなものですしね。
魔法具なるものが有ればもちろん魔力も有るわけでして、そのコントロールのための学校にももちろん通いました。まあ、私の魔力は平民に毛が生えた程度でしたので、平民クラスの学校に通いました。
ここで、
え?貴族クラスの学校ではないの?
と思ったそこのあなた!異世界転生に夢を見すぎですよ。
どうやら前世で、ゲーム会社に勤めていた私には、ここが前世のゲームの世界ではないことは分かっています。多くのゲームを見て作ってきましたが、ここはそのどれにも当てはまりませんね。
さて、少し話が脱線してしまいましたが、この国での所謂義務教育は15歳までです。
もちろん、義務教育以上の学習のできる機関は有りますが、両親のいない私にはとても通える余裕はなく、15歳で卒業してからは、働き出しました。
両親の遺産も有りましたし、前世での記憶もあったので引っ越してお店を持ちました。
もともと、そこに両親と引っ越そうとしていたので、義務教育期間に地道に魔法でお店の外装に整えていきました。
始めの頃は売れ行きも安定せず、変な目で見られることも多かったですが、
今では、私アイリス・ノールは王都でものどかなカノフ地区で喫茶『やどりぎ』を切り盛りしている、19歳です。
評価、レビュー、コメント待ってます。
宜しければ、もう一つの作品も覗いて見てくださいな。