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蒼き怪物のデスシナリオ  作者: 天嶺 シゴウ
第1章 怪物の始まり
8/73

第7話 イーター

「ふぅ・・・」


この世界の歴史や種族の特徴は大体分かった。


さて、本を元の場所へ返そう・・・


「・・・あっ」


大量の本が山積みになって置かれている

・・・手当り次第持ってきたからどこにあったか

把握しきれてない



・・・そういえば分からなくなったらテーブルに

置けばいいって言ってたっけ


「よし、置いておこう」


テーブルに大量の本を置き、僕は図書室を

あとにした




・・・どこへ行こう


特に当てもなく、何処にどんな部屋があるか

わからない僕はただ適当に歩いた

大きな螺旋階段、大量の石像がある道、

異様なまでに長い廊下・・・・・・


・・・本当に広いなぁ、この城。

歩き回るだけでも楽しめそうだ



しばらく歩いていると大きな門までたどり着いた

・・・玄関・・・だろうか?


近くには壁に寄りかかっている黒い服の男がいた

そういえばあの人とは全く会話をしてない


近付いて様子をうかがおう


「・・・・・・・・・zZZ」


・・・寝ている・・・のかな?


じっと見ていると男は突然目を見開いた

僕が居ることに気付いたようだ


「・・・ああ、さっきの子供か」


「あ、その・・・起こしちゃいましたか?」


「ああ、気にするな。

お陰でラミカに叱られずに済みそうだ」


「あ、どうも・・・・・・、えっと・・・」


「そういえば名乗っていなかったな。

俺はイーター、フリークという種族だ」


「・・・よろしくお願いします、イーターさん」


「はは、礼儀正しい奴だな」


「・・・両親にそう教わったので」


「・・・・・・そうか」



・・・フリーク。

身体の一部が奇妙な形をしている種族


しかし普通に見る限りでは

それらしき部分は見当たらない


気になる所といえば

鎖を巻いている右腕くらい・・・



「あー!やっと見つけましたわ!レクイエム!」


振り向くとそこにはラミカさんと

疲れ果てているドラクルの姿があった

カレンさんは何故か笑顔でそばにいる


「お主・・・・・・割と自由じゃのう・・・

久しぶりに城の中を動き回って疲れたわい・・・」


「・・・すみません」


「あら?珍しく起きてるわね、イーター。

てっきり寝ていると思っていたのに」


「・・・悪かったな、いつも寝てて」


・・・いつも寝てるのか、この人


「レクイエムよ、ちょいとお主に行ってもらいたい場所が

あるんじゃが・・・」


「行ってもらいたい場所?」


「貴方・・・、お風呂にはまだ入ってなかったわよね?」


「・・・は、はい」


何故だろう、凄く嫌な予感がする


「イーターも来るのじゃ。今から風呂に入るぞ」


「レクイエム君は私達でしっかり洗うからね♪」


ラミカさんとカレンさんに両腕をがっしり掴まれ

僕はそのまま引きずられながら

強制的に風呂に連れていかれた・・・


「え、僕は1人で入れ・・・」


「まぁまぁ、そう言わずにお姉さん達に

任せなさい!」


「・・・すまぬな、わしの代わりに生贄になってくれ」


「・・・伯爵、それが理由か」


「おっとすまぬな、お主と一緒に入っても

ラミカの奴はお構い無しじゃったからな」


「はぁ・・・、まぁ、あれだ。頑張れ」


止める気がないのか!

それに最後の方は完全に本音だよね!?






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




・・・風呂から上がった後

僕はドラクルさんとイーターさんを恨みながら

すぐに寝た

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