第4話 異界
今回は大陸の説明じゃ
マエル大陸
レクイエムが居た大陸。
主に人間が住んでいて、多種多様な生活を
送っている
ギルスタン大陸
マエル大陸とは全く別の世界の大陸。
吸血鬼や異形の姿をした者達が多く
人はそこまで多くない
・・・カレンさん達に服をもらい、
着替えを済ませたは良いが・・・
広い。滅茶苦茶広い。
通り道も随分長かったし、少し窓から外を見たら
かなりの高さだった。
・・・近くにこんな大きい城なんてあったかな?
いや、そもそも雪が降っている場所が近くにない
となるとここは一体・・・・・・
そんな事を考えながらカレンさんの後ろを
ついて行ってる僕であった
「・・大丈夫よ、誰も貴方を虐げたりしないから」
「・・・そうですか」
少し考え込み過ぎたかな・・・
カレンさんにいらない心配をさせた気がする
そして目的地につくと、
そこには玉座に座りながら大量の本を読んでいるドラクルの姿があった
「伯爵様、お連れしました」
「ありがとう、カレン。お主はもう下がって良い」
「かしこまりました」
そして広間には僕とドラクルだけとなった
・・・一体何をされるのだろうか
「おい、レクイエム」
「は、はい。なんでしょうか・・・」
「今からお主に幾つか聞きたいことがある。
答えられる物には正直に答えてくれ」
「・・・はい」
・・・僕から何を聞き出そうと言うのだろう
「まず、お主の出身はどこだ?」
案外普通の質問だった。・・・いや、普通なのか?
「・・・マエル大陸のラスピアン村です」
「・・・・・・マエル大陸?」
「はい」
「ふむ・・・、お主の親の名前は?」
「父がロンド、母が戦花です」
「・・・・・・ふむふむ」
何やら深く考え込んでいるようだが・・・
この人は一体何をしたいのだろうか
「よし、では最後じゃ。ギルスタン大陸は
知っておるか?」
・・・ギルスタン大陸?全く聞いたことのない場所だ
「・・・いいえ、知りません」
「そうか・・・となるとこれはどうしたものか・・・」
「あの・・・この質問は何の意味が・・・?」
「いやなに、出来ればお主を元いた所へ帰そうかと思っておったんじゃが・・・」
そう言ってドラクルは唸り声をあげる。
「結論から言うとな、お主の元いた場所は
この世界にはないのじゃ」
「・・・え?」
「正確にはお伽噺の中にそんな話があるのじゃが・・、そんな場所が本当にあるとは思えんしのう・・・・・・」
・・・じゃあここは全く知らない場所?
ここは別の大陸なのか!?
「あの・・・お伽噺というのは?」
「【四英雄物語】といってな、お主の言ってる両親の事も載っておる」
・・・疑問が消えるどころではなかった。
僕のいた場所がお伽噺の世界・・・?
ここは・・・・・・何処なんだ!?