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蒼き怪物のデスシナリオ  作者: 天嶺 シゴウ
第1章 怪物の始まり
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第3話 伯爵

キャラ紹介の時間だ!


カレン

ハーピー。

困ってる人を放っておけない性格の女性


ドラクル

吸血鬼。

伯爵と呼ばれ皆に慕われている男性


ラミカ

吸血鬼。

ドラクルにベッタリな女性

基本的に他人を見下すが、子供に弱い


イーター

右腕が口のように開く怪物。

口数が少なく、感情をあまり表に出さない男性

・・・見渡す限り白い。風が吹き荒れていて

空は黒雲に覆われている。

この周りに積もっている真っ白なものは

父さんが言ってた雪・・・というものだろうか。


山のように積もっており、その間にある一本道を当てもなく歩いた。

しかし途中で思うように動けなくなり

転んでしまった。


倒れた途端に急激な眠気に襲われ、

身体が動かなくなった。


・・・ああ、このまま雪に埋もれて

そのまま誰にも見つからず消えるのかな・・・


そして意識は遠のき、

僕は真っ白な雪に包まれて眠った・・・





ーーーーーーーーーーーーーーーーー








「・・・彼、・・・生きて・・・・しら」


・・・声が聞こえる。

ああ、誰かが僕を見つけたのか・・・


ゆっくりと目を開けると、そこには僕の顔を

覗き込んでいる女性の姿があった。



「あ、気がついたかしら?」


女性は優しげな笑みで僕に話しかける



「・・・・・・ここは?」


「ここは私の部屋よ。あなたが雪道で倒れているのを見つけたから、放っておけなくてここまで運んだの」


ああ、そういえばあの時そのまま

気を失ってたんだっけ・・・


僕はゆっくり起き上がり、改めてその

女性の方を向く。



「・・・助けてくれてありがとうございます」


「良いのよ、困った時はお互い様だから。

あ、私はカレンよ。あなたはなんて言うの?」


「レクイエムと言います」


「そう、素敵な名前ね」



軽い自己紹介を済ませると、彼女は立ち上がり

少し背伸びをした



「それじゃ、私は伯爵に報告するから

しばらくここで休んでてね」


「・・・報告?」



まだ聞きたいことはあったのだが、

彼女は早々にこの場を去ってしまった。


この部屋には普通の生活に必要なものがあり、

所々に鳥の羽根らしきものが散乱している。

壁はどうやらレンガのような形状で、

一撃入れれば簡単に逃げられそうだ。


さて、どうしたものか・・・



「ほう、生きていたのじゃな、良かった良かった」


「っ!?」


後ろから突然声が聞こえ、振り向くとそこには

真っ赤な目でこちらを見つめる大男の姿があった

父さんよりも背が高いのが見ただけで分かる。


「ふむ、それにしても青い髪の少年とは・・・、

これまた奇妙な者がやってきたものだ」


彼の後ろを見ると、そこには黒いドレスを着ている女性、カレンさん、そして右腕を鎖で固定している黒服の男性が立っていた。



「あの・・・貴方は?」


「おっと、自己紹介がまだだったな。

私はドラクル。皆から伯爵と呼ばれておる」


「・・・レクイエムと言います」


「私はラミカよ、坊や。

それにしても貴方、良くあんな場所で寝てて

平気でいられるわね」



「・・・?何か問題でも?」


「問題大ありよ、雪の中で眠るなんて自殺行為なのよ?」


・・・知らなかった。父さんは雪をベッド代わりにして寝ていたと言っていたから、てっきり眠れるものだと思っていた。



「まぁよい。そんなことより、どうしてお主はあんなところで、しかもそのような格好をしておるのじゃ?」



「・・・それは・・・・・・」



・・・はっきりと言えない。

なんだか記憶がおぼろげで、逃げ出した前の事が

思い出せない。


結局、僕は黙り込むしかなかった。



「・・・どうやらわけアリのようじゃな。

よいよい、今は話せなくとも何の問題もない」


「あの・・・伯爵様。彼をしばらくこちらで保護してもよろしいでしょうか・・・?」


カレンさんが伯爵に向かってそう言った。


「彼はまだ幼子です。それに、このような状態であんなところに居たとなると、すてられたとしか・・・」


「私からもお願い申し上げますわ、伯爵様。

それに、彼1人増えたところで何の支障もありませんでしょう?」


「ふむ・・・・・・良いじゃろう。

元よりそのつもりじゃ」


・・・話がどんどん進んでいく。

僕なんかを置いてて何があるというのだろうか



「それでいいな?レクイエムとやら」


「え・・・、・・・・・・はい」


「よし、ではこやつに服を着せよ。

その後、大広間に連れてこい。

世話係はカレン、見つけたお主に任せるが

構わないな?」


「喜んでお受けします、伯爵様」


話が終わると、彼女は僕に様々な服を着せて

持ってきてくれた。




・・・それにしても、ここは一体どこなのだろうか

まだ疑問は多く残っている・・・・・・

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